不要なBSアンテナを撤去するべき理由と方法|自分でできる?
不要なBSアンテナを撤去するべき理由&方法
この記事を読むための時間:7分
不要なBSアンテナを放置してしまっていませんか?撤去しようと思いつつ忘れていたという方や、面倒でついそのままにしていたという方も多いのではないでしょうか。実は不要になったBSアンテナはすぐに撤去するべきです。この記事では不要なBSアンテナを撤去するべき理由と、撤去方法について紹介します。「なぜ撤去するべきなの?」「自分で撤去はできる?」などと気になっていた方はぜひ参考にしてみてください。
不要なBSアンテナを撤去するべき理由
早速、不要なBSアンテナを撤去するべき理由を紹介していきます。ここでは主に3つの理由をお伝えします。
屋根や外壁の劣化を進める
不要なBSアンテナを放置してよく起こるトラブルのひとつが、「屋根が傷んでしまった」というものです。不要になったBSアンテナをずっと放置していると、メンテナンスをしないまま寿命を迎えてしまいます。その結果耐久性が下がり、強風や積雪によって破損して周囲の屋根や外壁を傷めてしまうのです。アンテナの固定金具やワイヤーが錆びて、腐食が広がることも考えられます。
BSアンテナが倒れる可能性が高まる
放置するとBSアンテナや周辺が劣化して、BSアンテナが倒れる危険性も高くなります。BSアンテナが倒れると、屋根や外壁に衝突して破損することも。その結果、大掛かりな補修工事が必要になることもあるでしょう。また、倒れたBSアンテナは落下する可能性があり危険です。強風や台風がなくても、サビや固定金具の劣化によって自然に倒壊する恐れもあります。無駄な修理費用が発生してしまうのを防ぐためにも、早めに撤去してしまうのがおすすめです。
BSアンテナ落下による事故も起こりえる
BSアンテナの固定金具やワイヤーなどが劣化すると落下することもあると紹介しましたが、それにより家族や通行人が大怪我をするなどといった事故も起こりえます。また、風で飛ばされて近所の家や公共物を破損することも考えられるでしょう。大きな事故を起こしたりご近所トラブルが発生したりする前に撤去することをおすすめします。
BSアンテナ撤去が必要なケースは?
BSアンテナの撤去が必要なケースは、不要になった時だけではありません。ここからは、BSアンテナ撤去が必要になる3つの状況を紹介します。
①BSアンテナが不要になった
衛星放送を解約したりケーブルテレビに切り替えたりして、BSアンテナが不要になることがありますね。面倒でそのまま放置してしまう方も多いですが、不要になった時点で撤去しましょう。そのまま放置すると、屋根や外壁の劣化・破損・事故などといった、上記で紹介したトラブルが発生する可能性があります。安全面・コスト面の両方で撤去する方がメリットがあるのではないでしょうか。
②BSアンテナが壊れた・倒れた
BSアンテナが不要になっていなくても、壊れたり倒れたりした場合は撤去または修理が必要です。突然BS放送が映らなくなったり、BSアンテナが設置場所から消えたりしたら、放っておかずに対処しましょう。また、BSアンテナの寿命は約10年と言われており、10年に一度は業者に点検・メンテナンスを依頼するのが安全に使い続けるポイントです。
③引っ越しが決まった
個人で購入したBSアンテナの場合は、引っ越しが決まったら必ず撤去作業が必要です。面倒だからとそのまま放置したくなる方もいるかもしれませんが、賃貸からの退去時は原状回復が原則。賃貸の入居者は、退去時には元々の状態に戻すことが義務付けられているのです。また、壊れていないBSアンテナであれば引越し先でも使用できるので、残していくのはもったいないのではないでしょうか。どうしても撤去できない場合は、管理会社や大家さんに相談してみてください。
自分で撤去は可能?おすすめできない理由
BSアンテナは自分で撤去することも可能ではありますが、おすすめはできません。できればプロの業者に依頼するのがおすすめです。ここからは、自分で撤去することをおすすめできない理由を紹介します。
配線の処理が必要で難易度が高い
BSアンテナの撤去は、固定している金具を外すだけでなく同軸ケーブル(アンテナケーブル)や支線ワイヤーなどの処理が必要な場合があります。とても複雑という訳ではないものの、こういった作業をした経験がない方にとっては少々難易度が高いでしょう。プロにとっては簡単な作業なので、気軽に依頼してみてください。
落下の危険性がある
BSアンテナの撤去は、屋根やベランダなどの高所での作業になることが多いため、落下する可能性が考えられます。アパートの一階やベランダ、屋上の無理なく手が届く場所などに設置されているのであれば問題ありません。しかし、高所や手が届きにくい場合は注意が必要です。態勢を崩して落ちて怪我をすることもあれば、アンテナを落としてしまって人を怪我させてしまうこともあるかもしれません。
外壁などを損傷する可能性がある
