【アンテナの豆知識】強風と指向性アンテナの関係について解説
日本において7月~10月はいわゆる台風シーズンであり、日本の多くの地域で台風などの強風・豪雨対策が行われていきます。
そしてこの強風などへの対策が必要なのは住宅や人だけでなく、アンテナにも同じことが言えるのです。
特に指向性アンテナは強風への対策が必須と言えるほど重要です。
そこで今回は、強風と指向性アンテナの関係について解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
指向性アンテナとアンテナの向き
指向性アンテナとはその名のとおり、指向性を持ったアンテナのことです。
この指向性とは「電波や音の強弱が方向によって変化する」という性質で、アンテナ以外にもマイクなどに見ることができる性質になっています。
たとえば指向性マイクというのは一方向からの音を集中して録音できる仕組みのになっており、テレビ収録などで実際に使われている光景を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
テレビアンテナにおいてこの指向性を備えた製品は、アンテナの向く方向によって電波を受信する感度が異なり、電波状況や消費電力を大きく左右する要因にもなります。
より分かりやすく言えば、「特定の方向に対して強い電波受信感度を発揮する」ということです。
そしてこの指向性を持ったアンテナをまとめて「指向性アンテナ」と呼称しているのです。
そんな指向性アンテナが活躍するのは、電波の送受信を行う相手が決まっているシチュエーションであり、テレビ塔や電波塔といった電波送信施設から送られてきた電波を受信するテレビアンテナはこの状況と合致します。
また、指向性アンテナの中にもいくつかの種類が存在しています。
たとえば0度と180度、どちらの方向にも強い指向性を発揮するアンテナや片方のみに強い指向性を発揮するアンテナなどがありますので、気になる方は調べてみるのも良いかもしれません。
また、どこか一方向から電波を受け取る場合において、指向性アンテナは中継点が遠く離れていても電波を安定して受信できるというメリットがあります。
強い指向性によってノイズなどの影響を受けることも少なく、結果として綺麗な映像のテレビ番組を安定かつ快適に視聴することが可能になるのです。
ほかにも受信する方向を限定していることから消費電力を少なく済ませることができるため、設置場所や方向をよく考えて決めておけば、安心かつお得に使用することができるテレビアンテナだと言えます。
こうしたメリットを最大限発揮させるためには、指向性アンテナが正しい方向を正確に向いていることが必要になります。
一方で指向性アンテナにはいくつかデメリットも存在しています。
まず一つ目のデメリットとは「施工の難しさ」です。
指向性アンテナは他のアンテナと比較して細かい配線の設置が必要となっており、施工作業がどうしても難しくなってしまいます。
次に二つ目のデメリットとして「アンテナのズレ」が挙げられます。
アンテナがほんの少しでもズレてしまうだけで指向性アンテナはその電波受信感度を著しく低下させてしまいます。
この原因は今回解説している強風以外にも鳥害などがありますので、それぞれの被害の度合いに応じて対策や対処を行っていくとよいでしょう。
指向性アンテナとアンテナの向き
先述したとおり、指向性アンテナがその指向性を発揮するためにはアンテナが正しい方向を向いている必要があります。
しかしアンテナは屋根上やベランダなどの屋外に設置されることが多いため、強風や暴風の影響を受けやすいという問題点があるのです。
強風などによるアンテナの方向のズレだけでなく、アンテナ本体の破損や汚損、壊れたアンテナが窓ガラスや通行人に被害を与えるという可能性もゼロではありません。
台風シーズンが毎年訪れる日本において、アンテナの強風・暴風対策はもはや必須と言っていいでしょう。
テレビアンテナの強風対策
ここからはテレビアンテナの強風対策についていくつかご紹介していきます。
まず、強風対策として代表的なものとして「支線アンカー」の利用が挙げられます。
この支線アンカーとは、主に八木式アンテナやその派生機種であるパラスタックアンテナに使用できる周辺器具のことです。
当然ですが強風対策としての効果を期待できるほか、積雪地帯では豪雪などによるアンテナの傾斜、倒壊事故を防止する効果も見込める器具で、アンテナを地面にしっかりと繋ぎ留める「錨」の役目を果たしてくれます。
ちなみに支線アンカーは街で見かけることもできます。
支線アンカーは電柱に使用されており、黄色と黒の縞模様、もしくは黄色単色のものが使われていますので、街中の電柱を探してみると見つけられるかもしれません。
次に強風被害への対策として挙げるのは、「火災保険」になります。
皆さんは意外に思われるかも分かりませんが、台風を原因としたアンテナの損傷にも「火災保険」を適用できるケースがあります。
免責金額に満たない損害額であった場合などには適用範囲外となる場合もありますが、火災保険は「火災」の名前とは裏腹に落雷に水災、水漏れや盗難、破損、汚損などにも適用可能になっているのです。
ただし、地震や噴火が原因となっている場合に関しては適用範囲外扱いとなる点には注意が必要です。
地震に対して備えをしておきたい場合には、それ専用の「地震保険」への加入が必要です。
火災保険への加入を検討される際には、保険を専門に扱う窓口へ相談されるのが一番でしょう。
テレビアンテナのご相談・ご依頼はアンテナパンダへ
今回は強風と指向性アンテナの関係について解説しました。
指向性アンテナをはじめとしたテレビアンテナはその多くが屋外に設置されることが多いため、強風の影響を受けやすいと言えます。
アンテナを長く使うためにも強風被害への対策は非常に重要ですが、もしもこれらの対策について不安があるという方はぜひお近くのアンテナ専門業者に相談してみてください。
弊社アンテナパンダでは24時間365日いつでもお客様からのご相談やアンテナ施工依頼を受け付けています。
アンテナに関するお困りごとや強風被害への対策など、テレビアンテナに関することはぜひアンテナパンダをご利用ください。
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