【アンテナの豆知識】実はテレビアンテナが繊細だということを皆さんはご存じですか

突然ですが皆さんが暮らしている家やマンションのテレビアンテナはどこに設置されていますか。

この質問におそらく多くの方は屋根、もしくはベランダとお答えになることでしょう。

たしかにテレビアンテナは屋根上やベランダといった屋外の高所に設置される傾向にあると言えます。

テレビアンテナはテレビ放送の電波を受信するのが役目ですから、屋根やベランダといった周囲に障害物が存在しにくい場所に設置するのは理にかなっています。

ただしここで皆さんに気をつけていただきたいことがあります。

それは、テレビアンテナは繊細だということです。

そこで今回は皆さんに、テレビアンテナの繊細な部分についてご紹介させていただこうと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

テレビアンテナの「繊細な部分」とは

さきほどテレビアンテナは繊細だと申し上げましたが、より具体的にはテレビアンテナの中でも「指向性アンテナ」というカテゴリーに分類される機種が非常に繊細だと言えます。

おそらくテレビアンテナに関心があまり無い方にとっては「指向性アンテナ」と聞いてもピンと来る方は少ないでしょう。

テレビアンテナの中でも指向性アンテナに属する機種には、「特定の方向に対して強い電波受信感度を発揮する」という特徴があります。

これは電波を受信するべき方向が定まっている状況だと非常に優れた効果を持ちます。

テレビ塔や電波塔、人工衛星などからテレビ放送の電波を受け取るテレビアンテナはまさにこのシチュエーションに合致していると言えるでしょう。

そのためテレビアンテナの中にはこの指向性を持っている機種がいくつか存在するのです。

ただしこの指向性は長所であると同時に弱点にもなり得ます。

それはどういうことか言いますと、「特定の方向以外に対する電波受信感度は著しく低下してしまう」という点です。

テレビアンテナの中でも特に指向性アンテナは、アンテナの向きがわずかでも変わってしまうだけで受信感度に影響が出てしまう可能性があります。

そのためテレビアンテナを利用・設置する際には、テレビアンテナのトラブルの原因を覚えておくとテレビアンテナを長持ちさせやすく、被害のリスクから守ることにも繋がるでしょう。

繊細なテレビアンテナとトラブルの原因

テレビアンテナに影響を及ぼすことになるトラブルは様々ですが、その中でも代表的なものは二つあります。

一つは鳥害、もう一つは強風・暴風被害です。

鳥害

まず鳥害についてですが、テレビアンテナは屋外に設置されることが多いために鳥が留まりやすいという特徴があります。

その際、鳥が留まった衝撃でテレビアンテナの方向がズレてしまう場合や、テレビアンテナが破損してしまうことが考えられます。

また、アンテナに留まった鳥がフンを落とすことで屋根が汚れてしまったり、ソーラーパネルを設置している場合にはパネル自体にも被害が出てしまう可能性があります。

主な対策としては結束バンドを使ってテレビアンテナに鳥が留まりづらくすることや、超音波害鳥撃退器を利用するなどが挙げられます。

強風・暴風被害

強風や暴風によってテレビアンテナの破損や向きがズレてしまえば、テレビ画面に映る映像に乱れが生じるだけでなく、最悪の場合には画面に映像が映らなくなってしまう可能性もあります。

また、破損したアンテナの一部が建物や人にぶつかってしまう可能性もありますので対策は必要でしょう。

強風・暴風被害への対策としては、支線アンカーの利用が代表的なものになります。

支線アンカーは八木式アンテナなどに利用する道具であり、アンテナを強風・暴風被害から守るために設置場所へ固定する、いわば錨のような役割を果たしてくれます。

支線アンカー以外にも強風・暴風対策としては火災保険も選択肢の一つに挙げられます。

皆さんは意外に思われるかも分かりませんが、台風を原因としたアンテナの損傷にも「火災保険」を適用できるケースがあります。

免責金額に満たない損害額であった場合などには適用範囲外となる場合もありますが、火災保険は「火災」の名前とは裏腹に落雷に水災、水漏れや盗難、破損、汚損などにも適用可能になっているのです。

ただし、地震や噴火が原因となっている場合に関しては適用範囲外扱いとなる点には注意が必要です。

指向性アンテナ

ここまでは指向性アンテナの特徴や注意点、その対策などについて紹介してきましたが、ここからは指向性アンテナに分類されるアンテナ機種についてもご紹介します。

八木式アンテナ

八木式アンテナはコストパフォーマンスに優れたアンテナであり、日本国内において高いシェアを誇っているアンテナ機種になります。

ただしデザイン性が目を見張るほど高いわけではないので、設置場所によっては住宅の外観を損なう可能性がある点には注意が必要です。

パラボラアンテナ

BS/CS放送などの衛星放送を見るために必要なアンテナであり、衛星放送を視聴できる唯一の機種がパラボラアンテナになります。

家庭においては衛星放送を受信するために使用されることがほとんどですが、パラボラアンテナはレーダーや地上のマイクロ波通信、電波望遠鏡、宇宙通信など幅広い分野で使用されています。

テレビアンテナとして利用する以外にも様々な用途があることを理解していただけることと思います。

このように指向性アンテナにはいくつか種類がありますので、設置を検討されている方はぜひ最適な機種を探してみてください。

テレビアンテナの施工・ご相談はアンテナパンダまで

今回はテレビアンテナの繊細な部分やトラブルの原因、その対策などについてご紹介しました。

テレビアンテナの中でも指向性アンテナは特に「アンテナの向き」に関して注意が必要ですが、もちろん指向性アンテナ以外でもテレビアンテナが何らかの被害に遭うのを防ぐことは重要です。

なお、テレビアンテナに関する疑問点やトラブルに遭った場合の対応などに関しては信頼できるアンテナ専門業者に頼るのも対処法の一つです。

弊社アンテナパンダでは２４時間３６５日いつでもご相談や施工依頼を受け付けております。

またアンテナ施工は経験豊富なプロのスタッフが行っているのもアンテナパンダの特徴の一つです。

テレビアンテナの施工やご相談の際はぜひアンテナパンダをご利用ください。

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