アンテナ設置の周辺機器をまとめて紹介!それぞれの役割や費用とは

アンテナの設置はアンテナ本体以外にも、固定金具やケーブルなどの周辺機器も使用して行います。

見積書などで細かい周辺機器は一括で表示・請求されるため、

「何がどこで、どんな風に使われているの?」

「見積書をもらったけど、適正価格なの?」

こういった疑問や不安の声は多くあり、一般のご家庭で細かな内容が問題ないかを判断することは難しいと言えます。

そこで今回はアンテナ設置の施工時に使われる周辺機器、その機能や役割から価格相場までを一つ一つ丁寧にご紹介します。

周辺機器について知りたい、アンテナ設置をどの業者に依頼しようか迷っているという方は、この記事を参考に納得のいく業者選びを実現してください。

アンテナ本体の固定に使用される周辺機器

一般的に多くのアンテナが設置される屋根上は三角型で勾配(傾きの角度)が存在しているため、本体のみではアンテナは自立できません。

そこで屋根馬やアンテナマストなどの周辺機器を使用するのですが、アンテナ設置に使われるのは専門機器も多く、耳馴染みのない単語も多いのではないでしょうか。

ここでは、アンテナ本体の固定に使用される周辺機器について丁寧に解説していきます。

見積書をしっかりと確認できるようにまずは情報を知りましょう。

屋根に立ち、固定を支える「屋根馬」

屋根とアンテナの接地面を観察した際、見ることが出来るのが屋根馬です。

四角錐から中身を抜いた骨組みのような形をしており、4本の支柱で屋根の上に立つことから屋根馬と名付けられました。

屋根馬はアンテナを設置する際の土台となり、屋根上に設置するために台風や強風などの自然災害の影響を受けやすいアンテナを支える役割を担っています。

そのため錆に強い溶融亜鉛メッキ製で作られており、更にステーと呼ばれる横棒を加え耐久性をより高めた製品も販売されています。

また海沿いに位置する住宅は塩害を考え、より錆に強いステンレス製の屋根馬をおすすめします。

相場は2,000~6,000円と比較的低価格です。

本体と屋根馬をつなぎ、支柱となる「アンテナマスト」

ステンレスやアルミなどの素材で作られた、地上デジタル放送用やBS/CS放送用のアンテナ本体を支えるための鉄棒(ポール)です。

アンテナを設置できる場所は屋根上や屋根裏、ベランダに外壁など多く存在しますが、どの場所に置いても必要な周辺機器で取り付けるアンテナに適した大きさ・長さの製品を選ぶ必要があります。

主流サイズは直径25~32mmの棒状で、伸縮するタイプの製品も存在しています。

1,000~2,000円程度が相場ですが、止め金具とセットの価格で販売されていることが多いです。

アンテナを4方から支える「ワイヤー・ステーアンカー」

屋根上に屋根馬を設置し、アンテナ本体をアンテナマストでつないで固定した後により強度を高める目的で使用されるのが、ワイヤーやステーアンカーです。

破風板と呼ばれる屋根の一部にステーアンカーを4方に打ち込み、支線(ワイヤー)を伸ばしてアンテナ本体とつなぎ固定します。

強風などのあおりを受けないよう、しっかりと支線をピンと張って固定することが大切です。

ステーアンカーは1,000~2,000円、ワイヤーは長さにもよりますが3,000~5,000円が相場になっています。

アンテナの機能をサポートする周辺機器

住宅の位置や遮蔽物の有無、電波塔の距離などの影響を受ける電波状況によって、アンテナ本体のみでは快適にテレビを視聴できない場合があります。

そういった際に使用されるのがブースターやアッテネーター、分波器に分配器などの電波を調整するための周辺機器です。

弱電界地域には必須となる「ブースター」

地上波放送の電波を送信する電波塔から距離があったり、その間に遮蔽物が存在しているなどの理由で住宅に届く電波が弱まってしまう地域を、弱電界地域と呼びます。

この弱電界地域ではテレビ視聴に十分な電波が届かないため、ブースターという周辺機器を使用して電波を増幅し、電波強度を高めることで快適にテレビを視聴できるのです。

5,000円程度の簡易的な卓上ブースターや、30,000~40,000円が相場の高性能ブースターも販売されています。

まずは住宅が弱電界地域に属しているか、テレビのメニュー・設定画面からアンテナレベルが規定値に達しているかを確認し、必要なブースターの選択を行ってください。

多すぎる電波を減衰させる「アッテネーター」

ブースターとは反対に、電波塔が近くに存在するなどの理由で電波過多の地域に住宅が位置している場合、減衰器(アッテネーター)という周辺機器の設置が求められます。

テレビの画面にブロックノイズが発生し、映像が乱れてしまっている原因は電波不足だけではなく、この電波過多である可能性も存在しています。

そこでアッテネーターを取り付け、送られてくる電波を減衰させることでテレビ視聴に適した電波強度に調整する役割を担っています。

現在はテレビ本体に内蔵されている機種も多く、業者でも取り扱いをしていない場合もあるのでまずは取扱説明書などで確認してみてください。

電波を分ける役割を持った「分波器・分配器」

よく機能を間違われやすい分波器・分配器ですが、簡単に

「混在した地上デジタル放送と衛星放送の電波を正しく分けるのが、分波器」

「複数台のテレビに電波を分配する機能を持っているのが、分配器」

であると考えてください。

分配器は5,000~20,000円、分波器は1,000~3,000円が施工を含めた価格相場です。

分波器・分配器の違いや機能を知りたい方は、「アンテナの分波器と分配器は同じ?それぞれの役割を解説」のブログにて詳しく解説しましたのでこちらをご確認ください。

アンテナに関するお悩みなら、アンテナパンダへご相談を

今回はアンテナ設置に使われる周辺機器の価格相場や、その機能について解説しました。

とは言っても専門工具を含めて考えれば、まだまだアンテナ設置に使われる機器は多く全ての情報を集めるのはとても大変です。

もしアンテナ設置、周辺機器について疑問や不安をお持ちの方は年間10,000件以上の施工を行う、アンテナのプロであるアンテナパンダが丁寧に解決いたします。

フリーダイヤルとフォームにて365日24時間、アンテナに関するお悩みを受け付けているのでまずはお気軽にお問い合わせください。

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