VHFアンテナは今でも使える?UHFアンテナとの違いや使用用途について解説

VHFアンテナの「VHF」は超短波を意味している「Very High Frequency」の頭文字を取った略称であり、より身近な表現をするとアナログ放送を受信するために使われていたアンテナです。

今回は1953年に放送が開始され、2011年にデジタル放送へとバトンを渡したこのアナログ放送、それを受信するVHFアンテナについて紹介していきます。

VHFアンテナを知ることでデジタル放送、そしてそれらを受信する現在のアンテナについて解像度も高まるので住宅に合った種類を選ぶ第一歩が踏み出せるでしょう。

「VHFアンテナってなんのこと?」

「今でもVHFアンテナは使えるのか、一体何に使われているのか?」

「UHFアンテナとの違いを知りたい」

こういった疑問や考えをお持ちの方、また住宅にアンテナ施工を考えられている方は是非この記事を読んでVHFアンテナ・UHFアンテナを理解し、最適なアンテナ設置を実現してください。

VHFアンテナとは

テレビ放送はそれぞれ使用している周波数帯があり、VHFアンテナとUHFアンテナで受け取れる周波数が異なります。

VHFアンテナは冒頭でお話したように「Very High Frequency」の略称であり、30MHz~300MHzの短い周波数の電波を受信する役割を担っています。

この周波数帯はアナログ放送で使用されており、VHFアンテナは「アナログ放送を受信するアンテナ」と言い換えることもできるでしょう。

一方でUHFアンテナは「Ultra High Frequency」の略で、VHFアンテナより短い300MHz~3GHzの周波数帯において電波を受信します。

この周波数で送信されるのがデジタル放送であり、UHFアンテナは「デジタル放送を受信するアンテナ」といった表現をすることができるでしょう。

VHFアンテナについて理解するために、アナログ放送・デジタル放送についてそれぞれを理解することが近道であると言えます。

以下の章で分かりやすく解説していきます。

アナログ放送の特徴や終了した原因

情報を「連続する量」として扱うアナログ放送では、それまで利用していた電波をそのままに送信していました。

電波を波という形状のまま送り出すため、テレビアンテナの受信において遅延が生じることが少なく、チャンネルを切り替える時にも動作が滑らかで重くなく、スムーズな変更ができる特徴があります。

一方で同じ性質上アナログ放送はノイズ混入などの影響を受けてしまいやすく、電波を容易にコピーできることから複製が作りやすく、著作権を守ることが難しいという注意点が存在しています。

こういった性質を持つアナログ放送ですが、2011年に放送終了した最大の理由としては携帯電波の爆発的な普及が挙げられます。

アナログ放送を流していた電波の周波数が携帯電話によって限界量に達してしまったこと、そして著作権の意識が高まっている現代においてセキュリティの弱さが指摘されたこともあり、アナログ放送は終了へと向かっていきました。

デジタル放送の特徴

2011年から開始された新たなテレビ放送の方式であり、「0」と「1」で構成されているデジタル信号を利用しているのがデジタル放送です。

ノイズに強い特徴があり、仮に混入してしまったとしても備わっている訂正機能で映像を劣化させてしまうことなく、ノイズを取り除ける点は利用者にとって大きなメリットと言えるでしょう。

しかしその一方でそれまで使用されていたアナログ信号をデジタル信号に変換するステップがあるため、チャンネルの切り替えなどに遅延が生じやすいことは注意点です。

またノイズが生じた際にアナログ放送は停止せずに最悪の場合は暗転してしまいますが、デジタル放送は仕組みとして停止するといった違いもあります。

UHFアンテナの特徴や注意点

現在の主流であり「八木式アンテナ・平面デザインアンテナ・ユニコーンアンテナ・室内アンテナ」などUHFアンテナには豊富な種類があるため、住宅の環境や電波状況などに合わせた取り付けを行うことができるでしょう。

またUHFアンテナのみで衛星放送を受信できないためパラボラアンテナを設置したり、弱電界地域で電波が不足している場合はブースターを設置したりと、同時に取り付けを行うことは少なくありません。

しかし反対にこういった種類が豊富であるが故に選ぶのが難しく、誤った種類や場所に施工をしてしまうとテレビが視聴できない可能性も高いので、個人での判断には要注意です。

まずはアンテナのプロである専門業者などへ、相談してみるのが確実でオススメです。

VHFアンテナは今でも使えるのか、その用途とは

現在は地上アナログ放送は利用されておらず、アナログ放送の電波も飛んでいないためテレビ視聴においてVHFアンテナは使用することができません。

またVHFアンテナでは周波数の違いからアナログ放送を受信できないため、他の用途として挙げられるのは「FMラジオ」の受信アンテナとしての使い道です。

受信できる周波数帯がラジオアンテナと近いため、FMラジオを受信するアンテナとして使用したり、ラジオアンテナ不調の際に代用品としても活躍するでしょう。

その際、VHFアンテナはテレビ塔の方角を向いているため、視聴したいラジオ局の方角へと向きを調整することで快適なラジオ視聴が実現できるでしょう。

使用しないVHFアンテナは撤去、新しいUHFアンテナに取り換えを

家の屋根上などに未だVHFアンテナが存在したままラジオアンテナとしても使わず、UHFアンテナをそのまま設置されようとしている方は少しお待ちください。

基本的にテレビアンテナの平均寿命は10~15年と言われており、VHFアンテナであれば確実に2011年以前に施工された物であると考えられます。

長く屋外に放置されたVHFアンテナは雨風にさらされ、サビなど経年劣化によって倒壊のリスクがあり、そのままUHFアンテナを設置すると巻き込んで倒れてしまう可能性があります。

使用していないVHFアンテナが未だ屋根上に設置されている方は専門業者へ相談するなどして、撤去・取り換えを行ってもらいましょう。

アンテナに関する相談はアンテナパンダまで

年間施工実績10,000件をこえるアンテナパンダでは、アンテナに関するご相談を365日24時間いつでもフリーダイヤルやフォームからお待ちしております。

アンテナパンダでは「依頼して本当に良かった」と声をいただける施工、火災保険や15年の保証を付けたお客様の負担をできるだけ減らした施工を心がけています。

アンテナ撤去、アンテナの修理、アンテナ新設など様々な場面に対応できるので、アンテナでお悩みやご依頼のある方はお気軽にアンテナパンダまでお問い合わせください。

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