【アンテナの豆知識】快適な視聴環境が実現できるアイテム!テレビアンテナの分配器とは

みなさんはテレビアンテナの周辺機器である分配器をご存知ですか?

分配器は自宅でテレビの台数を増やしたいときにとても便利です。

「子供部屋でテレビが見たい」

「寝室にもテレビを置きたい」

など、自宅でテレビの台数が増えるときってありますよね。

そんなときにおすすめなのが分配器です!

今回は、テレビアンテナの分配器の必要性と利便性について解説します。

ぜひ、最後までご覧ください。

テレビアンテナ分配器とは

テレビアンテナ分配器とは、テレビアンテナから受信した電波を複数のテレビやその他の受信機器に等しく分けるための機器です。

「複数台のテレビを家庭で視聴したいのに、端子が足りない」というときに役立ちます。

家庭やオフィスなどではDVD等を接続する場合もあるので、分配器があることでテレビ視聴が快適になります。

分配器には屋外用と屋内用があり、用途によって使い分けます。

分配器の必要性

テレビアンテナは、通常1つのテレビに対してのみ信号を送ることができます。

しかし、複数の部屋や場所でテレビを視聴したい場合には、各テレビに独立したアンテナを設置する必要があります。

各部屋にテレビアンテナを設置するとなるとコストや手間が増えるだけでなく、アンテナを複数台設置する場所を確保しなければなりません。

分配器を使用することで、1つのアンテナで複数のテレビの視聴が可能になります。

テレビ視聴の種類

テレビ視聴は地上デジタル放送が一般的とされていますが、BS・CS放送のアンテナを取り付けることでテレビ視聴の範囲が広がります。

地上デジタル放送

地上デジタル放送とは、放送局からの電波を地上の中継所などを経由して各家庭に届けるデジタル放送のことです。一つの地域に中継所を複数個設置して、各家庭にその地域向けの番組を放送します。

天気予報やローカル番組の視聴が可能です。

BS・CS放送

BS・CS放送とは、衛星放送のことであり、視聴するには専用のパラボラアンテナが必要となります。

一戸建てですと個人で契約しなければ視聴できません。

視聴する番組によって契約内容は変わり、アンテナを設置するため費用がかかります。

マンション等の集合住宅ですと、あらかじめ設置されていることが大半です。

個人でアンテナを設置する必要がなく、視聴プランの契約のみになります。

分配器の選び方

分配器には「全端子通電形」と「一端子通電形」の2種類があります。

BS・CSアンテナはテレビから電気を送り動作させる必要があり、電気を通すことを「通電」と言います。

分配器は、テレビ視聴の環境に応じて使い方が異なりますので、それぞれ解説します。

全端子通電形

全端子通電形は、全ての端子が通電するため、複数のテレビで衛星放送の視聴が可能になります。

今後BS・CS放送を見るかもしれないという方は全端子通電形を購入しておくと便利です。

一端子通電形

一端子通電形は、分配器のいずれか1つの端子が通電します。

BS・CS放送を見ない場合、もしくは特定の1台のみBS・CS放送を視聴したい場合に使います。

一端子通電形の注意点として、通電側に繋がっているテレビが通電している間はBS・ CS放送を視聴できますが、通電側のテレビを切るとBS放送が見れなくなります。

分配器の価格

分配器の価格、品質はさまざまです。

安いものでは100円均一ショップでも購入でき、無名メーカーですとおおよそ1,000円台で購入ができます。しかし、品質も価格相応なので寿命が短いことが多く、利用は一時的なものとなりますのでご注意ください。

長く利用したい場合は、有名メーカーのものを選ぶと良いでしょう。価格は上がりますが、品質が良く、寿命が長いです。有名メーカーの分配器の寿命は10年程度とされています。

分配器を使用するメリット・デメリット

テレビアンテナ分配器を使用することで、1本のアンテナから複数のテレビや受信機器に信号を送ることができます。これにより、アンテナの数を減らすことができ、コストやスペースの節約に繋がります。

