テレビが映らない!よくある原因や自分でできる対策を詳しくご紹介
急にテレビが映らなくなった!よくある原因と自分でできる対策を詳しくご紹介
この記事を読むための時間:10分
みなさんの中には「テレビはもはや生活の一部」という人もいると思いますが、そんなテレビが急に映らなくなってしまったらかなり慌ててしまうはず。原因がわかれば対処法が考えられるとはいえ、素人が原因を究明することは困難です。そこで今回は、テレビが映らない場合のよくある原因と、自分でできる対策についてわかりやすくご紹介します。
映らなくなったらまず試すべき5つのこと
今まで普通に観れていたのに突然テレビが映らなくなった!そんな時は、焦って業者を呼ぶ前にまず以下の5つのことを試してみましょう。これを試すことで、不具合の原因を判別するヒントにもなるかもしれません。
・テレビを再起動する
・ケーブルを接続し直してみる
・B-CASカードを入れ直してみる
・チャンネルを再取得してみる
・アンテナと周辺機器の確認
テレビを再起動する
まず最初に、テレビの再起動を試してみましょう。テレビの電源を切ってケーブルを外し、しばらく時間を置いてから再度電源を入れて再起動します。
ケーブルを接続し直してみる
ケーブル接続に緩みがあったり埃がたまっていたりするとうまく電波が供給されない場合があるので、ケーブルを確認してみましょう。まずDVDやブルーレイレコーダーなどの周辺機器を外してから、テレビ裏のケーブルを外します。この際、ケーブルやアンテナ端子が折れ曲がったりしていないか確認し、再度しっかり接続し直します。もし、レコーダーやプレーヤー、HDDなどを外した状態で症状が改善するようであれば、周辺機器に不具合がある可能性が高いということになります。
B-CASカードを入れ直してみる
テレビの後ろ側に付いているB-CASカードをを抜き、折れ曲がったり破損していないか確認した後、もう一度差し込みます。
チャンネルを再取得してみる
リモコン操作でチャンネルの再取得を試みましょう。設定方法はメーカーごとに違うので、わからない場合は取扱説明書やメーカーのホームページで確認してから行います。たいていはリモコンのホームボタンから設定画面に移行できる場合が多いです。
アンテナと周辺機器の確認
アンテナがずれたり倒れたりした場合にもテレビが映らなくなるケースがありますが、屋根上や外壁など高所に設置されている場合は専門業者でなければ危険なので、目視でも明らかにアンテナに異変があると判断した場合は業者に連絡しましょう。
アンテナだけでなく周辺機器(ブースターや分配器など)がOFFになっている場合にもテレビが映りにくくなるので、危険でない場所にある場合には確認を行います。
テレビが映らない状況は4つに分類される
テレビが急に映らなくなるという状況は、大まかに分けて以下の4つのケースに分類されます。
・エラーコードが表示される
・特定のチャンネルが入らない
・画面が真っ暗
・映りが悪い(ノイズが入るなど)
それぞれについて詳しくみていきましょう。
エラーコードが表示される場合
テレビに「受信できません」などといったメッセージと共にエラーコードが表示される場合は、その数字によってどんな不具合が起きているか判別することができます。こちらでは、主なエラーコードとその意味をご紹介します。
『E201』
これはアンテナレベルが低下している時に表示されるエラー。
【原因】
・配線の不具合やケーブルの接触不良
・風の影響によりアンテナがずれた
・悪天候のせいで電波受信が困難になった
・アンテナ自体の破損や劣化によって受信不能になった
【対策】
・ケーブルの再接続
・アッテネーターのオンオフ(アッテネーターとは減衰器のことで、電波を適切な数値に下げてくれる装置)
電波レベルは高すぎても映りに影響するので、受信レベルを確認する画面にあるアッテネーターのオンオフを変えることで改善されるケースもあります。
ケーブル、アッテネーターのオンオフで改善しない場合は、アンテナに不具合があるか受信感度に問題がある可能性があります。感度の問題ならブースターの設置やアンテナ交換で解決できるので、業者に相談しましょう。ただし、悪天候によって一時的に電波を受信しにくくなっていることの考えられるので、天候が悪い場合は回復を待ってから判断してください。
『E202』
これは信号を受信できていない時に表示されるエラー。
【原因】
・ケーブルの接触不良
・B-CASカードの不具合
・チャンネル設定の不具合
・電波障害
・アンテナの不良
・チャンネルの放送中止
・天候の影響
【対策】
・配線を確認し、ケーブルを再接続してみる(ケーブルが劣化していたり先端が折れたりしている場合は新しいものに交換する)
・テレビのチャンネルを再設定する(リモコンのメニューボタンから行う)
・B-CASカードを抜き差ししてみる(折れたりしていないかもチェックする)
・アンテナの向きを修正する
