これを見れば一発でテレビの仕組みが分かる!テレビ塔や放送事業者、アンテナの役割を解説

多くの住宅に設置され、私たちの日常を様々な番組によって時に面白く、時に感動させて彩ってくれるのがテレビです。

アンテナが電波を受信し、テレビが番組を映すことを理解している人は多いですが、

「誰が番組を作っているか?」

「どのようにして住宅まで届けられている?」

「結局アンテナはテレビを視聴するのにどんな役割を担っているの?」

といった疑問に答えられる人はあまり多くはいないでしょう。

一体どうやってテレビ番組は私たちの元まで届けられているのか、今回はそんな「テレビの仕組み」について分かりやすく解説していきます。

仕組みや流れを理解しているとテレビに不調や故障が生じた際、どこに原因があるのかを予測できるようになり不測の事態に対応しやすくなることが考えられます。

住宅にアンテナを設置して年数が経過している方、新しくアンテナの新設を検討している方はもしもの時に備え、是非この記事を読んでテレビの仕組みについて理解してみてください。

【テレビの仕組み】どうやって私たちの元へ届けられるのか

テレビ番組が制作され、実際に私たちの住んでいる住宅に設置されたテレビまでどうやって届けられているのか、それを知るためには3つの要素を踏まえている必要があります。

1.放送事業者

2.中継地点(テレビ塔や放送衛星)

3.テレビアンテナ

次章でそれぞれについて分かりやすく紹介、その役割を解説していきます。

放送事業者はテレビ番組を制作している

放送事業者と聞いてもピンときませんが、「テレビ局」「番組制作会社」と聞けばイメージしやすいのではないでしょうか。

(株)テレビ東京・(株)フジテレビジョン・(株)テレビ朝日などが有名で、これら東京に本社を置く大手放送事業者を「キー局」、地方放送事業者を「ローカル局」と呼ぶことが多いです。

この放送事業者は実際に私たちがテレビで視聴する番組を制作する役割であり、このテレビ放送の原点であるとも言えるでしょう。

放送事業者が制作した番組の映像データは放送局によって電波へと変換されます。

テレビ塔や放送衛星は各家庭に向けて電波を送り出している

制作され電波へと変えられた番組は2つのルートへと別れていきます。

①テレビ塔へと送られ、各家庭へ届けられる

こちらは「地上波放送」と呼ばれるルートで電波はテレビ塔へ送られ、そこから各家庭へと送信されます。

地上に中継地点が存在しているため、「地上波放送」と呼ばれているんですね。

②人工衛星(放送衛星や通信衛星)に送られ、各家庭へ送信される

もう一方のルートは赤道上空の36,000キロメートルに浮かぶ人工衛星へと電波は送られ、そこから各住宅へと届けられる形です。

「衛星放送」と呼ばれまずが、BS/CS放送の方がなじみ深いでしょう。

しかし視聴するためには地上波用のアンテナ以外に、衛星放送用のアンテナを設置する必要がある他、それぞれに対応した事業者と契約を結ばなくてはならない場合があります。

詳しく知りたい方は「衛星放送は地上波放送と何が違う?それぞれの特徴や受信するアンテナを含めて解説」にてその違い、特徴を詳しく解説しているのでご確認ください。

中継地点から送信された電波はアンテナがキャッチし、テレビへ送られる

ここまで放送事業者が制作した番組が電波に変換され、テレビ塔や衛星放送などの中継地点から各家庭へ送られていることを解説しました。

そして各住宅まで届けられた電波を受け取る役割を担うのが、テレビアンテナという訳です。

先程、中継地点は2ルート存在することを紹介しましたがテレビアンテナはこのルートごとによって種類が分かれており、「地上デジタル放送用アンテナ」「衛星放送用アンテナ」が存在しています。

それぞれについて、また各種類のアンテナについて分かりやすく解説していきます。

【地デジ用】八木式アンテナ

日本での設置数が最も多く受信感度が高い、しかしそのむき出しになった仕組みからデザイン性の乏しさや天候の影響を受けやすい、などといった特徴を持つのが「八木式アンテナ」です。

施工相場は16,000~30,000円と比較的安価で、とてもコスパのよい地デジ用アンテナと言えるでしょう。

【地デジ用】平面デザインアンテナ

新築住宅を購入された方から人気が高くデザイン性に優れ、そのスタイリッシュな箱型の形状から天候の被害を受けにくい特徴を持つのが「平面デザインアンテナ」です。

一方で施工相場は20,000~59,000円と少々高くなりがちで、こちらは注意点です。

【地デジ用】ユニコーンアンテナ

第三世代との呼ばれ高級感のあるカラー、すっきりとした形状からデザイン性とリスク回避の面で優れた性能を持つのが「ユニコーンアンテナ」という地デジ用アンテナの特徴です。

相場は33,000~40,000と水準が高く、純和風建築にはマッチしにくいなど施工の際には入念な確認が必要である事に注意してください。

【地デジ用】室内アンテナ

室内に設置することを前提に設計された、また個人での簡単な取り付けが楽に行える唯一の地デジ用アンテナが「室内アンテナ」です。

相場は施工が必要のない分、本体のみで抑えることができるため1,000~6,000円と安いです。

しかし受信感度は低く、遮蔽物の影響を受けやすいため特に弱電界地域にお住まいの方は事前にブースターを併用するなど検討してください。

【衛星放送用】パラボラアンテナ

衛星放送を視聴するためには地デジ用アンテナと一緒にパラボラアンテナを設置する必要があり、こちらの相場はパラボラアンテナの施工で20,000円、平面デザインアンテナとの同時設置で36,000円が相場です。

アンテナに関するお悩みならアンテナパンダへ

このようにして住宅に届けられた電波は各種アンテナによって受信され、テレビ本体へと送られることで私たちはテレビ番組を視聴することができます。

これがテレビ放送の簡単な仕組みですが、アンテナ一つでも周辺機器や保証など一般的に知られていないことは多くあり、全てのトラブルを個人で見分け対応することは難しいと言えます。

もしアンテナに関するお悩み、何かお手伝いできることがあればお気軽に365日24時間フリーダイヤル、フォームにて受け付けているアンテナパンダまでご相談ください。

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