【アンテナの豆知識】強風によるアンテナ倒壊を予防したい!アンテナに出来る事前対策について

全国的に最も高いシェア率をほこる第一世代アンテナ、および地上デジタル放送用アンテナである「八木式アンテナ」は、安価な本体価格ながら高い受信感度を実現しており、非常にコストパフォーマンスの面で優れたテレビアンテナとして有名です。

しかしその大きく広がったデザインは、電波を受けやすい反面、台風などによって発生する強風・突風にもあおられやすく、損傷・倒壊を引き起こしてしまうといった欠点も持ち合わせているというのが現状です。

今回はそんな「強風による八木式アンテナの倒壊を予防するには、どのような事前対策を施せばいいのか」について、八木式アンテナの構造に関してもおさらいしながらご紹介していこうと思います。

「八木式アンテナ」が風を受けやすいデザインになっている理由とは

他の種類のアンテナに比べ、サイズの大きい八木式アンテナですが、アンテナ本体は主に「放射器(輻射器/ラジエーター)」、「導波器(ディレクター)」、「反射器(リフレクター)」といった、シンプルな三つの要素によって成り立っています。

それぞれ長さが異なっており、導波器が最も短く、放射器は反射器より少し長いものとなっている点も特徴的です。

また3つの中でも「導波器」が、八木式アンテナの構造を語る上でも特に重要な「素子」としての役割を担っており、まるで「魚の小骨」のように、複数に渡って取り付けられています。

この「素子」とは、最初にご説明した「導波器」「反射器」などといった棒状のパーツの総称で、ほかに「導波素子」「反射素子」といった2つのアンテナパーツに対する略称名でもありますが、今回のような場合では、主に「導波素子」の略称名として呼称されています。

話を戻しますが、この「素子」を少しでも増やし、面積を広げることによって電波の受信強度を高めることができ、アンテナ本体が長ければ長いほど素子を取り付けることができる面積も広くなるため、八木式アンテナはあのように横に広い形となっているのです。

つまり、安価ながらにアンテナ受信感度を高めようといった設計にした結果、電波も多く集めることができるようになった反面、風も集めやすく、あおられやすいデザインになってしまったというわけです。

強風に対して行える事前対策手段まとめ

①支線アンカー

この「支線アンカー」とは、主に八木式アンテナ、八木式アンテナの派生機種であるパラスタックアンテナに施すことができる周辺器具となります。

強風への効果はもちろんのこと、他にも豪雪などによっても発生するアンテナの傾斜、倒壊事故も防ぐことができ、アンテナを大地に強く繋ぎ留める「錨」の役目を果たす器具となっています。

身近な使用例として、日頃から見慣れている電柱などにも黄色と黒の縞模様のもの、黄色単色のものが使われており、街中の電柱を探してみれば、現物を見つけられるかもしれません。

また八木式アンテナを新規に設置する際、最初から「支線アンカー」を取り付けることも可能ですが、支線アンカー自体をご存知でない方が多いのか、ほとんど取り付けのご指示がないのが現状です。

設置してもあまり邪魔にならない代物ですので、これからアンテナの設置をお考えになっていらっしゃるお客様に関しましても、アンテナ設置時点でこの「支線アンカー」の導入をご検討いただいてもいいかもしれません。

先述の通り、巨大な電柱や街路樹にも使われる器具ですので、強風・豪雪に対する効力は抜群です。

②火災保険

意外に思われるかも分かりませんが、台風を原因としたアンテナの損傷にも「火災保険」が適用できる場合があります。

免責金額に満たない損害額であった場合などには適用範囲外となるケースこそありますが、火災保険は「火災」の名前とは裏腹に、さまざまなシチュエーションに対応しています。

「火災」「風災」以外挙げるとすれば、爆発、破裂、落雷に水災、水漏れや盗難、破損、汚損などにも適用が可能で、幅広い状況に対して適応が期待できます。

火災保険の注意点

逆に以上の内容に関わる事案であったとしても、地震や噴火を原因として破損した場合に関しては適用範囲外扱いとなる点には注意が必要です。

地震に対して備えをしておきたい場合には、それ専用の「地震保険」への加入が必要です。

また、昨今の火災保険は補償内容を自由にカスタマイズできるものも存在していますが、保険料を安くするために発生率の低い項目をカットするといったケースも見受けられますが、リスクの高い補償まで外してしまわないようにしましょう。

火災保険に対するさらに詳しい解説については、別記事「【徹底比較】アンテナ破損に火災保険が使用できる場合と、そうでない場合とは?」をご参照ください。

アンテナに関するお悩みはアンテナパンダまで

今回は主に「強風」といった損傷原因にスポットを当て、実際に施しておける強風への事前対策方法、またその対策法に際する注意点などについてご紹介させていただきました。

種類を問わないアンテナ全般には「火災保険」を適用できる状態にしておくことが望ましく、またご自宅に設置されているテレビアンテナが八木式アンテナ、あるいは八木式アンテナ派生機種であるパラスタックアンテナであった場合には、さらに支線アンカーをつけておくと安心というのが今回の結論になります。

ただし「実際にどのような被害規模の場合、火災保険が適用できるのか」といった疑問や、「支線アンカーは屋根上で作業を行う場合があるために危険で、専門的な技術も必要で自己施工は難しい」という不安に関しては、お客様個人で解決することはなかなか難しいことと存じます。

そういった際には、やはり専門的な知識を持った業者に相談することが一番であり、アンテナに関することであれば、「テレビアンテナ専門業者」が最も役に立つ業者であると言えるでしょう。

そんなテレビアンテナ専門業者、弊社「アンテナパンダ」は、日本全国における総施工数20,000件を越す実績を持ったアンテナのエキスパートです。

ご相談、お見積もりまではすべて無料で承っておりますので、365日24時間対応可能である各種お問い合わせフォームより、どうぞお気軽にお声掛けください。

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