【専門機器】アンテナマストってなに? アンテナ設置の仕組みをわかりやすく紹介

アンテナマストってなに? アンテナ設置の仕組みをわかりやすく紹介

 

アンテナを屋根上にワイヤーなどで設置する際、殆どの場合にアンテナマストという器具を使用します。

 

必須といっていいほどの器具でありながら、その役割や仕組みなどを知っている人はあまり多くはありません。

 

今回はそんなアンテナマストについて基本情報、アンテナ設置の全体像からその役割を分かりやすく紹介していきます。

 

アンテナの設置や取り換えをご検討の方は、住宅に最適なアンテナを選択するために是非この記事を参考にしてみてください。

 

そもそもアンテナマストとは

 

アンテナマストは屋根上などにアンテナを設置する際、使用される支柱です。

 

錆びにくい加工がされている場合が多く、その太さは「一般住宅用」「集合住宅用」「ビル」などによって大きく違います。

 

空洞部分で他部品と組み合わせ、設置を行うことになりますがその大きさは「径」「直径記号(φ、Φ)」によって表されます。

 

使用しているアンテナの適合マスト径サイズを確認し、購入するのがベストです。

 

アンテナ設置におけるアンテナマストの役割

 

アンテナマストについての基本的な情報は以上の通りですが、アンテナ設置においてどんな役割を担っているのでしょうか。

 

アンテナ本体を設置する際に使用される、様々な機器と共にご紹介します。

 

アンテナ設置に使われる機器たち

 

アンテナの設置には本体だけでなく、アンテナマストを始めとした様々な周辺部品の使用が必要になります。

 

設置の仕組みを解説する前に、まずは種類別に機器を紹介していきます。

 

アンテナ本体

 

当然ですが、アンテナ設置にはアンテナ本体が必要になります。

 

本体にも多くの種類がありますが、今回は大きく2つに大別してご紹介します。

 

アンテナの種類について知りたい方は各アンテナ、そのメリット・デメリットについて比較したこちらの記事をご参照ください。

 

アンテナの価格とメリットを徹底比較! 最適なアンテナ選びのコツを紹介

 

1.地上デジタル放送用アンテナ

 

最も有名な八木式アンテナや、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナなどが地上デジタル放送用のアンテナです。

 

役割としては共通で地上デジタル放送の電波を受信することですが、それぞれの特徴や注意点、価格帯まで大きく違いがあります。

 

2.衛星放送用のアンテナ

 

基本的にはパラボラアンテナと呼ばれるお椀型のアンテナのことを指します。

 

BS/CS放送を視聴したい場合は、地上デジタル放送用のアンテナとは別途設置が必要になるアンテナで、屋根上やベランダなどに設置される場合が多いです。

 

取り付け用部品

 

アンテナマスト

 

アンテナマスト

 

八木式アンテナ、BS/CSアンテナ本体を支える為の鉄棒(ポール)で、その素材はステンレスやアルミなどによって構成されています。

 

直径25~32mmが主流サイズの棒状で、伸縮するタイプの製品も存在します。

 

屋根上や屋根裏、外壁などへのアンテナ設置には欠かせない部品で、取り付けるアンテナに適した長さや太さの製品を選ぶ必要があります。

 

屋根馬

 

屋根馬は、接地面が平らではない屋根上へアンテナを固定する役割を担っています。

 

屋根上へ設置する八木式アンテナは特に台風や強風などの自然災害の影響を受けやすいため、この屋根馬を使うことで水平を保ち、倒壊を回避しています。

 

三角錐の骨組みのような形状をしており、屋根の上に4本の支柱で立ってアンテナを支える姿が馬のように見えるため、屋根馬と名付けられました。

 

さらに詳しい屋根馬の情報はこちらの記事を参考にしてください。

 

【用語解説】アンテナ工事の屋根馬とは?役割や価格から火災保険まで解説!

 

サイドベース

 

壁面金具とも呼ばれ、外壁にデザインアンテナやアンテナマストを固定する土台の役割を持った部品です。

 

壁面以外にもベランダの柱や屋根裏への設置に使われます。

 

ワイヤー・ステーアンカー

 

屋根上にアンテナを固定する際に使われるのが、ワイヤーやステーアンカーなどです。

 

アンテナマストと屋根馬でアンテナ本体を屋根上に固定した後、4方に支線を張ることで固定の強度を高める目的で使用されます。

 

アンテナ設置の流れ

 

①地上でアンテナ本体と、アンテナマストを組み立てる

 

屋根上など高所では組み立てを行わず、まずは本体とマストを連結させます。

 

その際にアンテナ線が垂れてしまうので放置せず、インシュレーターという絶縁体の留め具を使いマストに固定してください。

 

②レベルチェッカーで電波強度を確認する

 

組み立てた本体とマストを一旦屋根の上に持ち上げ、レベルチェッカーを繋いで電波強度の確認を行います。

 

テレビ視聴に耐えうる電波強度の場所を探し、設置位置を決定します。

 

地上デジタル放送においてテレビアンテナの電波レベルは、50~81dBμVが求められます。

 

また電波の品質を表すMER、BERはそれぞれ24dB以上、0.00001(1E-5)以下が推奨値となりこれらの基準を満たしている位置が望ましいです。

 

衛星放送の場合の電波レベルも殆ど変わらず52~81dBμV、CNR(C/N比)、BERはそれぞれ17dB以上、0.00001(1E-5)以下が推奨値となります。

 

③屋根馬を取り付ける

 

設置位置の選定が完了したら、アンテナマストと屋根馬の連結を行います。

 

組み立ての際は適合マスト径サイズをよく確認し、しっかりと固定します。

 

④支線を取り付ける

 

まずは屋根に存在する破風板へステーアンカーを打ち込み、次に支線、そして両者の間を繋ぐ形でターンバックルを取り付けます。

 

4方全ての取り付けを行いますが、ステーアンカーを打ち込んだ場所をコーキング剤などを使って補強してより強度を高めます。

 

⑤アンテナを設置する

 

アンテナ本体、アンテナマスト、屋根馬を合わせた物を屋根上へ設置します。

 

この際に正確でなくても問題ないですが、電波塔の方向へアンテナが電波を受信できるよう大体の角度を合わせます。

 

アンテナに取り付けた支線止め金具へ、ステーアンカーから伸びた4方の支線を取り付け固定して立たせます。

 

この際にアンテナが水平になるよう、水平器などを使用して角度を確かめます。

 

⑥確認する

 

屋根馬とアンテナマストの固定を少し緩め、少しずつ方向を変えてアンテナが最も電波が拾いやすい角度に調整します。

 

角度が決まり、再び固定を締めて支線の弛みを無くせばアンテナ設置が完了です。

 

アンテナのことならアンテナパンダへ

 

今回は屋根上などへのアンテナ設置に欠かせない部品、アンテナマストを中心に施工の流れを解説しました。

 

ご覧いただいたようにアンテナ設置は様々な専門工具、手順、高所での作業リスクなどが存在するため一般的には専門業者へ依頼するのが確実です。

 

アンテナパンダではお客様から、

「お願いして本当に良かった!」というお声をいただける丁寧な仕事をモットーに、年間3,000件以上の施工をお任せいただいています。

 

アンテナについてのお悩みは、365日24時間フリーダイヤルやフォームにて受付をしているアンテナパンダまでお気軽にお問い合わせください。

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