【アンテナの豆知識】パラスタックアンテナのメリット!元の八木式アンテナとも比較しつつ解説

その基本設計こそ第二次世界大戦前のものであり、技術が進歩した現代では非常にさまざまなテレビアンテナが存在するに至っておりますが、それでも今も日本全国でトップのシェア率をほこっている地上デジタル放送用アンテナ、それが「八木式アンテナ」です。

広がった巨大な魚の骨のようなデザインをしており、住宅街を見渡してみればすぐに見つけられるほど普及している「八木式アンテナ」ですが、その派生機種として「パラスタックアンテナ」というアンテナも存在していることはご存じでしたでしょうか。

言わばオリジナルである「八木式アンテナ」が持っていた優秀なコストパフォーマンス性は引き継ぎながらも、元々高かった電波受信感度に至ってはさらに強化されたこの「パラスタックアンテナ」ですが、実際にはどういった点が「八木式アンテナ」とは異なっているのでしょうか。

今回の記事では「高性能アンテナ」「電波障害用アンテナ」との異名を持つこの「パラスタックアンテナ」が持っているメリット・構造・詳細な良し悪しついて、元の「八木式アンテナ」と比較をしつつご紹介させていただきます。

そもそも「八木式アンテナ」とは?

他のアンテナに比べて価格が安い上に高い受信感度を持っている等、コストパフォーマンスに優れるテレビアンテナとして知られており、その構造は「放射器(ラジエーター)」「導波器(ディレクター)」「反射器(リフレクター)」といった三つの要素で成立しています。

各々長さが違い、中でも「導波器」が最も短くなっている一方で「放射器」は「反射器」よりも少々長いものとなっています。

また「導波器」がアンテナの構造でもとりわけ重要な「素子」としての役割を担っており、「大きな魚の小骨」にも似た格好で何個も取り付けられています。

「素子」は数を増やしてその面積を広げることによって受信した電波を増幅させることを可能とするパーツで、このように電波を増やすことをアンテナ専門用語では「利得(電波を強める度合いのこと)を増やす」という風に呼称しています。

なお、この段階では「八木式アンテナって魚の骨みたいにスカスカなんだから、面積自体はそこまで大きくないんじゃないの?」といった疑問が出ることかと思います。

しかしこの面積はあくまで「実効面積」を意味しているため、魚の尾の先にも似たような「反射器(電波到達地点)」から魚の頭のような「放射器」までという非常に長い実効面積をほこる八木式アンテナは、その長い道筋にたくさんの素子を取り付けることができるため、アンテナの価格は安価であるままにして長所のひとつ「受信感度の高さ」が実現可能となっているのです。

「パラスタックアンテナ」とは!そのメリットや注意点について

オリジナルである八木式アンテナと同じように「素子」が組み込まれている「素子アンテナ」、「パラスタックアンテナ」は、「八木式アンテナ」では棒状だった「素子」がアルファベットの大文字「X」のようなデザインに変更されていることが最大の特徴となっています。

この「パラスタック」という名前自体、「パラレル(水平)」と「スタック(垂直)」の二つの単語を合わせることで生まれた言葉で、由来に関してはあの「Xの字」の素子を見れば一目瞭然ですね。

また先ほどは「素子アンテナ」についての初歩的な解説を行ってきましたが、「素子アンテナ」は素子の数、また素子の実効面積によって性能が決定づけられることもご理解いただけたことと思います。

通常の「八木式アンテナ」でもその素子の数は多く、受信感度も非常に優秀な方ではあるのですが、この「パラスタックアンテナ」に関しては素子さらに増設されているほか、あの特徴的な素子形状のおかげで実効面積もさらに広く、通常の「八木式アンテナ」のさらに上を行く受信性能を獲得しており、この「圧倒的な受信感度の高さ」は「パラスタックアンテナ」特有の大きなメリットとして断言することができます。

その受信感度の高さは冒頭でも説明しました通り、「高性能アンテナ」「電波障害用アンテナ」といった別名を作られるほどで、通常の「八木式アンテナ」や、現在お使いになっているアンテナで「ブロックノイズが出る」「1チャンネルのみ映りが悪くなる」という問題を抱えていた際などには、受信感度が極めて高いこの「パラスタックアンテナ」に交換するだけで問題が解決するほど、その受信感度は本当に圧倒的です。

また先述の通り、X字状の素子を並べることで受信性能は格段に高まるのですが、受信のレベルが高まるほど、良好な電波を受け取れることにつながっていき、副次的に「電波の質が改善される」「画質が向上する」といった嬉しいメリットも呼び寄せてくれます。

電波送信施設から距離の遠い「弱電界地域」などにアンテナを設置する場合、アンテナと合わせて導入されることが多いアンテナ関連機器「ブースター」は「電波の強さ」を補うことが可能ではありますが、「電波の質」の改善まではできないため、上記の点は「パラスタックアンテナ」独自のメリットと言えるでしょう。

アンテナ関連のご依頼はアンテナパンダまで!

電波受信のエキスパートと言えるこの「パラスタックアンテナ」ですが、きちんとした対策を行っていなかった場合、アンテナでできた影が隣家のソーラーパネルに当たってしまったり、アンテナの先が隣家まで伸びてしまうといった「越境問題」が生じてしまいます。

他にもアンテナに鳥がとまってしまい、その際出した糞で屋根が汚れる、場合によっては屋根の塗装が溶ける「鳥害」、強風による損傷や倒壊に関しては本家の「八木式アンテナ」以上に発生する危険性が高くなっており、その点は明確なデメリットと言えます。

しかし、アンテナ専門業者は上記の問題に対する的確な防止法を熟知しており、高い受信感度を維持したまま運用できるようにすることも十分に可能としています。

アンテナ専門業者の一社である弊社アンテナパンダは、年間総施工数10,000件といった圧倒的な実績数と経験をほこっており、アンテナ一筋で活躍してきた頼れる多くのエンジニア達は今日も第一線で活躍しております。

「八木式アンテナ」「パラスタックアンテナ」の設置に限らず、アンテナに関するお悩みはお気軽にアンテナパンダまでご連絡ください。

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