アッテネーターが必要な地域とは?仕組みや必要な状況をわかりやすく解説
電波を減衰させるアッテネーター、というアンテナの周辺機器をご存知でしょうか。
「一体、なぜ電波を弱めるのか」
「電波が強い方が、沢山のデータを受信することで見やすくなるのでは?」
今回はこういった疑問に応え、アッテネーターの役割や仕組み、必要になる状況・地域を分かりやすく解説していきます。
テレビにノイズが走ってしまう、映らないなどのお悩みを抱えている方はこの記事を参考に、必要に応じてアッテネーターの設置を検討してみてください。
アッテネーターとは、その機能は
アッテネーターとは、テレビアンテナが受信した電波を適切なレベルまで減衰させる機能を持ったアンテナの周辺機器です。
ブースターと反対の機能を持ったアッテネーターは「減衰器」とも呼ばれています。
アンテナが受信した電波が弱い場合はブースターで増幅し、強すぎる場合はこのアッテネーターを使用して減衰させることで、ノイズが走らずテレビを視聴することができます。
物理的に電波を分配することで質が下がってしまう分配器とは違い、アッテネーターは電波の質を保ったまま弱めることが可能です。
アッテネーターの仕組み
機器に「抵抗」と呼ばれる部品が内蔵されており、これによって電流を流れにくくすることができます。
また抵抗値を変更することで減衰させる電波の値を変更できる可変式アッテネーターも存在し、各アンテナの受信状況に合わせた設定が可能でもあります。
近年はテレビ本体にアッテネーターが内蔵されていることもあり、設定からオン・オフを切り替えることで機能を使用できる場合もありますので、まずは住宅に設置されたテレビの設定から確認してみてください。
アッテネーターが必要になる状況・地域
アッテネーターの設置が必要となる状況や地域は、以下の通りです。
①テレビ局の中継局のすぐ近くに住宅が位置し、電波を受信している場合
②テレビにノイズが走り、画面が乱れてしまう
①は単純に自宅に届く電波が強すぎ、その影響を受けてしまっている状況ですのでアッテネーターの設置や導入を検討してみてください。
一方で②は全てが電波過多による影響とは判断できません。
弱電界地域に属していることや、遮蔽物の影響によりテレビを視聴するために十分な電波が届いておらずノイズが発生している可能性があります。
こういった場合はアッテネーターで電波を減衰させてしまっては逆効果ですので、電波を増幅する機能を持ったブースターを設置を検討しましょう。
ブースターについては次の章で詳しくご紹介します。
アッテネーターとブースターの関係
アッテネーターとブースターは、どちらもアンテナの周辺機器です。
アンテナ設置の際に比較されるため「どちらを設置するべきか」迷ってしまう方も多くいらっしゃいます。
ここではこのアッテネーターとブースターの関係についてご紹介します。
ブースターとは、その役割は
ブースターとはアンテナの周辺機器であり、アンテナが受信した電波を増幅する役割を担っています。
実はアンテナが受信した電波は、実際にテレビへ送られるまでに様々な要因で信号強度が弱くなってしまいがちです。
その結果として画面にノイズが走ったり、最悪の場合テレビが映らなくなる可能性もゼロではありません。
このような事態を防ぐため、電波が十分に届かない地域ではアンテナとブースターを併設することで安定的に電波強度を高めています。
ブースターが必要な状況とは
ブースターを設置する必要がある状況は以下の通りです。
・住んでいる地域が弱電界地域に属しており、電波が弱い
・映像にノイズが走ってしまい、快適にテレビを視聴できない
・アンテナとテレビをつなぐ同軸ケーブルがとても長い
・ひとつのアンテナで複数のテレビを利用している
・テレビの映像がカクついてしまったり、ほとんど映らない
ブースターについては、「アンテナにブースターは必要?仕組みやメリット・デメリットを解説!」で詳しく解説しましたのでご参照ください。
アッテネーターを設置するか、ブースターを設置するべきか、判断が難しいこの問題では、次の章でご紹介する「アンテナレベル」という一つの基準を参考にしてみてください。
アンテナレベルは電波の質を数値化したもの
アンテナレベルとはアンテナの受信強度を数値で表したものです。
受信レベルと呼ばれることもあり、「テレビのアンテナレベルが低い」とはアンテナが受信している電波が、テレビ視聴の基準に届いていないことを示しています。
テレビのメニュー画面から確認でき、一般的には50以上のアンテナレベルがあれば問題なくテレビ視聴可能です。
簡単にですが、メーカーごとの基準となるアンテナレベル一覧です。
メーカーや製品ごとに基準に違いがあるため、購入したテレビの説明書を確認してみるのが確実と言えるでしょう。
パナソニック:44以上
シャープ:60以上
東芝:22以上
三菱:50以上
日立:60以上
SONY(数値ではなく色で表記):緑色
このようにノイズが走っている状況でアンテナレベルが低いケースでは、ブースターの設置が必要となります。
一方でアンテナレベルやテレビの電波受信能力が高いままにも関わらず、画面がノイズによって乱れてしまう場合は電波過多が原因です。
テレビの不調の原因や解決法については「テレビが映らない原因3選!自力で直す方法や対処法を伝授」で分かりやすく解説しているので、アンテナ業者へ相談する際の参考にしてください。
アッテネーターの設置費用
現在アッテネーターの設置費用は業者によって様々です。
先述の通り、テレビ本体に内蔵されている可能性もありますのでまずはメニュー画面から確認してみてください。
内蔵されていない、設置が必要な場合は業者へ連絡するかネット販売などで購入をおすすめします。
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