【アンテナの豆知識】テレビアンテナはなぜ必要とされるのか

皆さんが暮らしている住宅には必ずと言っていいほどテレビアンテナが設置されています。

屋根上やベランダ、場合によっては屋根裏などの室内や外壁に設置されることもありますが、周辺地域を歩いてみれば設置されているテレビアンテナを見つけるのはそう難しいことではありません。

では、どうしてテレビアンテナは必要とされているのでしょうか。

それはもちろんテレビ放送を視聴できるようにするためですが、今回はその理由をより詳しく解説していこうと思います。

テレビアンテナが必要とされる理由だけでなくテレビ放送の仕組みなども紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

テレビアンテナはなぜ必要なのか

テレビアンテナは皆さんもご存じのとおり、テレビ放送を視聴する際に欠かせない機器の一つです。

テレビ塔や人工衛星などから送られてくるテレビ番組の電波を受信するという重要な役割を持っており、安定したテレビ放送の視聴環境を整えるためにはテレビアンテナの役目や注意点、機種ごとの特徴を理解しておくことが重要だと言えます。

なお、テレビアンテナの機種にはさまざまな種類が存在しており、それぞれ得意なことと不得意なことにばらつきがあります。

ここからはそんなテレビアンテナの機種についていくつか例を挙げて解説していきます。

テレビアンテナの特徴

テレビアンテナには機種ごとに異なる特徴があります。

コストパフォーマンスに優れた機種や外見のデザイン性に重きを置いた機種などです。

また、アンテナ機種の中には指向性アンテナに分類される『ある特定の方向にのみ強い電波受信感度を示す反面、少しの方向のズレで感度が低下する』といった特徴を持ったアンテナも存在します。

では、テレビアンテナ機種の中から二つの機種を例に挙げて解説していきましょう。

①八木式アンテナ

八木式アンテナとはテレビアンテナの中でも地上デジタル放送用アンテナに分類されるテレビアンテナです。

日本でトップクラスのシェアを誇るテレビアンテナこそ八木式アンテナであり、皆さんの周辺地域でも住宅の屋根上などに設置されている光景を見ることができるでしょう。

八木式アンテナは主にデジタル放送などのテレビ放送、FMラジオ、AMラジオ、アマチュア無線など幅広い用途で利用されているアンテナになります。

八木式アンテナの特徴の一つにはその独特の形状が挙げられますが、八木式アンテナは魚の骨のような独特の形状をしています。

また、八木式アンテナのもう一つの特徴および大きなメリットとして挙げられることが多いのが、高いコストパフォーマンスです。

本体価格が2,000〜10,000円と安く、設置施工代を含めても15,000〜30,000円程度が相場になります。

さまざまなテレビアンテナ機種の中でも八木式アンテナは電波受信で高い性能を有しているため、そういった点から考えてもコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。

一方で注意点も存在します。

たとえば天候や鳥害の影響を受けやすい点です。

八木式アンテナは指向性アンテナであるため、屋外の遮るもののない高所に設置する必要があり、天候の影響を強く受けてしまいます。

そのため大雨に晒されて錆やすくなり、他のテレビアンテナよりも台風による倒壊や積雪の重みに耐えきれず破損してしまう可能性は高いです。

また同様の理由で野ざらしにされた八木式アンテナは、鳥が留まったことによってアンテナの方向がズレてしまったり、糞尿などによって劣化が早まってしまうなどの鳥害被害も考えられますので注意が必要です。

②パラボラアンテナ

パラボラアンテナとは、数あるテレビアンテナの中でも衛星放送を受信するための衛星放送用アンテナに分類されるテレビアンテナであり、BS/CS放送などの衛星放送を視聴できるアンテナはパラボラアンテナの一種のみになります。

地上デジタル放送を視聴する際にもそれに対応した専用のアンテナが必要になりますが、パラボラアンテナはその衛星放送バージョンと言い換えることもできるでしょう。

さて、そんなパラボラアンテナの用途についてですが、家庭においてパラボラアンテナは衛星放送を受信するために使用されることがほとんどです。

その一方で業務用のパラボラアンテナはレーダーや地上のマイクロ波通信、電波望遠鏡、宇宙通信など幅広い分野で使用されています。

このようにパラボラアンテナは衛星放送の視聴以外にも様々な用途があり、八木式アンテナやパラスタックアンテナのようなテレビアンテナとはまた異なる形で利用されているのです。

パラボラアンテナの特徴の一つがその独特なお椀型の形状であり、これは距離が離れた衛星からの電波を効率よく電波を受信するためのデザインなのです。

衛星から発信された電波はアンテナに届くまでのあいだに弱まってしまいます。

そのためお椀型の形状にすることでキャッチした電波を反射させ、お椀の中心部分についた金属棒に電波を集中させます。

その結果、短い周波数の電波が弱まることを防ぎ、効率的に電波を受信することができるのです。

なお、パラボラアンテナも八木式アンテナと同じく指向性アンテナに分類されるテレビアンテナ機種です。

そのためアンテナの向きがズレるだけで受信感度が著しく低下するというデメリットが存在します。

繰り返しになりますが、八木式アンテナもパラボラアンテナも『アンテナの向き』は非常に重要な注意点であり、鳥害や強風などによってアンテナの向きがズレたり破損しないように対策を済ませておくことは非常に重要です。

テレビアンテナの施工依頼などはアンテナパンダへ

今回はテレビアンテナが必要とされる理由についてご紹介していきました。

テレビアンテナには異なる特徴を持ったさまざまな機種が存在しますので、皆さんもテレビアンテナの施工や買い替えを検討される際には設置環境に適したアンテナ機種を選ぶとよいでしょう。

もしもテレビアンテナ選びに不安があるという方は、アンテナ専門業者に相談されるとよいです。

弊社アンテナパンダではプロのスタッフが皆様の依頼やご相談に対応します。

24時間365日いつでも受付しておりますので、施工依頼やテレビアンテナに関するご相談をお考えの際にはぜひアンテナパンダまでご連絡ください。

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