【徹底比較】パラスタックアンテナとパラボラアンテナを徹底比較

皆さんが日常的に楽しまれているテレビ番組ですが、テレビ番組を視聴するためにはテレビ本体やテレビ局だけでなく、電波を受信するためのテレビアンテナが必要になります。

そんなテレビアンテナにも様々な種類があり、今回はテレビアンテナの中でも『パラスタックアンテナ』と『パラボラアンテナ』について比較しながらご紹介していこうと思います。

それぞれがどのようなテレビアンテナでどういった特徴があるのかについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

パラスタックアンテナとは

パラスタックアンテナとは地上デジタル放送を視聴する際に必要となるテレビアンテナの一種であり、『八木式アンテナ』というテレビアンテナの派生機種でもあります。

パラスタックアンテナの派生元である八木式アンテナは国内でもトップクラスのシェアを誇るテレビアンテナであり、八木式アンテナは高い電波受信感度と施工費用の安さからコストパフォーマンスに優れている点が大きな特徴として知られているアンテナ機種になります。

そんな八木式アンテナの派生機種であるパラスタックアンテナは『電波障害用アンテナ』や『高性能アンテナ』といった名称で呼ばれることもあり、素子アンテナに分類されるテレビアンテナでもあります。

パラボラアンテナとは

パラボラアンテナとは、数あるテレビアンテナの中でも衛星放送を受信するための衛星放送用アンテナに分類されるテレビアンテナであり、BS/CS放送などの衛星放送を視聴できるアンテナはパラボラアンテナの一種のみになります。

地上デジタル放送を視聴する際にもそれに対応した専用のアンテナが必要になりますが、パラボラアンテナはその衛星放送バージョンと言い換えることもできるでしょう。

さて、そんなパラボラアンテナの用途についてですが、家庭においてパラボラアンテナは衛星放送を受信するために使用されることがほとんどです。

その一方で業務用のパラボラアンテナはレーダーや地上のマイクロ波通信、電波望遠鏡、宇宙通信など幅広い分野で使用されています。

このようにパラボラアンテナは衛星放送の視聴以外にも様々な用途があり、八木式アンテナやパラスタックアンテナのようなテレビアンテナとはまた異なる使われ方がしているのです。

『パラスタックアンテナ』と『パラボラアンテナ』のメリット・デメリット

パラボラアンテナのメリット

パラボラアンテナの特徴の一つがその独特なシルエットであり、これはパラボラアンテナのメリットである『効率的な電波の受信』にも関係しています。

皆さんはほとんどのパラボラアンテナが白色になっていることにはお気づきでしょうか。

それは白色だと太陽光を反射するため太陽の熱の影響を受けづらくなり、結果的に電波を正確にやり取りすることが可能になるからです。

また、お椀型の形状になっているのは『距離が離れた衛星からの電波を効率よく電波を受信するため』になります。

衛星から発信された電波はアンテナに届くまでのあいだに弱まってしまいます。

そのためお椀型の形状にすることでキャッチした電波を反射させ、お椀の中心部分についた金属棒に電波を集中させます。

その結果、短い周波数の電波が弱まることを防ぎ、効率的に電波を受信することができるのです。

パラボラアンテナのデメリット

パラボラアンテナのデメリットとしては『アンテナの向きがズレるだけで受信感度が著しく下がる』という点があります。

これは宇宙から降り注ぐ衛星放送の電波をキャッチするために衛星が存在している南南西の方角を常に向いている必要があるからです。

またパラボラアンテナは指向性アンテナに分類されるテレビアンテナで、『特定方向に対しては高い電波受信感度を示す一方、それ以外の方向に対しては著しく電波受信感度が低下してしまう』という特徴があります。

これはパラボラアンテナにも適用されるので『パラボラアンテナの向き』は非常に重要な注意点であり、しっかりと対策を済ませておくことは必須と言ってもいいでしょう。

パラスタックアンテナのメリット

①弱電磁地域でもアンテナ単体でテレビ視聴が可能

弱電磁地域とは、簡単に言えば届く電波が弱い地域を指すアンテナ用語で、考えられる原因としては「電波塔が遠い」こと、また「電波塔までに障害物がある」といったものがあります。

こういった地域に通常の八木式アンテナを始めとしたテレビアンテナを設置するとなると、電波を増幅させるアンテナ関連機器「ブースター」を一緒に取り付ける必要があり、別途で費用がかかってしまいます。

しかしパラスタックアンテナは単体で電波の弱さなどものともせず、快適なテレビ視聴を実現してくれます。

②電波の質を改善してくれる

現在お使いになっているテレビアンテナで「ブロックノイズが発生する」「チャンネルが一つだけ映りづらい」といった問題を抱えている方はいらっしゃいませんか。

そういったトラブルはパラスタックアンテナに交換することで解決できるかもしれません。

パラスタックアンテナはX字状の素子によって受信性能を高めてくれますが、受信の質が向上すると良好な電波をしっかり受信することに繋がるため電波の質も改善されます。

パラスタックアンテナのデメリット

パラスタックアンテナは八木式アンテナと同様にコストパフォーマンスに優れているのですが、その高性能の源であるXの字状の素子にもひとつだけ欠点があります。

それは『電波を受け取る面積を高めてくれる一方で風の影響も受けやすくなってしまう』という点です。

被害の出やすい八木式アンテナよりも当然警戒が必要で、倒壊以外に強風にあおられてアンテナの向きがズレてしまうといったケースにも注意が必要になるので設置を検討されている方は覚えておきましょう。

テレビアンテナに関するご相談はアンテナパンダまで

今回はパラボラアンテナとパラスタックアンテナについて比較して解説しました。

パラボラアンテナは衛星放送用アンテナであり、パラスタックアンテナは地上デジタル放送を受信するためのアンテナですが、それぞれに長所と注意点が存在します。

テレビアンテナを設置する際などはそれぞれの目的や設置場所に合わせたテレビアンテナを選択するとよいでしょう。

テレビアンテナに関するご相談やご依頼はアンテナ専門業者であるアンテナパンダまでお問い合わせください。

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