【アンテナの豆知識】今時のテレビアンテナとは?最新の種類や機能について解説

今日の日本では、非常にさまざまな種類のテレビアンテナが使われていますが、その使用率だけに限ってみるのであれば、「八木式アンテナ」が圧倒的と言えるでしょう。

しかし、今回解説するのは最新のアンテナ、言うなれば「今時のテレビアンテナ」です。

先ほど名前があがった八木式アンテナは「第一世代アンテナ」と呼ばれるアンテナで、その歴史と設計は軽く100年ほど古いものとなっています。

では続く「第二世代アンテナ」に該当し、八木式アンテナで問題視されていた形状についてフォーカスした「平面デザインアンテナ」が最新なのかと言われれば、それもまた間違いです。

今回は「第一世代アンテナ」、「第二世代アンテナ」を経て誕生した最新のアンテナ「ユニコーンアンテナ」について、そのメリットや特徴にも触れながら詳しく解説させていただきます。

そもそもその「ユニコーンアンテナ」ってどんな形なの?

一般的なテレビアンテナのイメージといえば、「八木式アンテナ」のような、屋根上に設置された魚の骨にも似た種類のものか、あるいは衛星放送用アンテナである「パラボラアンテナ」みたく、電波を受信する箇所がお椀のようになったものが思いつくことかと思われます。

しかしこの「ユニコーンアンテナ」はなんと言っても「第三世代アンテナ」、その外見は今までの印象を軽く崩すような「棒状」のものとなっており、屋根の上やベランダに「立たせる」といった表現が最もふさわしいと言えるアンテナとなっています。

では、この特徴的なアンテナの形状は、実際にはいったいどういったメリットを生んでくれるのでしょうか。

順序を立てつつ、項目ごとに見ていきましょう。

「ユニコーンアンテナ」が持っているメリット!

①自然災害の影響を受けづらい!

低コストながら高い受信感度を得る代わりに、強風に弱いといった欠点を抱えていた第一世代アンテナ「八木式アンテナ」と比較して、最新の第三世代アンテナであるこの「ユニコーンアンテナ」は強風に強く、またそれ以外の自然災害に関しても非常に影響を受けにくい設計となっています。

その強さの秘訣こそあの「棒状」のデザインです。

棒状であるため、風を受けるような面積も格段に小さくなっており、雪が積もる余地もありません。

八木式アンテナや、八木式アンテナの派生機種である「パラスタックアンテナ」にほどこすように「支線アンカー」などの補強措置を取らずとも、「ユニコーンアンテナ」は実にそのままの状態で、自然災害全般に対して十分な耐性を持っていると言えるでしょう。

②デザインのシンプルさと受信感度を両立している!

第二世代アンテナ「平面デザインアンテナ」は箱型のシンプルな形状で、無骨で大きく広がったデザインである八木式アンテナに比べ、設置する場所も住居も選ばず、景観を損ねないといった点がメリットとなっていました。

しかし、その代償として受信感度の面では優秀なアンテナとは言えず、届けられる電波の弱い「弱電界地域」では設置が難しいといった、「そもそも運用ができないかもしれない」という致命的なデメリットも持っていました。

この問題点についても、最新技術によって形作られた「ユニコーンアンテナ」は克服に成功しています。

③「越境問題」に発展しづらい!

その棒状のシンプルなデザインは影を作りづらく、アンテナの影が隣家のソーラーパネルなどにかかってしまって不利益を生じさせる、飛び出たアンテナが隣家上空まで食い込んでしまうといった「越境問題」を引き起こしづらいといった強みも、この「ユニコーンアンテナ」は持っています。

また鳥が留まって糞を落とすなどといった「鳥害」についてもほぼ無縁と言ってよく、とにかく外的要因による損傷を起こしづらいことは、「ユニコーンアンテナ」特有の長所と言えるでしょう。

このうち「越境問題」に関しては別記事、「【用語解説】アンテナ設置時に知っておくと役立つ用語集」で解説していますので是非ご確認ください。

「ユニコーンアンテナ」と各種アンテナとの相場比較

性能においてはほぼ隙がなく、完成されたテレビアンテナと言えるこの「ユニコーンアンテナ」ですが、唯一の欠点とも言っていい項目が「アンテナのお値段」になります。

一般的に、コストパフォーマンスに優れていると称されている八木式アンテナは16,000〜30,000円、高額であるとの評価になりがちである「平面デザインアンテナ」の価格相場が20,000〜59,000円と上下に振れ幅がある一方で、「ユニコーンアンテナ」の相場はおよそ33,000〜40,000円ほどとなっています。

八木式アンテナと比べれば圧倒的に高額と言えますが、ユニコーンアンテナは高度な自然災害対策、ならびに鳥害対策などをほどこす必要がなく、平面デザインアンテナに比べれば、「ブースター」と呼ばれる受信感度の低さを補うためのアンテナ周辺機器を取り付けずに済む場合があるため、全てをトータルしたコストでは、むしろユニコーンアンテナが一番コストパフォーマンスの面で優れているケースもあります。

アンテナ関連のお悩みはアンテナパンダまで

今回は最新の第三世代アンテナ「ユニコーンアンテナ」についてご紹介しました。

全体的に大きな欠点もなく優れた性能を示すユニコーンアンテナですが、最後の項目では「他のアンテナと比較すると、単体のコストは高めである」、しかし「トータルコストではむしろ安く済む場合がある」というのが今回の記事においてまとめでした。

お客様が設置をご希望している住居、またその住居のある地域の環境によって必要な機能は異なり、何を重視するかによっても採用するべきアンテナというものは変わってきます。

個人での判断が難しい場合は、アンテナ専門業者に相談してみましょう。

弊社アンテナパンダはお問い合わせから見積り書の提出まで、全て無料で承っております。

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