【アンテナの豆知識】どうして衛星放送が選ばれるのか　その理由となる魅力をご紹介します

現在では子供から大人、高齢者まで多くの方がテレビ放送を視聴しています。

その中には地上デジタル放送を視聴される方が相当数いらっしゃいますが、衛星放送を視聴されるという方も少なくありません。

では、どうして衛星放送が選ばれるのでしょうか。

そこで今回は衛星放送を選ぶ理由となる、その魅力についてご紹介していこうと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

人工衛星を活用する「衛星放送」とは

皆さんの中には衛星放送を視聴中、もしくは衛星放送という言葉は耳にしたことがあるという方がいらっしゃると思います。

では、衛星放送の仕組みなどについてはどれだけご存じでしょうか。

そもそも衛星放送とは、赤道上空36,000kmの静止軌道上を周回している静止衛星を利用して、契約世帯にテレビやラジオの電波を直接送り届ける放送サービスのことを指しています。

この衛星放送の仕組みとしては、

①地上の送信局から人工衛星に向けてテレビ放送の電波を送る

②人工衛星が地上に向けてその電波を送り返す

③各家庭に設置されたパラボラアンテナが電波を直接受信する

というようになっています。

なお、マンションやアパートなどの集合住宅などでは、屋上に共同のアンテナを設置することで共聴ケーブルにより衛星放送を受信することができます。

気になる方は大家さんや管理会社に聞いてみるとよいでしょう。

ちなみに地上の送信局から人工衛星に電波を送る際に36,000kmという長い道のりで弱くなった電波は衛星内部で増幅して送り返されます。

そのため家庭に設置された小さなパラボラアンテナでも衛星から送られてきた電波を受信することができるというわけです。

ちなみにテレビリモコンなどで見る衛星放送の「BS」や「CS」といった表記は略称であり、実際にはBS放送はBroadcasting Satellite (放送衛星)、CS放送はCommunications Satellite (通信衛星)という正式名称が存在します。

衛星放送の持つ魅力

先ほどもご紹介しましたが、衛星放送は赤道上空36,000kmにある人工衛星を使って、皆さんのご家庭に直接テレビ放送の電波を送ります。

上空にある人工衛星を使うため、衛星放送は山などの障害物が多い地域にも電波を送ることができます。

また、地上の施設（電波塔）から電波を送る地上デジタル放送などの地上波放送と比較すると、はるか上空にある人工衛星から電波を送っている衛星放送には大きく分けて以下のような特徴があります。

・効率よく広い地域に放送することが可能

・大容量の情報伝達力を持っている

・地震などの災害時でも強い

・電波が高層ビルといった建物や山など地形の影響で乱れることがない

このように衛星放送は人工衛星を利用して独自の強み・魅力を確立しており、視聴者である私たちにとってもメリットとなるものがいくつかありますね。

また、衛星放送では海外のドラマや映画、ドキュメンタリー作品だけでなく、最近では4K放送なども視聴できるようになってきました。

これも視聴者にとっては魅力となるでしょう。

しかし皆さんに注意していただきたいこととして、この衛星放送を視聴するためにはそれに対応しているテレビアンテナ(衛星放送用アンテナ)を設置しておく必要があります。

地上デジタル放送用のアンテナでは衛星放送の電波を受信できませんので、この点には注意してください。

衛星放送の視聴に欠かせないパラボラアンテナ

先ほども述べましたが、衛星放送を視聴するには地上デジタル放送用ではなく、衛星放送用のテレビアンテナを用意する必要があります。

そして、この衛星放送に対応しているテレビアンテナは現在のところ「パラボラアンテナ」というアンテナ機種しか存在していません。

パラボラアンテナはレーダーや電波望遠鏡などでも利用されているため、名前や形状だけでも知っているという方はいらっしゃるかもしれませんね。

そんなパラボラアンテナの特徴の一つが、白いお椀にも似たユニークな形状です。

これは衛星放送を受信するのに優れた形状になっており、パラボラアンテナはお椀型の反射器で電波を反射し、中心部分に集めて受信しやすいように設計されています。

なお、パラボラアンテナは主に以下の三つのパーツで構成されています。

・「ディッシュ」

・「一次放射器」

・「コンバーター」

ディッシュと呼ばれる放物曲面は先述の通りキャッチした電波を反射させ、中心部分に付いた金属部分に集中させる役割を持ちます。

一次放射器では中心点に集まった電波を取り入れます。

コンバーターは放送衛星から送られてくる電波の周波数を変換する役割です。

このような仕組みで、パラボラアンテナは衛星放送の電波を受信しているのです。

パラボラアンテナの注意点

パラボラアンテナを利用される方はパラボラアンテナの注意点である「アンテナの向き」に気をつけてください。

パラボラアンテナは指向性アンテナに分類される機種ですが、これに該当するアンテナを利用する場合にはアンテナの向きが非常に重要となります。

それは少しでもアンテナの向きがズレてしまうと、それだけで電波受信感度が低下してしまう恐れがあるからです。

テレビアンテナは屋根上やベランダなどの屋外に設置されることが多い関係上、アンテナのズレや破損の要因となる鳥害や強風・暴風などへの対策はお早めに済ませておくことをお勧めします。

テレビアンテナの施工依頼や相談はアンテナパンダへ

今回は、衛星放送が選ばれる理由やその魅力などをご紹介しました。

衛星放送はその仕組みによって、山間部などでもテレビ放送の電波を安定して送ることができます。

また最近ではBS4Kなどのサービスも始まりましたので、視聴者にとっては非常に魅力的なテレビ放送だと言えるでしょう。

しかしその視聴にはパラボラアンテナの設置等が必要になりますので注意が必要です。

もしもアンテナの設置がまだお済みでない場合には、弊社アンテナパンダをご利用ください。

アンテナパンダでは24時間365日いつでもお客様からの施工依頼やご相談などに対応しております。

アンテナの施工やトラブルでお悩みの方はぜひお気軽にアンテナパンダまでお問い合わせください。

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