【用語解説】糞害について!発生のメカニズムや対策方法も徹底解説
テレビアンテナが受ける被害といえば、真っ先に何が思い浮かぶでしょうか。
代表的なケースでは台風による強風や冬季における積雪といった「自然災害」、運用者が被害を与える側となってしまいますが、相手の敷地までアンテナが飛び出てしまう、アンテナの影によって不利益を生じさせてしまう「越境問題」といったものが挙げられます。
今回の記事ではそういったメジャーな被害の中でもカラスやムクドリなどの「鳥」によって引き起こされる、いわゆる「糞害」の実態、その対策方法まで詳しく解説していこうと思います。
所詮小さい鳥の被害と甘く見ると、彼らはテレビアンテナだけでなく他のものにまで被害を与えてくる可能性がありますので、是非一度、本記事に目を通していただけると幸いです。
そもそも「糞害」とは?
この「糞害」とは、その発生メカニズムから「鳥害」と呼称される場合もあるテレビアンテナ損傷要因で、主に「八木式アンテナ」、「八木式アンテナ」の派生機種である「パラスタックアンテナ」で発生しやすい被害と言えます。
街中や住宅街などで電線に小鳥たちが身を寄せ合っている姿というのは、実際に見たことがあるお客様も多いことでしょう。
先ほど名前を挙げた「八木式アンテナ」や「パラスタックアンテナ」に関しては、あのような小鳥やカラスの止まりやすい棒状の部品で主要部分が構成されていますので、電線と同じことが時々起こるのです。
そして、電線の真下にある地面と同じようなことが、テレビアンテナの下でも発生します。
つまり「鳥がアンテナに止まって糞をする」というのが、この「糞害」の主な被害内容となります。
また、この「糞害」はアンテナだけではなく、設置している屋根にも被害が出てしまうことが主な特徴です。
では、実際にどのような被害を及ぼすのか、次の項で細かく見ていきましょう。
「糞害」によって起こる被害とは
①「落ちた糞によって景観が損なわれる」
分かりやすい被害例としては、鳥の糞の液が屋根上やアンテナに残留してしまい、長期にわたって建屋を汚染し続けてしまうといった点が挙げられるでしょう。
雨などによって自然に流されるだろうと放置してしまうと、落下地点に固着してしまって除去しようにもなかなか取れなくなってしまったり、跡がついて完全に落ちない状態になったりと中々に厄介な代物と化してしまう可能性があります。
②「ソーラーパネルの効率が落ちてしまう」
設置率が上がっている現在ならではの被害として、落とした糞がソーラーパネルに付着してしまい、効率を落としてしまうといったこともこの「糞害」では考えられます。
掃除や風雨などで落ちない限り、当たり前ですが汚れた部分は効率を落とし続けてしまうので、日が経つほどに不利益が積み重なってしまいます。
③「アンテナがズレてテレビが映らなくなる」
鳥が止まった際にアンテナの向きがズレてしまい、電波をうまく捉えられずにテレビが映らなくなるといった被害も存在しています。
特に「指向性アンテナ(「八木式アンテナ」や「パラスタックアンテナ」)や「パラボラアンテナ」といったような、アンテナを向ける角度が大切になるアンテナに関しては、ほんの少しでもズレてしまうと全く映らなくなってしまいます。
なお「指向性アンテナ」については別記事「【アンテナの豆知識】無指向アンテナとは?特徴やメリット、指向アンテナとの違いなどを徹底解説」で、「パラボラアンテナ」は「【徹底解説】各種アンテナの基本構造について」の記事内にてご紹介しております。
④「屋根の塗装を溶かしてしまう」
落とされた鳥の糞が「弱酸性」「酸性」であった場合に考えられる被害で、鳥の種類によっては塗装剥げを起こしてしまう可能性もはらんでいます。
直接的な対策法はなく、防ぐにはそもそも「アンテナに鳥を止まらせない」ことが大切になってくると言えるでしょう。
事前に施せる「糞害」の対策!
①「結束バンドを巻く」
非常に安価であるものの、その効果は実際に侮りがたいものがあり、実にコスパに優れた防止法と言えるのがこの「結束バンドを巻く」という手段です。
一般的に市販されている結束バンドをいくつも巻いて、伸びた部分が上を向くようにするといったありふれた事前対策ですが、特にカラスなどの大型の鳥には高い効果を期待できるでしょう。
②「『超音波害鳥撃退器』を設置する」
ソーラー式、コンセント式など機種により差異はありますが「害鳥が不快に思う音波を出して撃退する」という手法を取っている点は同じです。
結束バンドと比較して値が張ることが欠点で、使用開始直後こそ撃退が期待できますが、頭の良い鳥には学習され、効果がなくなる可能性もあります。
③「『平面デザインアンテナ』に変更する」
平らな形状をしており、建屋側面の壁などにも設置できる「平面デザインアンテナ」に変更してしまうというのも鳥害・糞害を防ぐ有効な手段でしょう。
この「平面デザインアンテナ」は昨今増えている洋風住宅の景観を崩しづらく、その点も設置する上での大きなメリットとなっています。
ただし受信感度が低く、電波の弱いエリアでは運用が難しかったり、アンテナ本体の価格も高価である点は明確な欠点です、
「平面デザインアンテナ」の詳細な解説は別記事「【アンテナの種類】デザインアンテナの特徴とは?メリット・デメリットや比較を紹介」にて行っておりますので、ぜひこちらもご参照いただけると幸いです。
アンテナのご相談はアンテナパンダまで
今回は「糞害」とは実際にどういう被害なのか、またどのような予防法があるのかについて詳しく解説させていただきました。
この「糞害」に対する具体的な対策方法は存在しているものの、屋根上にアンテナを設置している場合は高所での作業となるために、作業中は常に滑落の危険性を負うことになってしまいます。
「平面デザインアンテナを新規に設置する」「既存のアンテナに対策を施す」といったどちらを行うにしても、高い技術力・豊富な実績を持ち合わせた「アンテナ専門業者」にまずは相談してみると安心でしょう。
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