アンテナの向きに関しては、設置場所が屋根上や外壁など高所の場合危険が伴うので、専門業者に依頼しましょう。
『E203』
このエラーが出るのは、選択したチャンネルが放送を中止している時。
【原因】
放送が休止されていないのにE203エラーが出る場合に考えられる原因は以下の通り。
・障害物に遮断されて電波が弱くなっている
・何らかの理由で電波が届いていない
【対策】
・公式ホームページなどでチャンネルの情報を調べてみる
・受信レベルを確認し、レベルが不足している場合はブースター設置やアンテナを交換する(専門業者に相談)
『E209』
これは衛星アンテナケーブルがショートしてBS/CS放送が受信できない時に表示されるエラー。
【原因】
・アンテナケーブルのショートにより安全装置がはたらいた
・ケーブルの不具合
・テレビやレコーダーからの電力供給が止まった(BS/CSアンテナはテレビやレコーダーからの電力供給が必要)
【対策】
・ケーブルを抜き差しするか交換するなどしてショートしているかどうか確認する
・テレビ、DVD/BDレコーダーを操作してアンテナへの電源供給をONにする
この2つを試して改善されない場合はアンテナに不具合が起きている可能性が高いので専門業者に相談しましょう。
『E100』『E101』『E102』
この3つはB-CASカードの不具合を示すものなので、「抜き差しする」「ICチップを拭いてみる」の2つを試しても改善されない時はカスタマーセンターに問い合わせてみましょう。カードに異常がなければテレビ本体の故障の可能性が高いので、メーカーに連絡しましょう。
『E100』…未挿入
『E101』…ICカードが読み取れません
『E102』…このカードは使用できません
その他
『E204』…チャンネルが存在していない→番組表や公式ホームページなどで確認
『E205』…ケーブルテレビの契約期限切れ→契約している会社に問い合わせ
特定のチャンネルが入らない場合
あるChだけが映らないというケースもあります。なぜこのようなことが起こるかというと、地上デジタル放送においては、民放、ローカル局、NHKの電波はそれぞれ異なる電波塔から送信されています。番組によって送信される電波の強さも違うため、ある番組だけが映らないということも起こりうるわけです。
原因
あるチャンネルだけ映らない時に考えられる原因は以下の5つ。
・障害物に遮断されて電波を受信できない
・Chが取得できない
・放送局が番組を休止している
・有料放送の視聴手続きに問題がある
・アンテナケーブルや分配器などが対応していない(衛星放送の場合)
対策
あるチャンネルだけ映らない時の対策法は以下の通り。
・Chの再取得を行ってみる…リモコンのメニューボタンからチャンネルの再取得を行う
・Chごとの受信レベルをチェックする…リモコンのホームボタンまたは設定メニューから受信レベルを確認してみましょう。
上記の2つを試しても改善されない場合は、専門業者に相談する必要があります。
【映らないチャンネルが地上デジタル放送の時】
映らないのが地上デジタル放送である場合は、アンテナの強度を高めることで改善する場合があります。現在使っているアンテナの状況を確認し必要な受信レベルを知るためには、点検が必要になります。できれば専門業者に相談してみましょう。
【映らないチャンネルが衛星放送の時】
映らないChがBS/CS放送である場合、放送に対応していないケーブルや分配器を使っていたり、有料放送の視聴手続きに不備がある可能性が考えられます。特に4K8K放送は従来のフルハイビジョンとは周波数帯が異なるので、アンテナやケーブルなどすべての機器を対応しているものに交換する必要があるので要注意。
画面が真っ暗な場合
テレビの画面が真っ暗で何も映らない場合は、以下のことを確認しましょう。
・番組表が表示されるか
・音声が出るか
番組表→×、音声→×
番組表も表示されず、音声も出ない時に考えられる原因は以下の4つ。
・TVとアンテナの接続に不具合が発生している
・TVの入力切替や受信設定がおかしい
・B-CASカード未挿入
・テレビ自体の故障(寿命の可能性もある)
【対処法】
・テレビを再起動してみる…電源を落とし、電源プラグをしっかりと差し込み直してから再起動しましょう。
・B-CASカードを抜き差ししてみる…カードを一度抜き、柔らかい布などで拭いてから正しい向きに差し込みます。
・入力切替と受信設定の確認…入力切替、受信設定を確認します。
・アンテナの接続を確認してみる(業者に相談)
以上のことを試しても改善されなければ、テレビの故障の可能性が高いです。テレビの寿命は何年とは一概に言えませんが、使用状況などにより数年で壊れてしまう場合もないとは言えません。保証期間内であれば修理費用がかからない可能性もあります。劣化がひどい場合は買い替えの方が安く済むケースもあるので、メーカーに問い合わせて修理費用などを確認してみましょう。
