電波は強ければいい訳では無い?強電界地域の注意点対処法を弱電界地域と比べて解説
電波が強ければアンテナが受信しやすくなり、快適にテレビを視聴できるというのは正しい部分もありますが実はそれだけではありません。
テレビ塔が住宅の近くに位置しているなどにより、電波が極端に強いことを「電波過多」といい、こちらも電波不足と同じくノイズなどが発生してしまう原因になります。
「よく目にする強電界地域・弱電界地域ってなに?」
「電波が弱い(強い)時起こるトラブルは、その対処法が知りたい!」
そんな方は是非この記事を参考に、自身の住んでいる住宅を取り囲んでいる地域の状態について正確に知ってみましょう。
今回は弱電界地域や強電界地域について、その注意点や対処法を分かりやすく解説します。
アンテナを新設・取り換えする際に役に立つ知識ですので、施工を検討されている方もご一読ください。
強電界地域はテレビ塔に近く、電波感度が良い地域のこと
強電界地域とは電波の感度が高く、テレビ電波の受信がしやすいエリアのことを指します。
テレビ番組を視聴するためには各家庭に設置されたテレビアンテナがこの電波を十分に受信している必要があり、この電波が不足していると番組が視聴できなかったり、ノイズ発生の原因になってしまいます。
そしてアンテナが受信しテレビ本体へと送られる電波が強く、受信感度が高い地域のことを「強電界地域」として認識していれば間違いないでしょう。
具体的な状態としては住宅が位置している地域の近くにテレビ塔が建っており、遮蔽物が少ないため電波の通りがよく、アンテナが受信しやすい場所のことです。
強電界地域のメリット・デメリット
強電界地域では今まで解説してきた通り、電波の通りがよくアンテナが受信しやすいためテレビ番組を快適に視聴することができます。
また受信感度が低い「室内アンテナ」や、外壁などに設置するため遮蔽物の影響を受けやすい「平面デザインアンテナ」なども設置することができるので、選べるアンテナの種類が豊富であることもメリットとしてあげられるでしょう。
電波が強い地域と聞くとメリットしかないように思えますが、実はそうではありません。
強電界地域に属している住宅は電波が強すぎることにより、電波過多という状態に陥ってしまい、ブロックノイズなどがテレビ画面に発生する原因になってしまいます。
電波過多は悪化した場合はテレビが映らなくなってしまうなど、大きなデメリットになりえます。
電波過多の解決方法
電波過多でテレビに不調が生じている場合はアッテネーターと呼ばれる、アンテナの周辺機器の追加設置を検討してください。
減衰器とも呼ばれるアッテネーターは「抵抗」と呼ばれる部位を内蔵しており、これによって受信した電波を減らしてテレビ視聴に適切な量まで抑えることができるのです。
また減衰量を調整することができる、可変式のアッテネーターも存在しているので各家庭の位置や状態によって選ぶとよいでしょう。
近年のテレビ本体にはこのアッテネーターが内蔵されており、自動的に電波過多の場合は減衰させる機種も存在しているため、まずは取扱説明書を確認して見てください。
アッテネーターの取り扱いを行っている専門業者は、内蔵型テレビが出てから少なくなったため施工相場は様々であり、まずは専門業者へ相談してみるとよいでしょう。
弱電界地域は中継点が遠い、遮蔽物の存在などで受信感度が悪い地域
これまで紹介してきた強電界地域とは反対に、弱電界地域とはテレビ塔など中継地点が遠く、遮蔽物の影響を受けやすいなどによって電波が弱いエリアのことを指します。
電波が弱い場合はテレビアンテナが受信しにくく、テレビ番組を視聴する際に画面がカクついてしまったり、ノイズが発生するなどが考えられます。
その他にもテレビ画面が暗転してしまったり、エラーコードが表示されるなどの不調がある場合も弱電界地域による電波不足が原因である可能性があります。
電波不足の解決方法
電波が不足している場合は「ブースター」と呼ばれる周辺機器を設置することで、アンテナが受信した電波を増幅させてテレビ視聴に十分な量へと変化させます。
これによって快適なテレビ視聴を実現するのですが、ブースターの設置には追加費用がかかるのでテレビアンテナ設置に予想以上の金額がかかってしまう可能性に注意しなければいけません。
またブースターの本体価格は5,000円の簡易的な卓上型ブースターを始め、高性能のブースターは30,000〜40,000円台で販売されており、業者によってばらつきがあるのが設置費用の現状です。
アンテナレベルで電波強度を測定する
弱電界地域や強電界地域の判断基準は明確なものがある訳ではなく、個人で判断するのは難しいですが「アンテナレベル」と呼ばれるもので測定することができます。
つまりアンテナレベルは電波強度を数値で示したものであり、アンテナレベルの数値が低いことは住宅が位置している地域に届いている電波が不足していることを示していると言えるでしょう。
また受信レベルとも呼ばれるこの数値はテレビのメニュー画面から確認することができ、50レベル以上のアンテナレベルがあれば一般的に「アンテナが受信している電波が、テレビを視聴する基準に届いている」という判断ができます。
しかしこの基準は各メーカーごとに違いがあるため、以下に簡単に一覧で紹介します。
シャープ:60以上
パナソニック:44以上
東芝:22以上
日立:60以上
三菱:50以上
SONY(数値ではなく色で表記):緑色
製品が作られた年度によって変更されている可能性も考え、まずは購入したテレビの取扱説明書を確認するのが確実でしょう。
アンテナに関するお悩みならアンテナパンダへ
今回は電波強度といった観点から「強電界地域」「弱電界地域」について紹介、それぞれのメリット・デメリットについて比較しました。
住宅が位置している地域がどちらかにあるかを判断することは難しく、またブースターやアッテネーターの設置は専門業者へ依頼する必要があるので、まずは信頼できる業者へ相談しましょう。
アンテナパンダは2万件以上の施工をこれまでしてきた実績があり、豊富な経験によって確かな知識と技術を持ったスタッフがお客様のアンテナに関するお悩みを丁寧に解決します。
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