【アンテナの豆知識】素子アンテナの注意点!素子アンテナに属する代表的な機種や、そのメリット・デメリット双方についても解説
テレビアンテナは大まかに分けて「地上デジタル放送用アンテナ」「衛星放送用アンテナ」の二種類に分類することが可能です。
しかし「衛星放送用アンテナ」が「パラボラアンテナ」の一種類しか普及していないのに対し、「地上デジタル放送用アンテナ」は「八木式アンテナ」「平面デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」といった風に、実にさまざまな機種が存在しています。
また、このように多様なアンテナ機種が存在しているのと同様に、アンテナ機種がそれぞれ属している「カテゴリー」「種別」にも様々な種類があります。
今回はそんなアンテナカテゴリーの中でもとりわけ代表的な「素子アンテナ」について、設置する際の注意点や該当機種、共通するメリット・デメリットを中心に解説させていただきます。
「素子アンテナ」の基本構造
この「素子アンテナ」に該当するアンテナは、総じて棒状のパーツを多用しており、中でも代表的な機種である「八木式アンテナ」は「大きな横向きの矢印」のような格好をしています。
そんな「横向きの矢印」のような構造の中でも、長い横棒に据え付けられている「魚の小骨」にも似たパーツである「素子」は、この「素子アンテナ」といったカテゴリー名の由来であると共に、「素子アンテナ」における重要箇所として機能しております。
この「素子」は、一個一個の部品コストこそ安価でありながらも、複数個取り付けることによって格段に電波受信感度を高めることができるパーツです。
これから解説していくような「八木式アンテナ」や「パラスタックアンテナ」の持つ代表的なメリット「コストパフォーマンスの高さ」というのは、文字通りこの「素子」によって支えられていると言っても過言ではないでしょう。
「素子アンテナ」該当機種について
共通している注意点は?
「素子アンテナ」に属するアンテナはどれも「外的損傷に弱い」といったデメリットを共通して持っています。
「外的損傷」の具体的な例を挙げるとすれば、鳥がアンテナ本体に留まって向きにズレが生じ、結果的にテレビの映りが悪化してしまうといった「鳥害」、留まった際に落とされたフンによって、さまざまな弊害が発生する「糞害」等々多岐にわたり、専用の対策が必要である場合が多いです。
また「素子アンテナ」に属するアンテナは総じて大きく広がったデザインをしているため、強風にもあおられやすくなっています。
「鳥害」「糞害」に関しては別記事「【用語解説】糞害について!発生のメカニズムや対策方法も徹底解説」、八木式アンテナに対する強風対策については「【アンテナの豆知識】強風によるアンテナ倒壊を予防したい!アンテナに出来る事前対策について」にてそれぞれ解説を行なっておりますので、こちらをご覧ください。
①八木式アンテナ
戦後に普及して以来、アナログ放送の時代からシェア率トップを守り続けている由緒正しいアンテナでもあるのがこの「八木式アンテナ」です。
その基本設計は第二次世界大戦前のものと歴史は古く、現代のものは地上デジタル放送用アンテナとして改良された機種が活躍いることからも、この「八木式アンテナ」は時代に合わせて細かく進化を繰り返しているアンテナと言うこともできます。
「八木式アンテナ」は先ほどの通り、代表的かつ最も基礎的な「素子アンテナ」です。
メリットに関しては先ほど解説したように「高い電波受信感度」と「高いパフォーマンス性」といった点が挙げられるほか、シェア率の高さと歴史の長さから業者が扱い慣れているといった点なども挙げられるでしょう。
②パラスタックアンテナ
「パラスタックアンテナ」という名称の由来は、「パラレル(水平)」と「スタック(垂直)」を組み合わせた単語になります。
また、このアンテナの「素子」は一般的な直線的なものでなく、アルファベットの「X」のような形をした専用規格品が用いられています。
先ほどご紹介した「八木式アンテナ」の派生機種でもあるこの「パラスタックアンテナ」は、このような特殊な形状をした「素子」を使うことによって高いコストパフォーマンス性は引き継ぎつつ、元から高い数値を示していた電波受信感度にさらに磨きをかけた極めて優秀なテレビアンテナとして仕上がっています。
その電波受信感度の高さは「高性能アンテナ」「電波障害用アンテナ」といった呼称がされるほどで、届けられる電波の弱い「弱電界地域」への設置に際しても、場合によっては電波を増幅させる専用のアンテナ関連機器「ブースター」の追加設置をせずとも快適にテレビを見ることができてしまうほどです。
ただし、この項目の冒頭「素子アンテナ」が持っている共通の注意点として挙げたような「強風への耐性」「鳥害」「糞害」といったような「外的損傷」の発生しやすさに関しては、派生元である「八木式アンテナ」以上に発生率が高く、より対策が必要であると言えるでしょう。
テレビアンテナに関するお悩み・ご依頼についてはアンテナパンダまで!
今回の記事は「素子アンテナ」に関する基礎的な解説や、カテゴリーに属するアンテナが持つ共通の注意点、「素子アンテナ」に該当している代表的な機種に関してご紹介させていただきました。
どうしてもその高性能さやコスパの良さばかりに目がいってしまいますが、「素子アンテナ」である「八木式アンテナ」も「パラスタックアンテナ」も、「強風に対する耐性が低い」という欠点を有しており、適切な対策を施さなければアンテナの損壊・倒壊を発生させかねません。
いかなる機種であったとしても、アンテナの設置を検討している際にはアンテナに対する専門家集団「アンテナ専門業者」に相談してみると安心であると断言できます。
そんな「アンテナ専門業者」のうちの一社である我々アンテナパンダは、年間アンテナ設置数10,000件以上といった確かな実績をほこっており、どんな機種のアンテナであっても確実に、最適な形で設置できる技術力も持ち合わせております。
アンテナに関するお悩みは、アンテナパンダにお任せください。
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