番組表→○、音声→×
このケースで考えられるのは、チャンネル設定の不具合です。
【対処法】
リモコンのメニューボタンから設定画面を開き、チャンネルの再設定を行いましょう
番組表→×、音声→○
映像は映らないのに音声だけ聞こえる場合は、ゲーム機やレコーダーの接続端子に問題があるかテレビの基板故障の可能性が考えられます。まずケーブルや端子に破損がないか確認した後、再接続を行ってみましょう。TV基板が故障している場合、対応部品の在庫がなければ修理できないこともあるので、メーカーに問い合わせてみることをおすすめします。
ちなみに「Panasonic/ビエラ」は映像と音声を確認することができる機能が搭載されています。リモコンのメニューボタンからヘルプ画面を開き、「映像音声テスト」を行うことで異常があるかどうかを確認することができます。
映りが悪い(ノイズが入る)場合
全く映らないわけではないけれど、ノイズが入る、一部のチャンネルの映りが安定しないなどの場合の原因と対策をご紹介します。
原因
・電波が不安定になっている(電波が弱い、または電波過多になっている)
・ケーブルの接続不良
・アンテナの設置状態が不安定
・雨や雪などの影響で受信する電波が弱くなっている
対策
一部映りが悪い、ノイズが入る場合の対処法は以下の通り。
・受信感度が高いアンテナに替える…専門業者に依頼
・ブースター(電波を増幅される装置)を設置する…専門業者に依頼
・ケーブルを交換または再接続してみる
・アンテナを設置し直す…専門業者に依頼
・天候が回復するのを待つ
アンテナやブースターに関することは、専門知識が必要な上高所での作業になるので、自分で行わずアンテナ専門の業者に依頼しましょう。ケーブルの再接続を試しても改善しない場合は点検を依頼して原因を特定してもらうことをおすすめします。
夜や早朝だけ映りが悪い場合
テレビが映らない、映りが悪いという状況がもし夜や早朝だけに起こるという場合は、以下のような原因が考えられます。
・ケーブルの接続部分に雨が侵入して腐食してしまった
・ケーブルの被膜が破れてショートしてしまった
・寒さによってケーブルの芯線が縮んで接触不良を起こした
・雨で湿度が上がってブースターが不具合を起こした
・雨や雪で電波が遮断された
ケーブルの接続部分に雨が侵入して腐食してしまった
ケーブルの接続部分が屋外にある場合、防水対策を施していても劣化によって効果がなくなってしまう場合があります。防水性がなくなってしまうとその接続部分から雨水が侵入し、腐食したりショートを起こしてしまう可能性があります。対処法としては、接続部分の修理またはケーブル全体の交換が必要になります。ブースター(増幅器)も屋外にある場合にはブースターの故障も考えられるので、その場合はブースターの修理・交換も必要。
ケーブルの被膜が破れてショートしてしまった
接続部分以外にもショートする危険性はあります。ケーブルの表面の被膜が破れてF型接栓などの接続部まで雨水が回ってしまった場合、ショートしてしまう可能性があります。この場合は、破れたケーブルを交換してもらうことになります。
寒さによってケーブルの芯線が縮んで接触不良を起こした
意外かもしれませんが、寒さが原因でケーブル芯線が縮み接触不良を起こすケースも多いです。ケーブルの中心を通っている芯線は、実は気温の変化によって膨張・収縮し長さが変わります。もしアンテナ工事の際に芯線が短めに仕上がっていた場合、寒さによってさらに短くなると接触不良を起こしてしまう可能性も否定できません。
また、接触箇所である金属が収縮し、結果的にブースターなどが寒さによって不良を起こす場合もあります。このような場合は、不具合の原因になっているブースターや分配器、ケーブル、アンテナなどを交換すれば解決します。
雨で湿度が上がってブースターが不具合を起こした
雨で湿度が上がったことによりブースターが不具合を起こす可能性もあります。また、基板に付着した埃が水を含んでショートさせてしまうケースもあります。この場合はブースターの修理または交換で解決します。一概には言えませんが、10年以上使用している場合には修理するよりも交換を検討した方がいいかもしれません。
雨や雪で電波が遮断された
断続的に雨や雪が降り、電波が遮断されてしまうというケースも考えられます。この場合は天候が回復するのを待つしかありません。
アンテナのトラブルの場合は業者に相談しよう
「テレビが映らない」といってもさまざまなケースがあります。再起動やテレビの設定、リモコン操作、ケーブルの接続チェック、B-CASカードなど自分でできる対策を試しても改善されない場合は、アンテナやブースターの不具合が考えられます。その場合は、専門の知識が必要となるのでアンテナ業者に相談してみましょう。
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