BSアンテナの重さは金具などを合わせても2〜3kg程度ですが、持ちにくい形状をしているため、撤去作業中にバランスを崩してしまうことも。その際、壁にぶつけたり倒したりして、外壁などを損傷してしまう可能性も考えられます。また、きつく固定された金具を外そうとして勢いがあまり、レンチで外壁などを傷つけてしまうかもしれません。外壁などを損傷すると余計な出費が発生してしまうので避けたいところです。
必要な道具が多く、意外にコストがかかる
自分で撤去するとお金が節約できると思いきや、意外にコストがかかります。BSアンテナを撤去するとなると、設置場所によって異なるものの以下のような道具が必要になるのです。また手間や時間もかかるので、自分で撤去するのはコスパが高い方法とは言えません。
<BSアンテナの撤去に必要な道具の一例>
- レンチ
- ニッパー
- 作業手袋
- 安全靴
- ヘルメット
- 作業服
- はしご
自分で不要なBSアンテナを撤去する手順
おすすめはできませんが、どうしても自分で撤去したいという方やこういった作業に慣れているという方もいるでしょう。そこで、自分で不要なBSアンテナを撤去する方法を紹介します。
①アンテナ本体を外す
まず、BSアンテナの取り外しを無理なく作業できる場所にいきます。屋根の上や手の届かない場所に設置されていれば、はしごを使用する必要もあるでしょう。作業しやすい場所にいき安全性を確保したら、円盤状のアンテナ本体を固定しているナットをレンチやスパナを使って外してください。ただし、アンテナ本体と根元の取り付け金具を一緒に持てそうな方は、このステップは飛ばしても構いません。
②ケーブルを取る
ナットが外せたら、同軸ケーブル(アンテナケーブル)を外します。BSアンテナのケーブルは普通に外しても感電しませんが、漏電しているとビリビリと感じることがあるため細心の注意を払いましょう。また、不安定な場所にアンテナを固定するためにワイヤー(支線)がつけられている場合は、それらも外していきましょう。
③取り付け金具を外す
円盤状のアンテナ本体とケーブル類が外せたら、あとはアンテナを取り付けるための金具部品が残っている状態になるはずです。取り付け金具を固定している金具のナットを外し、落とさないように慎重に取り外してください。
④取り外したものを下ろす
これで取り外し作業は完了です。取り外したアンテナ本体、ナット、ケーブル類、取り付け金具を慎重に地面に下ろしましょう。落としたりバランスを崩したりすると大変なので、無理をして一気に持たず順番に下ろすようにしてください。
撤去したBSアンテナの処分方法
撤去したBSアンテナは、適切に処分する必要もあることを忘れてはいけません。ここからはBSアンテナの処分方法を紹介します。
各自治体の案内に合った方法で処分する
BSアンテナの処分方法は、自治体によって異なります。ほとんどの自治体で、「粗大ごみ」または「燃えないゴミ」に該当するはずです。粗大ゴミの場合は自己搬入・戸別収集のどちらかも自治体によって異なるので、自治体のホームページを確認するか、電話やメールで問い合わせてみてください。「燃えないゴミ」に該当する場合は指定のゴミ袋に入れて指定日に出すと回収してもらえます。また、自治体によっては小型家電としてリサイクル回収の対象になっていることもあります。間違った方法でゴミに出すと回収してもらえないので注意しましょう。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に回収を依頼するという方法もあります。不用品回収業者は不用品が多いほうがコスパ良く利用できるので、引越しや遺品整理、断捨離のタイミングで依頼するのがおすすめです。不用品回収業者の魅力は、回収を拒否されるものが少ないこととや自宅まで来てもらえること、運び出しをしてくれる業者も多いことなどが挙げられます。とはいえ、BSアンテナの取り外しはしてもらえません。
リサイクル業者に買い取ってもらう
劣化が進んでおらずまだ使用できるBSアンテナは、リサイクル業者に買い取ってもらえる可能性があります。また、フリマアプリやオークションで中古アンテナとして販売することも可能です。持ち込み・発送などの作業が必要で手間がかかったり、買取を拒否される可能性があるという問題もあったりするものの、少しでもお金が欲しい方にはおすすめの方法です。取り付け金具だけなど、売れそうな部品だけでも挑戦してみてはいかがでしょうか。
アンテナ専門業者に撤去と一緒に依頼する
アンテナの工事や修理を専門とする業者に依頼するという方法もあります。アンテナ専門業者の魅力は、撤去と処分を一緒に依頼できて、そのまま持ち帰ってもらえること。手間が一切かからないので、楽して処分したい人におすすめです。撤去と一緒に依頼することで、費用も抑えられます。
BSアンテナ撤去を依頼できる業者は4種類
