【用語解説】支線アンカーとは
皆さんは「支線アンカー」という言葉を聞いたことはありませんか。
この支線アンカーですが、実は皆さんが日常的に視聴されているテレビ放送にも関わってくるモノなのです。
そこで今回はこの支線アンカーについてご紹介していきたいと思います。
支線アンカーの役割などを解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
「支線アンカー」とは
支線アンカーとは何かと言うと、「アンテナを設置場所にしっかりと繋ぎとめる『錨』のようなアンテナ関連機器」のことです。
強風対策としてアンテナを固定することができるだけでなく、たとえば積雪地帯では豪雪などによるアンテナの傾斜、倒壊事故を防止する効果も期待できます。
こういった点からもアンテナが倒れたりズレることを防ぐためのアンテナ関連機器であることが分かっていただけるでしょう。
ちなみにこの支線アンカーですが、実は屋根上などのアンテナ固定としてだけでなく、街の中のあるモノにも利用されていることがあります。
それは電柱です。
実は支線アンカーは電柱にも使用されており、黄色と黒の縞模様、もしくは黄色単色のものが使われています。
そのため街中の電柱を探してみると皆さんも見つけることができるかもしれません。
支線アンカーと強風対策
支線アンカーが利用されるのは主にテレビアンテナの強風対策としてですが、そもそもテレビアンテナがなぜ強風対策を行うのか皆さんはご存じでしょうか。
テレビアンテナは電波塔や人工衛星から送られてくる電波を受信しなければいけないため、そのほとんどが屋根上やベランダといった屋外に設置されます。
しかし屋外に設置されたテレビアンテナは強風や雨に晒されるほか、鳥が留まることによる破損などのトラブルが懸念されます。
特に日本は毎年のように台風が訪れるため、強風・暴風によってアンテナが破損せずとも向きが変わってしまい、電波をうまく受信できないといったトラブルが発生してしまうかもしれません。
万が一にでもアンテナが破損してしまった場合、その修理費用や買い替えの費用などが発生することも考えられます。
そのため、テレビアンテナに強風対策を施すことが多いのです。
そしてテレビアンテナの強風対策として用いられるのが、今回ご紹介している支線アンカーというわけです。
支線アンカー以外の強風対策
ここまでは強風対策として支線アンカーについて紹介してきましたが、強風被害への対策に利用できるのは支線アンカーだけではありません。
皆さんは意外に思われるかもしれませんが、実は台風を原因としたアンテナの損傷には「火災保険」を適用できる場合があります。
免責金額に満たない損害額であった場合などには適用範囲外となることもありますが、火災保険は「火災」という名称とは裏腹に落雷に水災、水漏れや盗難、破損、汚損などにも適用可能になっているのです。
ただし、地震や噴火が原因となっている場合に関しては適用範囲外扱いとなるので注意してください。
「支線アンカー」に対応しているテレビアンテナ機種
先ほどご紹介したように、支線アンカーはテレビアンテナを強風被害から守るための対策として利用されています。
そんな支線アンカーが対応しているテレビアンテナ機種として、ここからは八木式アンテナについても紹介させていただきます。
①八木式アンテナ
この八木式アンテナは支線アンカーを利用することができるアンテナ機種の一つですが、実は国内トップクラスのシェアを誇るテレビアンテナ機種でもあります。
よく「魚の骨」と形容されることの多い形状が特徴ですが、これには八木式アンテナに取り付けられている素子(エレメント)と呼ばれるパーツが関わってきます。
素子は多く設置するとそれだけ電波受信感度が向上するという効果がありますので、八木式アンテナはなるべく素子を取り付けられるように設計されているのです。
こういった特徴を持った八木式アンテナは優秀なコストパフォーマンス能力などが魅力でもあります。
皆さんも周辺地域にある住宅の屋根を見てみると、その特徴的なアンテナを目にすることができるかもしれません。
②パラスタックアンテナ
パラスタックアンテナとは地上デジタル放送を視聴する際に必要となるテレビアンテナの一種であり、先ほどご紹介した八木式アンテナの派生機種でもあります。
八木式アンテナの派生機種であるパラスタックアンテナは「電波障害用アンテナ」や「高性能アンテナ」といった名称で呼ばれることもあり、八木式アンテナと同じく素子アンテナに分類されるテレビアンテナでもあります。
そんなパラスタックアンテナが八木式アンテナと大きく異なるのは形状です。
八木式アンテナにおいては魚の小骨のように取り付けられていた素子が、パラスタックアンテナではローマ字の大文字『X』のように特徴的なデザインで取り付けられています。
もしも周辺地域の家屋に設置されたアンテナの中で、魚の骨のようで「X」字のデザインが含まれているアンテナがあればパラスタックアンテナである可能性が高いでしょう。
アンテナの施工依頼・ご相談はアンテナパンダまで
今回は支線アンカーについて解説させていただきました。
繰り返しの説明にはなりますが、テレビアンテナを利用するうえで強風対策を施しておくことは非常に大切です。
そして支線アンカーは強風対策として利用されることの多いアンテナ関連機器であり、八木式アンテナをはじめとしたテレビアンテナ機種で利用されているというわけです。
皆さんのお住まいになっている地域でも、家の屋根を見てみるとアンテナを支える支線アンカーを見ることができるかもしれません。
もしもテレビアンテナの強風対策を施していないという方や、これからテレビアンテナを設置するという方は、強風対策および支線アンカーの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
もしもアンテナに関する疑問や不安を抱えていらっしゃるという場合、弊社アンテナパンダにご相談ください。
アンテナパンダは24時間365日いつでもご相談や施工依頼に対応しているだけでなく、アンテナ施工を経験豊富なプロのスタッフが行うため安心です。
アンテナの施工依頼やご相談の際はアンテナパンダまでお気軽にお問い合わせください。
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