【専門機器】アンテナのレベルチェッカーとは?電波を測定する理由を紹介
アンテナを設置する際に欠かせない専門機器に、「レベルチェッカー」と呼ばれる機械が存在します。
主にアンテナを設置する場所の電波強度を測るために使用される機器ですが、そもそもなぜアンテナ設置では電波を測定する必要があるのでしょうか。
今回はアンテナ設置をDIYで行う際にも必要となる、レベルチェッカーの基礎情報から使い方まで分かりやすくご紹介します。
アンテナ設置を検討されている方、自力での設置も視野に入れている方は記事を読み、業者へ依頼するかDIYで設置を行うか、判断の参考にしてください。
レベルチェッカーの基礎情報
テレビの電波を測る際に使用されるレベルチェッカーですが、電界強度計とも呼ばれることがあります。
一般の方には耳覚えがない機器ですが、アンテナ設置には欠かせず、近年はDIYブームの流れを受けて比較的安価に購入できる機器も増えてきました。
それでも用途は
「アンテナを設置する際の電波を測定する」
「テレビが映らなくなってしまった、など不調の原因を特定する」
などといった専門の領域に限られ、比較的安価で買えるようになったと言えど、専門機器として質を求めるのならば約30,000円程度の予算は必要になります。
決して安くはない出費ですので、まずはレベルチェッカーの役割を理解した上で購入を検討してみてください。
レベルチェッカーの役割
アンテナを設置する際の電波を測定する
DIYでの自力設置でも、依頼した業者がアンテナを設置する場合においても必ずレベルチェッカーを使用し、電波強度を測定する必要があります。
なぜ電波を測る必要があるのか、この疑問を解消するにはテレビアンテナが電波塔や放送衛星から送信される電波を受信するには、位置や向きが重要になってくることを理解していただくのが最も分かりやすいでしょう。
テレビの不調、その原因を突きとめる
画面が暗転してしまったり、エラーコードが表示されるなどの不調は全てがテレビ本体の故障が原因という訳ではありません。
実はアンテナが劣化や故障によって電波を十分に受信できていなかったり、そもそも住んでいる地域が電波の弱い弱電界地域に属している場合も考えられます。
しかし電波は目に見えるものではないので、一般の方がそういった原因を特定するのは極めて難しいと言えるでしょう。
こういった際にもレベルチェッカーを使用し、電波強度を測定することでテレビの不調原因を判断することができます。
テレビが映らなくなってしまった原因一覧や対処法は「テレビが映らない原因3選!自力で直す方法や対処法を伝授」で解説しています。
レベルチェッカーの使い分け
テレビアンテナは大きく分けて2つの種類が存在し、レベルチェッカーはそれぞれのアンテナ設置で重要な役割を果たしています。
1つが電波塔から送られる電波を受け、地上デジタル放送をテレビに映し出す役割を持ったUHFアンテナです。
UHFアンテナの中にも「八木式アンテナ」「デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」など様々な種類が存在するのですが、全てのアンテナに共通して送信元である電波塔はエリア内においては同じ位置に建てられています。
指向性が強いUHFアンテナは電波塔とアンテナ間に遮蔽物が存在していたり、方角がズレてしまっていたりすると正しく電波を受信できない場合があります。
そのためレベルチェッカーを使用し、アンテナの設置位置へ十分な電波が届いているかを測定して設置する訳です。
2つ目が宇宙に浮かぶ放送衛星からの電波を受け、BS/CS放送などを視聴可能にするパラボラアンテナです。
パラボラアンテナは指向性が強く、電波を送信している放送衛星が南南西にある赤道上空に存在しているためこのような形で設置されます。
しかし南南西を向かせれば受信するかと言えば、そうとも限りません。
山や建造物など電波を遮ってしまうものが南南西の方角に存在すると、パラボラアンテナは電波を受信できない場合があります。
だからこそパラボラアンテナ設置においてもレベルチェッカーを使用し、電波強度を測定して設置場所を決める必要があるのです。
レベルチェッカー使用時に表示される数値とその意味
レベルチェッカーで電波を測定すると「dBμV」「BER値」などの見慣れない数値を目にすることになるでしょう。
電波が強いのか弱いのか、判断する基準となる数値です。
dBμvは電波の強さを表す単位
デシベルマイクロボルト、と読むこの単位は測定した周波数において電波の強さを表す単位であると考えてください。
デジタル放送に切り替わる以前、アナログ放送の際はこの数値を頼りに測定を行っていた程で、今も基準となっている数値です。
地上デジタル放送は、室内のテレビ側において34dBμV以上から視聴可能とされています。
しかし屋外に設置したアンテナは天候の影響を受けるため、アンテナ直下においては46dB以上が望ましい受信レベルと言えるでしょう。
BER値はエラーの数値、値が小さい方が電波の質が良い
正式にはBit Error Rate(ビットエラーレート)と呼ばれ、Bit誤り率というものです。
デジタルの信号は0と1の羅列によって構成されており、雑音が入ることでこの配列がズレたり入れ替わったりしてしまいます。
多少のズレであれば修復できますが、あまりにズレがひどいと映像が乱れてしまう原因となるのです。
こういった電波の質を測定し、数値化したのがBER値です。
0.0±00が最高値で、「エラーが存在していない」という表記になっています。
表記の右側が-8、-7、-6、といったように下がり、-6から-4にかけて受信ができなくなっていってしまいます。
BER値だけで全てが決まることはなく、dBμvなど電波の強さも影響し合って実際に映像が映るかが分かるので総合的に判断する必要があります。
アンテナの設置なら、アンテナパンダへご相談を
今回はアンテナ設置に欠かせないレベルチェッカーをご紹介しました。
設置のみならず不調原因の特定に役立つレベルチェッカーですが、相場は2,000〜100,000円と幅広く、専門機器としての質も値段に合わせて上下する場合が多いです。
アンテナのDIYにはこういった専門機器・工具が多く必要となり、多大なコストがかかってしまうため、基本的には安く確実なアンテナ専門業者への依頼をおすすめします。
アンテナパンダではお客様の住宅に最適なアンテナ探しを、経験豊富なスタッフが確かな知識と技術でサポートします。
365日24時間をフリーダイヤルとフォームで対応していますので、アンテナの設置を考えている方、テレビの不調を感じた方などアンテナに関するお悩みをお気軽にお問い合わせしてください。
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