アンテナレベルとは一体なんのこと?その役割や基準値、注意点までを分かりやすくご紹介
アンテナを設置する際にテレビアンテナの種類や設置場所を決める大きな判断基準となるのが「アンテナレベル」であり、よく単語は見かけますが詳しく説明できる人は多くないでしょう。
アンテナレベルを知っておくことで施工時に安心して依頼をできることはもちろんのこと、テレビ映像にノイズが走ったり、画面が暗転してしまった場合になどに電波不足が原因でないかを調べることができます。
「アンテナレベルって何を表している数値?」
「基準値よりアンテナレベルが低いと何が問題なの?」
今回はこういったアンテナレベルについての基本情報やその役割、数値が低い場合の注意点までを詳しく解説していきます。
住宅にこれからテレビアンテナ設置を検討されている方、最近テレビが不調になってしまった方は是非この記事を読んでトラブルが起きてしまった際に冷静に対応してください。
ではまずアンテナレベルの基礎情報からご紹介します。
アンテナレベルの役割とは
簡単に言えばアンテナレベルとは「計測した地点の電波強度を数値で表したもの」です。
基本的に施工業者などが設置前の段階でレベルチェッカーという周辺機器を使用して計測、設置場所やアンテナの種類、周辺機器設置の必要性などを決める際に使われる基準の一つです。
また設置後の角度などを微調整される際にも用いられるため、住宅へのテレビアンテナ設置には欠かせない周辺機器であると言えるでしょう。
つまり「アンテナレベルが低い」とは「住宅に届いている電波がテレビ視聴に十分ではない」ということを示しており、ブロックノイズ発生の原因となったりしてしまいます。
アンテナレベルの基準値
アンテナレベルは電波レベルとも呼ばれ、各テレビメーカーや製品ごとに基準値が存在します。
この基準値を下回っている場合は「テレビ視聴に電波が不十分な状態である」ことを、上回っている際は「快適にテレビを視聴できる数値である」ことを示しています。
以下に各メーカーごとのアンテナレベル、基準値を一覧でご紹介します。
地上デジタル放送用アンテナのアンテナレベル基準値
パナソニック製品の基準レベル
・44未満(電波が不足してしまっている)
・44以上~50で安定(電波が十分に足りている)
シャープ製品の基準レベル
・60未満(電波が不足している状況にある)
・60以上(十分な電波が届いている)
東芝製品の基準レベル
・44未満(不足してしまっている)
・44以上~30から65が推奨値(製造年によって大きく異なるため、取扱説明書を要確認)
三菱製品の基準レベル
・22未満(不足状況にある)
・22以上(快適にテレビを視聴できる状況にある)
日立製品の基準レベル
・22未満(アンテナに届いている電波の量が足りていない)
・22以上(アンテナに届いている電波の量が十分に足りている)
ソニーの基準レベル
・黄色から赤色(ソニーのみは色でアンテナレベルを表し、この場合は不足してしまっている)
・緑色(問題なくテレビが視聴できるレベルにある)
衛星(BS/CS)放送用アンテナのアンテナレベル基準値
パナソニック製品の基準レベル
・50未満(電波が不足してしまっている)
・50以上電波が十分に足りている)
シャープ製品の基準レベル
・60未満(電波が不足している状況にある)
・60以上(十分な電波が届いている)
東芝製品の基準レベル
・50未満(不足してしまっている)
・50以上(樹分なレベルだが製造年によって基準が大きく異なるため、取扱説明書を要確認)
三菱製品の基準レベル
・22未満(不足状況にある)
・22以上(快適にテレビを視聴できる状況にある)
日立製品の基準レベル
・24未満(アンテナに届いている電波の量が足りていない)
・24以上(十分な量が届いていることを示すが、製造年によって大きく異なるため注意)
ソニーの基準レベル
・黄色から赤色(テレビを視聴するには不足してしまっている)
・緑色(問題なくテレビが視聴できるレベルにある)
アンテナレベルの確認方法
ここまでアンテナレベルの基本情報や基準値といった前提を解説してきましたが、具体的にはアンテナレベルはどのように確認するのでしょうか。
アンテナレベルは簡単に2つの確認方法が存在しています。
1つ目は先述にもあるようにレベルチェッカーという周辺機器を使用し、住宅の屋根上に設置されたアンテナに届いている電波の量を測定する方法です。
レベルチェッカーは現在、比較的安く買える製品も存在しますが高性能を求めるのであれば30,000円程度の予算が必要になるでしょう。
こちらは確実な測定ができますが、費用がかかってしまう他にも高所での測定になるので滑落のリスクも存在しています。
そのためレベルチェッカーを使用したアンテナレベル測定は個人では行わず、専門業者へと依頼を行うのが一般的と言えます。
2つ目の方法がテレビ本体の設定から確認する、という最も簡単な方法です。
機種によって違いはありますが多くは「設定→詳細設定・アンテナレベル・放送受信設定」で確認することができるでしょう。
またアンテナレベルが低く電波が不足してしまっている場合は「ブースター」という周辺機器を設置し、電波を増幅することで選べる種類や設置場所の選択肢を増やすことができます。
数値が低い場合にはブロックノイズの発生原因や、画面が暗転しエラーコードが表示されてしまうなど快適に番組を視聴ができなくなってしまう場合があるので、確認して対処してください。
アンテナに関するお悩みならアンテナパンダまで
今回はアンテナレベルについてその役割や基準値、注意点についてなど詳しく解説しました。
アンテナにはアンテナレベルのみでなく様々な専門用語が存在し、理解することや確認することにも手間がかかってしまう場合も多いため、もしアンテナに関するお悩みを持っている方は専門業者まで相談することを推奨しています。
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