最後に、BSアンテナの撤去を依頼できる業者を紹介します。BSアンテナ撤去を依頼できる業者は大きく分けて4種類あり、それぞれにメリットや適したタイミングがあるので、以下を参考にしながら最適な業者を選んでみてください。
アンテナの専門業者
アンテナ工事や修理を専門とする業者は、BSアンテナ撤去に最もおすすめです。アンテナを専門としているだけあり、技術力が高いうえ、保証が充実しているのが魅力。地域密着型の業者ならすぐに駆けつけて即日対応してくれるほか、新しいBSアンテナの設置や、撤去したBSアンテナの処分も一緒に依頼できるというメリットもあります。仲介業者だと料金が高くなる可能性があるため、作業員を直接雇っている業者を選ぶのがポイントです。
引越し業者
大手引越し業者では、引越し時の荷物運搬や運び入れだけでなく引越しに伴うさまざまなサービスを実施しています。例えば、照明器具の取り外しやエアコンの掃除&取り外し、インターネット回線の取次など、幅広く依頼できるんです。アンテナの取り外しも実施しており、例えば大手引越し業者の「アーク引越センター」や「ハート引越センター」はオプションサービスとして行っています。また、ヤマト運輸が運営する引越しサービス「ヤマトホームコンビニエンス」では、アンテナの取りはずし工事を税込14,300円からという価格で実施しています。引越しを機にBSアンテナを取り外すという方にはおすすめです。ただし、ほかの業者に委託され、その分コストがかかることもあります。
外壁・屋根塗装業者
外壁・屋根塗装業者に依頼することも可能です。外壁・屋根塗装業者はその名前の通り外壁や屋根の塗装を専門とする業者ですが、意外にもアンテナの取り外しや取り付けを行っている業者も多く存在しています。あくまでもオプションサービスであり、行っていない業者もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。また、屋根や外壁の塗り替えと一緒に依頼する必要があるので、塗り替えをしたいと思っていた方にはおすすめです。屋根や外壁の塗り替えと一緒にBSアンテナ撤去をお願いすることで、高所での作業に必要な足場の設置にかかる費用を抑えられるので、引越し業者に比べると安いオプション価格で済むこともあります。
リフォーム業者
「リフォームを機にBSアンテナを撤去したい」「ちょうどリフォームを考えていた」という方は、アンテナ撤去を依頼できるリフォーム業者に依頼するのもおすすめです。リフォームと同時に撤去を行えるので、設備を総入れ替えしたり、配線を目立たなくしたりといった作業も同時に依頼できるのが魅力。支払額が高額になるので、アンテナの撤去費用もまとめてローンを組めるというメリットもあります。しかし、業者によっては対応していないほか、ほかの業者に委託して手数料を取られることもあるので注意が必要です。
BSアンテナ撤去にかかる費用相場は?
BSアンテナ撤去にかかる平均的な費用相場は、10,000〜20,000円です。アンテナ専門業者はホームページに「5,000円」などと書かれていることもありますが、撤去のみなのか新規設置も行うのかなどによって値段が変わるため、撤去だけ依頼するとなると上記のような費用がかかります。引越し業者、外壁・屋根塗装業者、リフォーム業者は外部に委託する業者も多いので、割高です。また、電気工事の知識が浅い人に担当されるうえに保証が付かないことも。プロのアンテナ業者を利用するのが最もおすすめです。「撤去にこれだけ費用がかかるのか……」と思う方も多いはずですが、放置して屋根・外壁の破損や人身事故を起こしたり、自分で撤去しようとして落下事故を起こしたりした場合の費用に比べると、低いのではないでしょうか?
不要なBSアンテナは適切に撤去しよう
不要なBSアンテナを撤去すべき理由や自分で撤去する方法、依頼できる業者、撤去にかかる費用について紹介しました。放置したBSアンテナは思いがけない事故やトラブルの原因になる可能性があるため、早急に撤去することをおすすめします。強風で飛ばされたり劣化して落下したりすると大変危険だというのは、みなさんもイメージしやすいのではないでしょうか。また、ベランダの内側に取り付けられているBSアンテナなどは自分で撤去できますが、屋根などに付いているBSアンテナをむやみに自分で撤去するのは危険です。状況を見て、適切に撤去するようにしてください。
当店「アンテナパンダ」は、アンテナ工事や修理、新規設置を行っているアンテナ専門業者です。新しいBSアンテナとの取り替えや修理はもちろんのこと、撤去のみも対応可能でございます。東京都、大阪府をはじめ、北海道や福岡県まで幅広いエリアで対応しておりますので、一度当ホームページで「対応エリア」をご確認ください。即日対応も可能ですので、「アンテナが今にも落下しそう」とお困りの方などもぜひお気軽にご相談ください。
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