八木式アンテナを設置する手順とは?費用や周辺機器も合わせて解説
住宅にテレビアンテナを設置する方法は専門業者への施工依頼、そして自身でDIYをする2つがあります。
手間やリスクを考えて専門業者への依頼を推奨していますが、どちらの方法を選ぶとしてもテレビアンテナ設置における全体の流れを把握しておくことは重要と言えるでしょう。
全体の流れを知ることで必要な費用や点在するリスク、そして何よりも住宅に最適な設置方法を理解することができます。
そこで今回は最も普及率が高く、設置を検討されている方が多いであろう八木式アンテナの施工を参考に、住宅へのテレビアンテナ設置の流れを解説していきます。
周辺機器やかかる費用、設置を行う際の注意点まで詳しく説明しますので施工を依頼される方は確実な設置をするための判断材料として、DIYを行われる方は費用やリスク面の確認としてこの記事を活用してみてください。
八木式アンテナ施工の流れ
八木式アンテナの施工は屋根上など高所での作業になるため、滑落によるケガや骨折など様々な危険性が存在しています。
こういったリスクを最大限避けられるよう、専門業者ではいくつかの専門工具を使用しており、これらによって安全に施工を行うことができます。
経験豊富でアンテナ設置に関する知識や技術を持ったプロでもしっかりとした専門工具が必要ですので、一般の方がご自身でDIYを行う際はより高いリスク回避の意識が必要になるでしょう。
まずは八木式アンテナ施工の流れを、注意点と共に解説していきます。
八木式アンテナを設置する手順
①どの種類のアンテナを設置するかを決定する
テレビアンテナには「地上デジタル放送用アンテナ」「衛星放送用アンテナ」など見たい放送により、設置が必要なアンテナが異なる他、その中でもいくつかの種類が存在しています。
住宅の立地や費用面、その他様々な要因を考えて設置するアンテナの種類を決めます。
専門業者へ依頼される方は見積もり時点などで相談し、検討できるので電話口などで住宅の状況などを説明してみましょう。
②住宅のどの場所に設置するかを考える
アンテナ種類の次に重要になってくるのが「どの場所に設置するか」、といった設置場所です。
住宅が位置している立地によっては遮蔽物や越境問題、弱電界地域における電波不足など様々な注意点が存在しています。
これらを考慮せず設置した最悪の場合、テレビが映らないなどのトラブルが生じる危険性があるのでまずはしっかり住宅の情報を確認し、設置場所の選定を行いましょう。
③アンテナ設置に必要な工具・機器をそろえる
DIYでアンテナを設置する方は安全にスムーズな施工を行うため、複数の専門工具・機器をそろえる必要があります。
今回は代表的なものをいくつか紹介します。
「安全に施工を行うために必要な専門器具」
ハーネス(墜落制止用器具)
このハーネスは高所での設置作業が求められるアンテナ工事において、命綱とも言えるとても重要な専門器具です。
ハーネスを着用しフックを支持物にかけ、自身の体重を支えられるように使用してください。
屋根上やはしごを使っての施工作業中に足を滑らせてしまった際、このハーネスを着用していることで墜落が制止されるのでケガなどのリスクを避けることができます。
安い物で15,000円、高い物で30,000円ほどが相場です。
八木式アンテナの施工相場が16,000~30,000円程度ですので、これだけで同等の費用がかかってしまうことが考えられますが、DIYにおいては安全のため必ず着用してください。
「スムーズな施工に必要な専門器具」
レベルチェッカー
住宅の電波強度を測るための装置で相場は2,000円~100,000円と幅広く、高価格ほど高性能のものが多く専門業者が使用しているのは高価なものです。
テレビ本体などの設置からアンテナレベル、という電波強度を見ることはできますが正確な測定にはこのレベルチェッカーを使用するのが確実と言えるでしょう。
④実際に八木式アンテナを設置する
1.屋根馬が安定する位置を探し、取り付ける
まずはアンテナ設置の土台部分となる屋根馬、その4つ足がしっかりと立つ場所を探します。
屋根馬が中心になって設置が行われるので、この時点から遮蔽物や越境問題などをクリアしている位置を探す必要があります。
2.設置した屋根馬にアンテナマストを固定する
テレビアンテナを支える鉄棒(ポール)がアンテナマストであり、それを屋根馬へと接続します。
アンテナマストの素材はさびにくい溶融亜鉛メッキでできていますが、海岸沿いに住宅が位置しているなど塩害が発生する地域ではより強度の高いステンレス製の物を購入してください。
3.ステーアンカーを破風板にひっかけ、アンテナマストに仮止めする
アンテナ本体を支えるもう一つの部品であるステーアンカー・支線を4方に取りつけます。
4.配線をつないで基準を満たすように受信レベルをチェックし、支線をしっかりと張る
このタイミングでレベルチェッカーを使用しテレビアンテナがテレビ視聴に十分な電波を受信しているか、そしてぐらつきがないかを確認して固定します。
5.テレビにノイズが走らないよう、微調整を行う
アンテナは強い指向性を持っているほど、少しのズレがノイズなど大きな影響を生んでしまいます。
テレビ塔や放送衛星など電波の送信元へと向きを微調整し、快適にテレビが視聴できる環境を整えます。
⑤実際に使用してみて、問題が生じた場合は修理や調整を行う
八木式アンテナは鳥害や天候の影響を受けやすいため、強風によって向きがズレてしまったり雨風による劣化が進んだり、また台風や落雷によって倒壊してしまう可能性があります。
こういった問題が生じた場合、アンテナを再度修理や調整を行う必要があります。
アンテナ設置ならアンテナパンダへご相談を
今回は周辺機器やその相場を交えつつ、八木式アンテナの施工における全体の流れを解説しました。
くどいようですがアンテナの設置は費用面・安全面で多くのリスクが存在しているため、特別な理由がなければ専門業者へ依頼するのが確実です。
信用できる業者選びが難しいという方は、総施工実績2万件を超え確かな技術と知識を有したスタッフが在籍しているアンテナパンダまでご相談ください。
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