電波はなぜ見えないの?見えない電波が発見できた理由とは
電波が見えない理由について
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現代において私達の生活に欠かすことのできない電波。電波がなくては携帯も使えませんし、テレビも見ることができません。これだけ重要な電波ですが、なぜ見えないのでしょうか?そして、見えない電波を私達人類はどのようにして発見したのでしょうか。悩めば悩むほど深みにはまってしまいそうなこのテーマについて、今回は詳しくお話していきます。
電波とは
電波とは、光や紫外線、赤外線などと同じ、電磁波の1つです。電波の扱いに関する法律である「電波法」によると、電波とは300万メガヘルツ以下の電磁波である、と定められています。時間が経過する中で、他の電磁波と比べると、比較的緩やかに変化することが特徴です。動きが強弱し、その様子が波打つようであることから「電波」と名付けられた、ともいわれています。光とは仲間のような関係であるにも関わらず、我々の肉眼でその実態を確認することはできません。
電波が見えない理由とは
私達が光を見ることができても電波を見ることができないのは、私達の目の構造に原因がある、と考えられています。人間の目は「可視光」という電磁波の一種が眼球に当たると、脳が刺激され、光を感じ取ることができます。これに対し電波は可視光に比べて電磁波が弱く、人間の眼球では感じ取ることができないのです。
例えば地デジ放送で発出される電波エネルギーは、可視光エネルギーの1000分の1にも満たない、とされています。元々のエネルギーが可視光に比べて弱い電波は、人間の目で感じ取ることができません。
見えない電波はなぜ発見された?
人間の目で見ることができない電波がなぜ発見されたのか、それは今から約130年前のドイツ人物理学者、ヘルツの実験がきっかけでした。ヘルツは端が繋がらない輪状の導線に電気を流し、両極の間に火花が発生することを確認しました。つまり、離れた空間に電波が発生し、その電波によって電流が形成されることを証明したのです。この時発見された電波はその後の人々の生活に大きな変化をもたらしました。
電波を分類するとどうなる?
電波は1秒間の波打つ数を表す単位である「周波数」の高低によって分類されます。周波数は「kHz」や「MHz」、「GHz」で表され、電波は周波数が3kHz~30kHzと最も低い超長波 VLFから、3GHz~30GHzと最も高いマイクロ波まで、7つに分類されています。中でも我々の生活に密着しているVHFとUHFについて詳しく解説していきます。
超短波(VHF)
超短波(VHF)は3~30MHzの電波で、波長は約1~10mあり、別名「メートル波」とも呼ばれています。主に航空無線やFMラジオ放送、アマチュア無線などで使用されています。テレビにおいては、2012年3月までアナログ放送でも使用されていました。
極超短波(UHF)
極超短波(UHF)は300MHz~3GHzの電波で、波長は10cm~1m、別名「デシメートル波」とも呼ばれています。地上デジタル放送、携帯電話、などはこの電波を使用しています。波長が短く、アンテナが小型化できることから、移動通信に最も適した電波です。
電波が見えない理由を知ろう
電波は光と違い、目で確かめることはできませんが、携帯電話や地デジ放送など、私達はそれを何らかの形で毎日利用しています。そもそも電波が見えないことは常識ではありますが、なぜそうなのかと疑問に思っている方もいるのではと思い、今回はお話させて頂きました。
電波は目に見えなくても、電波を扱うテレビやアンテナの故障などはある日突然やってくるもの。このようなトラブルが発生した際はぜひ当店にご相談ください!
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