電波のレベルを表す「dBuV」とはどんな数値?アンテナに関わる「MER」「BER」といった他の数値についても合わせて解説
今お住まいの住宅へアンテナ設置を行う際には必ず「どの程度の電波が届いているのか」、といった視点から電波レベル(アンテナレベル)を測定する必要があります。
こういった場合に目に見えない電波強度を数値として表示してくれるのが「dBuv」であり、アンテナ設置には欠かせないものと言えるでしょう。
アンテナレベルの測定は基本的に専門業者が行うことであり、依頼を一任するお客様からするとあまり詳しくない領域、触れることのない事柄でもあります。
しかしアンテナレベルを正確に見ることができれば施工中も安心できますし、施工後にトラブルが生じた際にも自身で確認してその原因を見つけられる可能性も存在しています。
必ず知る必要はないが理解しておくと様々な面で利点がある、「dBuV」「MER」「BER」というそれぞれの数値について今回は詳しく解説していきます。
「アンテナに関する数値について知りたい!」
「施工を依頼する際に身に付けておくべき知識は?」
こういった考えをお持ちの方に向け書かれた記事ですので、アンテナ設置を検討されている方やアンテナに関する数値について知りたい方は、是非参考にしてください。
「dBuV」は電波の強さを表示してくれる数値のこと
基本的に電波を受信するアンテナが設置されている現場における電波の強弱を表す数値が、「dBuv(デシベルマイクロボルト)」という単位です。
「デシベル」と聞いて音の強さを表す単位を連想される方も多いとは思いますが、「B(ベル)」の発祥は電話において電力などの伝送減衰を意味するために使用した数値です。
この単位が非常に実用的であったことから音・電波の数値としても使われ、現在は「d(デシ)」という10分の1を意味する接頭語を付けて「dB(デシベル)」、現在の形になりました。
地デジ放送においては「dBuV」という単位で使用されており、主にレベルチェッカーという専門機器を利用して測定を行います。
テレビ本体やアンテナの受信感度など様々な要因によって前後しますが、基本的に室内に設置されたテレビ側において34dBuV以上からが視聴可能、天候などの影響を受けてしまうアンテナ直下においては46dBuV以上が望ましいとされています。
また一年を通し、天気や季節の変化によってこの数値は5~6ほど異なるので注意してください。
「BER」はデジタル信号に含まれるエラーの割合を表す数値のこと
2011年にテレビ放送がアナログ放送からデジタル放送に切り替わった際に登場した数値であり、地デジ放送の電波における質を数値化したものが「Bit Error Rate(ビットエラーレート)」、それを略して「BER」です。
デジタル放送を構成しているデジタル信号は、ノイズが混入することで配列がズレてしまったり、入れ替わってしまう可能性があります。
つまりBERは「アンテナが0と1で構成されたデジタル信号をどれくらい誤って受信してしまっているのか」を表しており、この数値が低いほど快適なテレビ視聴を実現することができると言えるでしょう。
0.0±0.0やE-8が最低値で全くエラーなどが生じていない理想の状態と言え、反対にE-4を下回る数値が表示されている場合は、地デジ放送の電波を正常に受信できていない状態にあるということです。
またE-7からE-5においてはエラーは生じているものの、テレビの補正機能などを使用すれば十分修正が可能な範囲であると言えるでしょう。
MERとは送信元、受信元での誤差範囲を表す数値のこと
「Modulation Error Ratio(モジュレーションエラーレシオ)」の略称であるMER(エムイーアール)とは、デジタル信号の変調における誤差範囲を意味しています。
少し難しい単語が連続しましたがつまり「テレビ局などから送信された電波に比べ、受信した住宅上のアンテナやテレビにおける電波の差」を数値化したものと言えるでしょう。
こちらもアナログ放送がデジタル放送に切り替わった際に生まれた数値です。
2011年まで使用されていたアナログ放送は電波を「波」という形状のまま送信しており、送信速度やチャンネルの切り替えが早くできるといったメリット、反対にノイズの混入がしやすくデータの複製が容易に作れてしまう、つまりは著作権保護が困難であるといったデメリットを持ち合わせていました。
また爆発的な携帯電話の普及の影響も大きく、周波数帯が圧迫されてしまったためデータを圧縮して送信できるアナログ放送へと時代の移ろいと共に切り替わっていきました。
一方でアナログ放送は先述の通り0と1で構成されたデジタル信号へ、アナログ信号を変換したテレビ放送の形式です。
ノイズに強く著作権保護も行いやすいといったメリットがあるものの、電波を加工して送信しているためにチャンネル切り替えに遅延が生じてしまいやすい、といったデメリットも存在しています。
アンテナに関するお悩みはアンテナパンダまで
今回はアンテナに関する様々な事柄を表す数値・単位について詳しく解説しました。
今回紹介した3つの単位「dBuV」「BER」「MER」を簡単にまとめます。
「dBuV(デシベルマイクロボルト)」は電波の強弱を数値化したもので設置の際には必ず確認する必要がある単位でもあります。
「BER(ビットエラーレート)」は電波信号に含まれる異常の割合を示し、「MER(モジュレーションエラーレシオ)」は送受信で発生する誤差を意味しています。
アンテナについて調べていて、これらの数値が登場した時はこういった読み取りをしてみると分かりやすいでしょう。
しかしこの他にもアンテナ設置には様々な数値、専門用語が登場するため全てを知って理解するのは大変困難です。
アンテナ設置を検討されている方は専門業者に依頼するのが確実でオススメできます。
年間施工10,000件を行うアンテナパンダでは毎日24時間、いつでもお客様からのアンテナに関するお悩みを受け付けております。
住宅にアンテナ設置を検討されている方、設置したテレビやアンテナに不調が生じたり、何かお悩みを抱えている方は是非お気軽にお問い合わせください。
確かな経験や知識を持ったスタッフが、お客様のお悩みを丁寧に解決いたします。
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