【アンテナ専門用語まとめ①】弱電界地域・強電界地域・越境問題について解説

アンテナの設置や機種の変更、またはアンテナ関連機器を導入しようといった際に、情報収集を行おうとネットに検索をかけても、無数に専門用語が出てきてしまい、頭を悩ませた経験はありませんでしょうか。

事実としてテレビアンテナに関した専門的情報・用語はかなりの数が存在しており、ご自身の手で調べるといった場合などには、すんなりとすぐに理解といった風にはなかなか行かないことと思われます。

そこで今回記事では、数あるアンテナ専門用語の中である程度数をしぼり、第一弾として「弱電磁地域」「強電磁地域」「越境問題」といった、主にアンテナの設置時に知っておくと役立つ専門用語についてご紹介していこうと思います。

①「弱電界地域」とは

この「弱電界地域」とは、「(届けられる)電波が弱い地域」のことを示すアンテナ専門用語です。

「弱電界地域」は届く電波が弱いので「平面デザインアンテナ」「室内アンテナ」といった、受信感度が特別強くはないテレビアンテナの運用が厳しく、これら以外のアンテナを運用する場合でも、テレビは映るものの十分な電波の量ではないた目に、ノイズが走るなどの弊害を抱えながらの視聴になる懸念があります。

ただ一括りに「電波が弱い」といっても、具体的にどのような場合、この「弱電界地域」に当てはまるのかと言われますと、以下の2つの障害を抱えた地域が「弱電界地域」に該当します。

⑴電波塔・電波送信施設からアンテナまでが遠い

実際にこの「弱電界地域」に当てはまる地域の原因のほとんどはこれで、一番想像のしやすい、理解のしやすい要素に思います。

ここでいう電波塔とは、全国各地に電線と共に張り巡らされているあの電波塔です。

では一体何故、電波塔からアンテナまで距離がありすぎた場合、弱電界地域となってしまうのか、届く電波が弱くなってしまうのかと言いますと、電波は辿り着くまでの距離が長いほど、送信した時より電波が減衰してしまう性質を持っているからです。

⑵電波塔からアンテナまでの遮蔽物が多い

これは高層ビルなどが多い都市部で発生しやすい問題ですが、電波塔からアンテナまでの距離が長い場合に関しましても、単純に届くまで多くの構造物を挟んでしまう関係上、複合的に発生しやすい問題です。

主に電波が届けられる通り道の上に、高層ビル・高い建物などがあった場合、その建築材料である鉄筋コンクリートをはじめとした各種コンクリート、土壁・断熱材といった密度の高い材質は、電波を阻害してしまう働きを持っているため、通過する高度になんらかの建造物があった場合、電波が大きくすり減ってしてしまうのです。

ただ、電波は細い一本だけで届けられているわけではないため、構造物のせいで完全に視聴ができないといったケースは稀です。

「弱電界地域」に関する、より詳細な情報・対策法に関しては以下の別記事「弱電界地域で起こるトラブルや対処法とは?ブースターの役割や相場についても解説」を参照していただければ幸いです。

②「強電界地域」とは?

この「強電界地域」とは、簡単に言えば先ほどの「弱電界地域」と真逆の性質を持った地域を示す「(届けられる)電波の強い地域」を意味するアンテナ専門用語となります。

実際、電波の強さは周囲の構造物の有無によって上下しますが、定義上は「電波塔(あるいは他の電波送信施設)から10km圏内に位置する地点)を指す場合が大半で、電波塔からアンテナまでが近い地域は「強電界地域」という認識でも基本的には大丈夫です。

なお、先述した「弱電界地域」では、届けられるまでに電波が弱わってしまうため、電波の量が十分ではないためにノイズが走る、視聴ができないという弊害が起こるとの解説をさせていただきました。

だからこそ「電波が強いんだったら、何も問題はないのでは?」といった認識一辺倒になりやすいのですが、ケースによってはブロックノイズ(サイコロ状の四角いブロックのようなノイズ)が出現したり、最悪テレビが映らないという問題が発生する場合もあるので注意が必要です。

この「強電界地域」のもっと詳しい解説、またはご自宅が強電界地域に該当し、対策を施したいといった場合には、この「弱電界地域・強電界地域とは?それぞれの注意点や対策を比較解説」を参照すると解決するかもしれません。

③「越境問題」とは?

「越境問題」とは、アンテナを設置することによって起きるトラブルの一種を指すアンテナ専門用語で、主に次の2つの項目が含まれています。

⑴アンテナによって日光が遮られてしまう

屋根上、ベランダなどにアンテナを設置したことで、その影によって他者に不利益が発生してしまうといったトラブルもこの「越境問題」に含まれています。

特にこの現代の日本で顕著なものとしては、影がソーラーパネルにかかってしまったために効率が落ちてしまったといったもので、場合によっては損害賠償が発生するほか、ご近所との関係も悪化させかねません。

⑵伸びたアンテナが自分の敷地を超えてしまう

主に八木式アンテナなどの大きめのアンテナや、ベランダから伸ばしているパラボラアンテナで起こりやすい問題で、これは先ほどご説明したような影による不利益も発生しやすくなってしまいます。

「越境問題」が起こった際の解決策、事前に施せる対策などに関しては、次の記事「【工事の豆知識】施工時に起こりやすいトラブルや対応策を詳しく解説」の中で解説を行なっている部分がございますので、ご参照ください。

アンテナ関連のお悩みはアンテナパンダまで

今回は「弱電界地域」「強電界地域」「越境問題」の3つの専門用語についてご紹介させていただきました。

ただ、これらは数多く存在しているアンテナ専門用語の中でも、ごく一部をピックアップしたものに過ぎませんので、随時更新予定である他の記事を引き続き参照していただくことで他の専門用語に関してもカバーしていけることと思います。

また理解に至らなかった場合に関しましては、弊社アンテナパンダのお電話窓口は365日34時間対応しておりますので、お悩みの際はぜひお気軽にお声かけください。

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