【徹底比較】B-CASカードとA-CASチップについて!仕様上の違いやそれぞれのメリット・デメリットについて比較しつつ解説

「テレビ側面部に挿すことで各種放送が見られるようになるカード」として広く認知されている「B-CASカード」ですが、昨今はそんな「B-CASカード」と同等の機能を持つテレビ本体内蔵型「A-CASチップ」に置き換えられつつあることはご存じでしょうか。

認知度も高く、「テレビの横側には赤いB-CASカードを差し込むもの」といった認識も強かったために、一部で「B-CASカードが廃止されてしまった!」という誤解を産む要因ともなったこの「A-CASチップ」ですが、従来式の「B-CASカード」と比較して、機能や役割などはどのように違うのでしょう。

今回はオリジナルである「B-CASカード」、新型の「A-CASチップ」の両方に対して解説を行いつつ、どういった点に違いがあるのかについても比較していきたいと思います。

まず「B-CASカード」とは?

前提としてこの「B-CASカード」というのは、デジタル放送受信機(テレビチューナー、あるいはデジタルチューナー)に同梱されているICカードのことです。

冒頭で触れたように、テレビに差し込まれている印象が強い「B-CASカード」ですが、あらかじめテレビ本体に挿入済みであるわけではなく、最初は台紙に貼り付けられた状態となっています。

この「B-CASカード」には赤色・青色といった計2種類が存在しており、赤色をした「B-CASカード」に関しては「BS・110度CS・地上デジタル対応受信機」用の「BS・CS・地上共用カード」、青色の方に関しましては「地上デジタル専用受信機」のための「地上デジタル専用カード」となっています。

気になる「B-CASカード」のその役割ですが、主に「地上デジタル放送」「BSデジタル放送」「110度CSデジタル放送」番組の著作権保護や、有料放送における自動表示メッセージ、データ放送の双方向サービス利用等が挙げられます。

「A-CASチップ」とは?

一方でこの「A-CASチップ」は昨今普及率が高まっている4K/8K衛星放送(4K/8K放送)専用品であり、先ほどまで解説していたような従来式の「B-CASカード」からすれば仕様違い・兄弟種に当たる機種となっています。

そんな従来型の「B-CASカード」というのは2K放送(一般的な放送画質)のみに対応していましたが、最新型のこの「A-CASチップ」は4K/8K放送については勿論のこと、通常の2K放送に関しても対応可能であり、オリジナルの「B-CASカード」と比較して万能型であると言えるでしょう。

また、あくまで外部から挿入する「B-CASカード」とは異なり、最初からテレビ本体に内蔵されていることも特徴的です。

なおその名称はオリジナルの「B-CASカード」が運用元である「ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ社」の社名の頭文字をそれぞれ省略したものであるのに対し、この「A-CASチップ」は「アドバンス・コンディショナルアクセスシステムズ」といった「B-CAS」の進化モデルを意味する英文の頭文字を省略したものとなっています。

「B-CASカード」「A-CASチップ」の契約約款とは

先ほどご紹介した「ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ社」というのは、電波産業会(ARIB)との規約を守っていることを前提として受信機メーカーと契約を結んだ上で、「B-CASカード」や「A-CASチップ」を製作・供給してくれている企業となっています。

というのも、「B-CASカード」「A-CASチップ」はまず契約先である受信機メーカーへと供給され、その後受信機メーカーがテレビ、レコーダーをといった各種製品に同梱する、あるいは製品内部に内蔵していくことで、初めて我々利用者の手元へと届けられるのです。

ここで重要となるのは、「B-CASカード」が貼り付けられている台紙には「契約約款」も同様にシュリンクラップされているという点になります。

非常に見逃しやすく、約款を見ることなくカードを剥がしてしまいがちですが、その梱包を剥がした瞬間、あらかじめ内蔵されている場合に関しては視聴を開始した瞬間から「契約約款に同意した」扱いになってしまいます。

こうした要素だけを見れば「勝手に契約約款を結ばれてしまった!」「何か不利益が発生してしまうのでは?」と不安に思うかもしれません。

しかし、この契約約款というのはあくまで「不正使用や改造行為を禁ずる」という一般的な道徳観に基づいた内容に過ぎませんので、不正使用や改造行為をしない限り違反はまず発生しませんのでどうぞご安心下さい。

テレビアンテナに関するご依頼はアンテナパンダまで!

今回は「B-CASカード」「A-CASチップ」双方に対する比較解説、また両者ともに見落としがちな規約約款についても記載いただきました。

最後に補足として、従来式の「B-CASカード」にしても最新型の「A-CASチップ」に至っても、これらはあくまで「ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ社」がレンタルといった形で世間一般へと流通させている物品となっております。

テレビを廃棄処分する際に「B-CASカード」が不要となった場合、あるいはテレビを「B-CASカード」ごと他者に譲渡する場合に関しても必ず同社コールセンターに問い合わせをした上で、正しい手続きをとるようにしましょう。

「A-CASチップ」を内蔵しているテレビに関しましては、特に有料放送の登録がある場合については、各放送局に連絡して同様の手続きを取りましょう。

またテレビは不具合が発生した際「エラーコード」を発するよう作られていますが、今回解説した「B-CASカード」「A-CASチップ」に問題があるケースも存在しています。

その内容は欠損・汚損・接触不良から発生するエラーであることが大半ですが、不備がないのにエラーコードが消えない場合は「テレビアンテナ」に不具合が発生している可能性が極めて高いです。

弊社アンテナパンダはテレビアンテナに関するご依頼・ご相談を365日24時間、年中無休で受け付けております。

テレビアンテナでお困りの際は、ぜひお気軽にお声かけ下さい。

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