また、信号の品質も分配器によって保たれるため、各テレビや受信機器で綺麗な画質や音声を楽しむことができます。

メリット・デメリットを理解することで、適切な商品選びや設置が可能となります。

メリット

  • テレビや録画機器が複数あっても、一つのアンテナから配線の接続が可能
  • 2分配器から8分配器まであり、多く分配する場合でも安心してテレビ視聴できる
  • 全端子通電形や一端子通電形、ケーブル付きがあるので家庭状況や用途に合わせることが可能

デメリット

  • 分配器を増やし、分配数が多くなると電波が弱まる
  • アンテナ線を長くすればするほど、受信力が低下する
  • 配線作業の難易度が上がる
  • 専門の道具が必要となる
  • 費用がかかる

快適な視聴環境にするにはできるだけデメリットを解消する必要があります。

個人での設置は可能ですが、専門道具を揃え、複雑な配線を行うのは素人にとっては大変です。また、設置できたとしてもテレビの映りが悪くなったり、ノイズが出るようになったという事態が起こると再度設置し直すので手間が増えます。確実な設置を行うのであれば専門業者に依頼することでこれらの問題は解決できます。

分配器の注意点

分配器を正しく使用するための注意点がいくつかあります。

損のないテレビ視聴を可能にするために以下の点に気をつけましょう。

注意点①:電波が弱まることがある

分配器は信号の分配に特化しているため信号の増幅や強化はできません。

そのため、アンテナ信号の受信位置や信号強度が不十分な場合には、ブースター(電波増幅器)などの補助機器が必要になります。

また、分配器の品質によっては信号の減衰やノイズが生じることがありますので、信頼性の高い分配器の選択が重要です。

注意点②:分配器の接続対象を確認する

分配器は、テレビ用だけでなくパソコン用もあるため、使用する分配器をきちんと確認する必要があります。

分配器という名称だけを見て、誤ってパソコン用を購入しても接続端子が異なるのでテレビでは使用不可となります。

購入前に利用目的に合った物であるか確認しましょう。

注意点③:使用しない端子は放置しない

分配器の使わない端子は露出したままにせず、ダミー抵抗と呼ばれるカバーを装着しましょう。

端子を露出したままにすると、電波が漏れたり、外部の電波を拾い映像が乱れたりします。

また、ノイズが発生する原因にもなります。ダミー抵抗は外部電波をカットできるアイテムなのでおすすめです。

500円程で購入できるので、分配器の購入と併せるのも良いでしょう。

注意点④:分配器を設置したときにテレビ側にブースターを接続しない

テレビの映りが悪くなったとき、ブースターを接続することで電波が増幅し映りが良くなります。

ただし、分配器で電波を分配したときにはノイズが生じることがあり、テレビ側にブースターを接続すると、ノイズまで増幅させてしまうことがあります。

ブースターを接続するときはアンテナ側に接続しましょう。

テレビアンテナのご相談などはアンテナパンダまで

今回は、テレビ視聴を快適にする分配器について解説しました。

家族が増えたり、子供が大きくなって部屋を持つようになるとテレビの台数って増えますよね。

テレビは私たちの生活に欠かせないものです。分配器などのテレビ周辺機器を利用することで快適なテレビ視聴が実現できます。

取り付けを検討される方はぜひ専門業者にご依頼ください。

テレビアンテナの破損や故障などのトラブルに遭遇した場合には、お近くの信頼できるアンテナ専門業者に相談や修理依頼を行うことをお勧めします。

弊社アンテナパンダでは24時間365日いつでもお客様からのご相談や施工依頼に対応しています。

例えばアンテナの施工作業の際には経験豊富なプロのスタッフが施工作業を行いますので安心です。

テレビアンテナの施工依頼やお悩みのご相談など、テレビアンテナに関することでお困りの方はぜひアンテナパンダをご利用ください。

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