アパートへアンテナ設置をする際の注意点！種類ごとのポイントまで詳しく解説

一戸建て住宅であれば権利関係や許可などは気にすることなくアンテナを設置できますが、アパートなどの共同住宅ではどうしても注意すべきポイントが増えてしまいます。

多くのアパートではテレビ視聴ができるように地上デジタル放送用のアンテナが立てられていますが、まれに設置が行われていない場合や故障してしまっているケース、またBS/CS放送を視聴するために必要な衛星放送用アンテナが設置されていないこともあります。

そのため個人的に設置を依頼したり、大家さんへと提案を行う場合には設置するアンテナの種類や注意点、またアパートの権利関係について知っている必要があるでしょう。

「アパートにBS/CSアンテナを設置したいけど、注意点は何があるだろう」

「共同住宅でアンテナを選ぶ時のポイントが知りたい」

こういった声をよくお見かけするので、今回はアパートへアンテナ設置を行う際の注意点から、種類を選ぶ際のポイントまでを分かりやすくご紹介します。

アパートへアンテナ設置を考えている方、共同住宅でのアンテナ設置で悩まれている方は是非この記事を参考にトラブルなく施工を終えてくださいね。

アンテナを設置する際に気をつけること

まずはアパートなど共同住宅に関わらず、アンテナ設置や施工依頼を行う際に注意しておくべき幾つかのポイントをご紹介します。

テレビアンテナは「地デジ用アンテナ」、「衛星放送用アンテナ」でそれぞれ視聴可能なチャンネルが異なるためアンテナの種類には気をつけなければいけません。

八木式アンテナ・平面デザインアンテナ・ユニコーンアンテナ・室内アンテナは地上デジタル放送を見るために取り付けられ、衛星放送（BS/CS放送）を視聴するにはパラボラアンテナを別途で設置する必要があります。

次に弱電界地域や強電界地域などはアンテナの種類や設置場所にも関わってくるため、住宅が属しているエリアの電波状況を確認しましょう。

A-PABのWebサイト上にある「放送エリアのめあす」でテレビ塔の位置や受信可能範囲などを調べることができます。

最後に多くの人が気にするであろう、アンテナ設置の予算についてお話します。

八木式アンテナ：16,000～30,000円

平面デザインアンテナ：20,000～59,000円

ユニコーンアンテナ：33,000～40,000円

室内アンテナ：1,000～6,000円（施工が必要ないため、本体価格のみ）

パラボラアンテナ：20,000（パラボラアンテナのみ）、36,000円（平面デザインアンテナとの同時設置）

これが一般的に家庭へ設置されるテレビアンテナの相場価格です。

相場よりも異様に安く価格設置を行っている業者や、請求された金額が高すぎる場合は悪徳業者の可能性があるため避けるのが良いでしょう。

アパートへアンテナ設置をする際の注意点

一戸建て、アパートのどちらにも共通している注意点を前章でご紹介しましたが、ここからはアパートにテレビアンテナを設置するケースにしぼってご紹介します。

特に権利関係はトラブルに発展してしまうことが多く、注意する必要があるのでよくご確認ください。

地デジ用アンテナを設置するケース

冒頭で話したようにほとんどのアパートでは地上デジタル放送用のアンテナを設置しており、分配器などを使用して電波を格部屋へと分けて送っています。

これによって一つのアンテナで全ての住人がテレビ視聴できるようになるため、とても理にかなった方法と言えるでしょう。

そのため地デジ用アンテナが屋根の老朽化などによって設置できない場合や、故障してしまっている場合は個人で依頼するのではなく管理者を通しての施工依頼が現実的と言えるでしょう。

地デジ用アンテナ設置で気をつけるべきポイント

ここでまず気をつけるポイントは「自分だけで判断してしまわないこと」です。

地デジ用アンテナが故障してしまっている場合は管理者へ連絡を取ることで多くのケース、自身は料金を支払うことなく設置してもらえるでしょう。

一方で元から地デジ用アンテナが設置されていない、できない場合は管理者へ連絡を取っても「設置を行う気はありません」といった意志を持たれている可能性があります。

この際は許可をもらった上で個人での取り付けが可能な室内アンテナの取り付けや、ケーブルテレビや光回線など別の方法を試しましょう。

今のアパートを退居して新しい場所に引っ越すといった方法もありますが、何かと手間と費用がかかってしまうので「地デジ用アンテナが付いているか、テレビは快適に見れるのか」といった視点で入居前にしっかりと確認してください。

衛星放送用アンテナを設置するケース

地デジ用のアンテナが既に設置されているアパートは多いですが、BS/CS放送を視聴するためのパラボラアンテナは設置されていない物件も少なからず存在しています。

衛星放送は番組を電波にして送っている送信元が地上デジタル放送とは異なるため、地デジ用アンテナでは受信することができず、別途でパラボラアンテナを設置する必要があります。

パラボラアンテナとは白いお椀型の形状をしており、衛星放送を受信できる唯一のアンテナです。

また屋根上のみでなく向きさえ問題なければベランダなどへの設置の可能なため、個人の部屋ごとに合わせて施工を行うことができるでしょう。

衛星放送用アンテナ設置で気をつけるべきポイント

自室は契約した物とは言え、管理者は別に存在しているので権利関係は注意しなければいけません。

パラボラアンテナは住宅を傷つけずに設置することも可能ですが、製品によっては壁に穴を空ける施工を行う物も存在するのでまずは大家さんや、管理会社へと確認を取りましょう。

次にパラボラアンテナの特徴として強い指向性を持っており、必ず南南西の方向を向いている必要があるため、こうした細かい部分は許可を取った上で専門業者へ相談するのが確実です。

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