【アンテナの豆知識】ユニコーンアンテナのメリット!特徴や注意点についてもご紹介
第二次世界大戦以前に「八木式アンテナ」の基礎設計から出来上がって以来、今日に至るまで大幅にテレビアンテナの技術は飛躍と確信を繰り返し、用途や長所の異なるさまざまな種類のテレビアンテナが開発・導入されてきました。
そんなアンテナの始祖にして、現代でも日本国内トップのシェア率をほこっている第一世代テレビアンテナ「八木式アンテナ」、洋風建築の増えた現代に適応するため、目立ちにくさと形状のシンプルさを追求した第二世代テレビアンテナ「平面デザインアンテナ」を経て、今回の記事における主役であるこの第三世代アンテナ「ユニコーンアンテナ」は産声を上げました。
いわばアンテナに対する最新技術の結晶とも言える「ユニコーンアンテナ」ですが、一体どういった固有のメリットを持っており、どのような環境への設置に適しているのでしょうか。
今回は「八木式アンテナ」「平面デザインアンテナ」についても解説・比較をしつつ、この「ユニコーンアンテナ」の性能についてご紹介していきます。
第一世代テレビアンテナ「八木式アンテナ」
後述する「平面デザインアンテナ」や「ユニコーンアンテナ」と同じくして、地上に存在している電波送信、電波塔などから発せられたデータを受信する専用のテレビアンテナ「地上デジタル放送用アンテナ」のひとつであるこの「八木式アンテナ」ですが、主に電波受信感度やアンテナ本体のコスト面で優秀な性能をほこっています。
棒状のパーツである「素子」を複数個取り付けることによってテレビアンテナ内で電波を増幅させる「素子アンテナ」でもある「八木式アンテナ」は、格好こそ無骨でサイズが広がりがちですが、そのおかげで高い電波受信感度(電波を増幅させることも含む)を獲得するに至っており、電波の弱い地域でも運用が容易になっています。
またアンテナ本体の価格は安価でありつつ高い電波受信感度を持っているため、コストパフォーマンス性能では数あるテレビアンテナの中でも随一となっており、気になる施工相場はおおよそ16,000円から30,000円ほどです。
ただし電波受信感度をさらに強化した派生機種「パラスタックアンテナ」共々、アンテナの影が隣家のソーラーパネルにかかってしまう、隣家の敷地上空まで突き出てしまうといった「越境問題」、アンテナに鳥が止まってしまい、糞によって屋根が汚れてしまう、弱酸性の糞で屋根の塗装が溶けてしまうというような「鳥害」に弱い、広がった外見であるため強風に弱いといった弱点も併せ持っており、それぞれ専用の対策が必要となっています。
第二世代テレビアンテナ「平面デザインアンテナ」
魚の骨のような八木式アンテナに比べ、スタイリッシュな箱型状の外見を持っているほか、屋根上ではなく建屋の側面部に取り付け可能などといった点が第二世代テレビアンテナ「平面デザインアンテナ」の主な特徴となっています。
昨今主流となっている洋風の建築様式を取り入れた住居の景観を崩しづらく、前述した「八木式アンテナ」では問題となっていた「越境問題」「鳥害」「強風に対する脆さ」に関しては、この「平面デザインアンテナ」独特のあの箱型の形状によってすべて解決しているといえます。
ただその形状変更の代償として、「八木式アンテナ」と比較すると電波受信感度がかなり低く、電波送信施設が遠かったり障害物が多かったりといった理由で電波の弱い「弱電界地域」にアンテナを設置する際にも用いられるアンテナ専門機器「ブースター」との併用を考えなければならないほか、その「弱電界地域」にこの「平面デザインアンテナ」を設置する場合に関しては、当然「ブースター」の設置が必須となってきます。
また「八木式アンテナ」とは裏腹にコストが高く、施工相場は20,000円から59,000円ほどである上に、さらに「ブースター」の費用も乗っかってくるなどトータルコストが高くなってしまう点もデメリットです。
第三世代テレビアンテナ「ユニコーンアンテナ」
電波受信感度が高い代わりに外見が問題になりがちな第一世代テレビアンテナ「八木式アンテナ」、形状は優秀なものの電波受信感度やコスト面に問題を抱えてしまった第二世代テレビアンテナ「平面デザインアンテナ」の二つを経て開発されたこの第三世代テレビアンテナ「ユニコーンアンテナ」は、まさに両者の弱点を共に克服した性能を持っていると言えます。
外見に至っては今までのどのアンテナとも似つかない、ポールの先に円筒状の電波受信装置をつけるデザインが採用されており、「越境問題」や「鳥害」を発生させづらい他、シンプルな形状であるので強風などにも一定の耐性を持っています。
屋根上や屋根上以外にも取り付けが可能と「平面デザインアンテナ」以上に設置場所を選ばないこともメリットのひとつで、また「平面デザインアンテナ」と同じように目立つような外見ではないことから、住宅の景観も崩しづらいと言えるでしょう。
価格相場に関しましてはちょうど「八木式アンテナ」と「平面デザインアンテナ」の中間とも言える33,000円から40,000円ほどとなっており、電波受信感度についても同様に両者の中間程度で、一般的な受信感度となっています。
テレビアンテナに関するお悩みはぜひ「アンテナパンダ」まで!
今回は第一世代テレビアンテナ「八木式アンテナ」、第二世代テレビアンテナ「平面デザインアンテナ」、そして第三世代テレビアンテナである「ユニコーンアンテナ」について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較しながらご紹介させていただきました。
どのテレビアンテナに関しても固有の長所や短所を持っており、中でも「ユニコーンアンテナ」は「八木式アンテナ」「平面デザインアンテナ」の長所を引き継ぎ短所を直したような、高い次元でバランスのまとまったテレビアンテナであるというのが今回のまとめでございます。
ただし特定のポイントに特化した「八木式アンテナ」「平面デザインアンテナ」の方が活躍できる環境というのも確かに存在しており、一般的な知見では判断に困ることと思いますが、そういった場合にはアンテナ専門業者に相談してみましょう。
そんなアンテナ専門業者の一社である弊社アンテナパンダは365日24時間、いつでもご依頼を承っています。
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