電波とは?受信するアンテナも合わせて解説
一般的に「アンテナを設置すればテレビが見れる」、あるいはもう少し踏み込んで「アンテナが電波を受信しているからテレビが見れる」といった認識は普及していますが、「どのように電波が届けられるのか」、また「電波とは何なのか」という細かい情報までは広まっていないように思います。
今回はそんな「電波」についての詳細な解説、また解説した各種電波に対応するアンテナについてご紹介していきます。
電波はどうやって届けられているのか
「電波」と「放送事業者」
まず前提として、電波とは「放送事業者が制作した番組」、その映像データが放送局で変換されたもので、日本中に見られる電波塔はこの電波を、つまるところ番組を運ぶために建てられています。
このうち「放送事業者」とは分かりやすく言えば「(株)フジテレビジョン」「(株)テレビ東京」「(株)テレビ朝日」などの我々がテレビ局と呼んでいるもので、東京に本社を置いている大手放送事業者を「キー局」、東京以外に本社を置く地方放送事業者のことを「ローカル局」と呼称することが多いです。
また放送局とは放送事業者が放送のために保有している無線局を指し、番組を作る、番組を電波に変えることに関しては、放送事業者は全て単独で済ませることが出来ると言えるでしょう。
電波の流れ
電波は、先程のように放送事業者によって映像データから変換されたあと、2つのうちどちらかのルートを通って各家庭へと到達していきます。
①テレビ塔へと送信され、地上デジタル放送用アンテナに届けられる
こちらは「地上波放送」と言われるルートで、まず放送局からテレビ塔へ電波が送られた後、テレビ塔から地上波放送に対応しているアンテナ「地上デジタル放送用(地デジ用)アンテナ」に電波を再送信して届けるといったものです。
電波塔という地上の中継地点が存在しているため、「地上波放送」と呼ばれています。
②人工衛星に送信され、衛星放送用アンテナに届けられる
先述の地上波放送とは異なり、赤道の上空約36,000キロメートルに浮かんでいる人工衛星(放送衛星・通信衛星)へと電波が送られ、その人工衛星から各家庭の衛星放送用アンテナへと電波が再送信されるルートとなっています。
電波の持つ特徴
最後に電波の持っている特徴に関してですが、電波は物理的な遮蔽物を挟むと弱まってしまう、また電波塔からアンテナまでが近すぎる場合も、テレビに悪影響を及ぼしてしまうなどの欠点を持っています。
電波が弱い地域のことを「弱電磁地域」と呼び、適切な対策を施さなかった場合、番組を視聴する際に画面にノイズが走ったり、カクついたりなどといった症状を引き起こします。
逆に電波が強すぎる地域を指す「強電磁地域」も、テレビの機能が対応してくれることもありますが、これがない場合はブロックノイズが発生したり、最悪の事態としてはテレビが映らなくなるなどの危険性をはらんでいます。
これら電波の持つ特徴が生んだ「弱電磁地域」「強電磁地域」、そして「地上波放送」「衛星放送」などの見たいものに合わせるためにも、アンテナの種類を吟味する必要があるのです。
次の項目ではそんな電波の特性が引き起こす問題や、お客様のニーズに答えられるアンテナについて軽くご紹介させていただきます。
4種類のデジタルアンテナと衛星放送用アンテナ、アンテナ関連機器
【地デジ用】八木式アンテナ
仕組みがむき出しになっている都合上、天候の影響を受け易いことがデメリットですが、日本で一番設置数が多く、受信感度が高いといった特徴を持つアンテナです。
【地デジ用】平面デザインアンテナ
「平面デザインアンテナ」とは、新築住宅を購入された方からの人気が高く、デザイン性に優れ、箱型の形状は天候の影響がおよびにくいことなどが特徴です。
【地デジ用】ユニコーンアンテナ
「ユニコーンアンテナ」は高級感あふれるカラー、シンプルな形状、高いリスク回避力などさまざまな面で優れた性能を持った“第3世代”と呼ばれることもある優秀なアンテナです。
【地デジ用】室内アンテナ
室内設置を前提として設計された、または個人で取り付け作業が行える唯一の地デジ用アンテナという特徴を持ちます。
ただし受信感度が低く、障害物の影響を受けやすいので、弱電界地域にお住まいの方は後述のブースターの追加設置を検討して下さい。
【弱電磁地域用】ブースター
「ブースター」はアンテナが受信した電波を増幅させるアンテナ周辺機器で、弱電磁地域でも快適なテレビ視聴を実現させます。
弱電磁地域の問題点を一手に解決しますが、設置には追加費用を要する関係上、アンテナの設置以上に金額が発生してしまう可能性があることが注意点です。
【強電磁地域用】アッテネーター
アンテナに対して追加設置する周辺機器で、減衰器の役割を担うアッテネーターは受信電波を低減し、テレビ視聴に適切な値まで電波の量を抑えてくれます。
また、減衰量の調節が可能である可変式アッテネーターも存在しますので、状況によって種類を変更しましょう。
ただ近年においてはテレビ本体にアッテネーター機能が内蔵されている製品も多く、電波過多の際は自動で減衰調整を行なってくれる機種も存在しますので、まずはお手持ちのテレビ取扱説明書を確認してみて下さい。
【衛星放送用】パラボラアンテナ
衛星放送を利用するには上記のうちいずれかの地デジ用アンテナのみでなく、このパラボラアンテナを一緒に設置しなくてはなりません。
また衛星放送用アンテナも人工衛星から電波を受信するために、設置の際には必ず正確に南南西の方角を向かせる必要があるなどの特徴もあります。
アンテナに関するお悩みはアンテナパンダへ
今回は「電波の流れ」や「電波の特徴」、また電波に応じた各種アンテナや関連機器などについてご紹介しました。
電波に関してはもちろんのこと、電波を受信できるアンテナに関しても、専門業者は抜群の知識と対応力をほこっていますので少しでも疑問を持たれた時は、信頼できる業者へと是非相談してみましょう。
アンテナパンダはアンテナ工事業者の料金満足度、またサポート満足度、安心・信頼できるアンテナ工事業者No.1という実績を持ち、実績で培った経験や知識を駆使することで、お客様のアンテナに対するお悩みへ柔軟に対応できます。
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