アンテナはどんな目的で誕生したの？アンテナの歴史と時代に合わせた進化

今や普及率はほぼ100％と言われているテレビアンテナですが、いつ頃誕生したものかご存知ですか？

アンテナの歴史に触れることで、ご自身の住宅にあるアンテナがいつ頃のものなのか知ることができます。

もしも使用しているアンテナが古いものであった場合、交換のきっかけになるかもしれません。

今回は、テレビアンテナの誕生とテレビアンテナの歴史と進化についてご紹介します。

ぜひ、最後までご覧ください。

テレビアンテナの誕生

テレビアンテナの最初の誕生は1939年です。

高さ100mの三角鉄塔とテレビ館がNHK技術研究所に完成し、テレビ放送の実験が開始されたのが始まりとされています。

NHK技術研究所では、テレビの送受像装置・送信装置などの研究が行われ、1940年に開催される東京オリンピックをテレビで放送する目的として研究が進められました。

東京オリンピックは戦争により中止となりましたが、実験は続けられ、長年の研究の甲斐あって1953年2月1日にNHKで初めて放送が開始されました。

テレビ放送が開始されてから70年ほど経ち、テレビは今や私たちの生活に欠かせないものです。

テレビが家にないご家庭を探す方が難しいくらい、普及率が非常に高い家電です。

テレビ視聴がより快適になるように建てられたのが、東京タワーやスカイツリーであり、巨大な電波塔が建てられるほどテレビの影響力は大きいです。

東京タワーの誕生

東京タワーは、関東地方のテレビやラジオの電波を送信する目的で建てられた電波塔です。

東京タワーが建てられた当時は、今のようにコンピューター技術が発達しておらず、手計算で設計されました。わずか1年半で建てられたにも関わらず、地震や災害に強い電波塔です。

東京タワーの色の意味

東京タワーは赤と白に塗られているように見えますが、実際は赤ではなく「インターナショナルオレンジ」と「白」で塗られています。

地上60mを超える建造物には航空法が適用され、昼間障害標識となる規定の色を塗装する義務があります。

また、夜間は飛行機が認識しやすいように航空障害灯の設置が義務付けされています。

スカイツリーの誕生

スカイツリーは、地上デジタル放送の送信が主な役割です。

東京都は都市開発が進み、200mを超える高層ビルが多く建設されたことで、電波の送信に影響を受ける可能性が高くなりました。

そのため、電波送信が円滑にできるように600mを超える新たな電波塔が必要となり、スカイツリーの建設が望まれたのです。

スカイツリーの色の意味

地上60mを超える建造物は航空法が適用されると上記でご紹介しましたが、スカイツリーは航空法の規定の色ではありません。

600mを超える建造物は簡単に色を塗り替えることができないため、一度の塗装で非常に長期的な塗装の維持が必要となります。

スカイツリーは、100年間鉄骨を錆から守る高い防食性と100年間美観を維持するため、重防食塗装が採用されることになりました。

また、昼間障害標識を塗装していない理由として、高光度航空障害灯を設置していることが挙げられます。

アナログ放送から地上デジタル放送へ

アナログ放送の始まりは1953年です。快適なテレビ視聴を行うために長い年月かけて研究が行われ、多様なジャンルや番組が放送されるようになりました。

その結果テレビの普及率は増加し、携帯電話の爆発的普及も合わさり、周波数不足に悩まされました。

また、政府がIT戦略を進め始めたこともあり、2011年に地上デジタル放送に完全移行となりました。

アナログ放送はVHFアンテナで視聴できるので、地上デジタル放送を視聴することができません。

テレビアンテナの進化

テレビアンテナはテレビの普及率の増加に伴い、形や利便性が改良され、さまざまな種類のアンテナが開発されています。

どのように進化を遂げてきたのか順に見ていきましょう。

VHFアンテナ

テレビアンテナの始まりはアナログ放送のVHFアンテナです。

VHFアンテナの電波は超短波と呼ばれています。

VHFアンテナは、アナログ放送を受信するためのアンテナであり、地上デジタル放送を受信することはできません。

また、電波が弱いので山間部や高層ビルなどが密集している地域では電波の受信が難しいです。

UHFアンテナ

VHFアンテナに名称が似ていますが、UHFアンテナは地上デジタル放送を受信するためのアンテナであり、極超短波とも呼ばれています。

UHFアンテナはVHFアンテナと比較すると、UHFアンテナの方が雑音のない良質な画質を楽しむことが可能となります。

八木式アンテナ

八木式アンテナは、アンテナの長老と呼ばれるほど歴史が古く、1924年に現在の東北大学の教授であった八木秀次博士が実験中にアンテナの原理を発見しました。

長年研究を重ね、実用化されたのは1953年2月で家庭用テレビアンテナとして普及していきました。

電波の発信源から遠く弱い電波でも特定の方向に集中させて受信することが可能です。

デザインアンテナ

長年愛されてきた八木式アンテナですが、時代の流れとともにニーズが変わり、おしゃれな住宅が増えたことから住宅の美観を損ねたくないという方が増えてきました。

デザインアンテナはコンパクトな形状であり、住宅の外観を損ねないために4種類の色から選べるのが特徴です。

電波性能は八木式アンテナに少々劣りますが、屋根上だけでなく屋根裏設置やベランダ、室内に設置できるので需要は高まっている傾向にあります。

テレビアンテナの役割と重要性

テレビアンテナは、私たちの生活において非常に重要な役割を果たしています。

テレビアンテナの役割

テレビ局から送信される電波信号を受信し、その信号をテレビに送ることです。

この信号は、テレビ局が放送する番組の映像や音声を伝えるものであり、アンテナがなければ正確な信号を受け取ることができません。

アンテナは、信号を受信するだけでなく、適切に増幅しデジタル信号に変換する役割も担っています。

これにより、高画質な映像やクリアな音声を楽しむことができます。

テレビアンテナの重要性

地域や環境によって異なります。

例えば、山間部やビルの密集地域など、電波の伝播が難しい場所では、適切なアンテナの選択と設置が必要となります。

また、気候条件や地形によってもアンテナの向きや高さが影響することがあります。

適切なアンテナの設置によって、電波の受信状況が改善され、快適なテレビ視聴が可能となります。

有料放送や衛星放送では、契約や設置に費用がかかることがありますが、テレビアンテナは一度設置すれば基本的に追加の費用がかかることはありません。

そのため、テレビアンテナは、手軽に多くのチャンネルを楽しむことができる方法として広く利用されています。

テレビアンテナのご相談などはアンテナパンダまで

今回は、テレビアンテナの誕生とテレビアンテナの進化をご紹介しました。

今や私たちの生活に欠かすことのできない存在となっているテレビは、誕生から現在に至るまで、ニーズに合わせてさまざまな変化を遂げてきました。

近年では、性能の良いアンテナが登場しており、テレビ視聴がさらに快適となっております。

取り付けを検討される方はぜひ専門業者にご依頼ください。

テレビアンテナの破損や故障などのトラブルに遭遇した場合には、お近くの信頼できるアンテナ専門業者に相談や修理依頼を行うことをお勧めします。

弊社アンテナパンダでは24時間365日いつでもお客様からのご相談や施工依頼に対応しています。

例えばアンテナの施工作業の際には経験豊富なプロのスタッフが施工作業を行いますので安心です。

テレビアンテナの施工依頼やお悩みのご相談など、テレビアンテナに関することでお困りの方はぜひアンテナパンダをご利用ください。

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