オール電化住宅の電気代はどれくらい?メリットとデメリットを解説

住宅の模型を持つ女性

オール電化のメリットとデメリット、電気代は高い?安い?

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テレビCMなどで頻繁に宣伝されることから、「オール電化=お得」というイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。本当にお得になるのか疑問というあなたに、オール電化にするメリットやデメリットをお教えします。

そもそもオール電化って何だろう?

オール電化とは、ガスをはじめとした電気以外のエネルギーを使って稼働する設備を、電気でまかなうことです。例えば、ガス給湯器や石油給湯器で沸かされるお風呂や、ガスを燃料として点火されるガスコンロも、それぞれ電気給湯器やIHコンロに置き換えられます。

 

特に、寒い冬場は暖をとるために、ストーブやヒーターを使用する世代も多いですが、灯油の値段が時期によって高騰しやすいうえに、消費のスピードが速いなど、何かと不都合な点があります。しかし、オール電化にすると、蓄熱式の床暖房や温水式床暖房など、電気エネルギーによって稼働する設備が備えられることで、手間や負担が省けます。

「オール電化」vs「電気+ガス」を比較

実際にオール電化にすると、ガスを伴う光熱費よりもお得になるのか、比較してみましょう。総務省統計局によると、電気とガスを共に使用する2人以上の世帯の1年間の水道光熱費を平均すると21,951円で、そのうちガス代は4,853円、そして電気代は10,825円。つまり、電気とガスの1ヶ月の代金はその合計金額の15,678円となります。

 

一方、オール電化の2人世帯では、1ヶ月に12,904円の電気代ですので、オール電化にすると、確かに電気とガスを共に利用するよりもお得であるということが分かりますね。1ヶ月でこれだけの金額差がみられるため、長いスパンで考えるとオール電化にするメリットは大きいと推測できます。

オール電化のメリット

オール電化のメリットは、料金がお得なだけではありません。例えば小さいお子さんがいる家庭では、キッチン周りでの火の気の危険を気にせず、安心して利用できるという点が。さらに、ガスのように二酸化炭素を排出しないため、エコであるという利点もあります。IHコンロのお手入れは、拭き取りで済むので、忙しくて手の回らないご家庭でも大変便利です。

 

オール電化なら停電時はどうなるの?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、実は、停電時にも家中の設備を稼働することができる機能がきちんと備わっています。蓄電式の暖房機やエコキュートが備わっていれば、災害時に水道やガスが停止されても、貯められていたエネルギーや資源を緊急時に使用することができます

 

加えて、災害時の復旧作業が最も早いとされるのは、電気、ガス、水道のうち、電気だとされているため、災害時でも非常に有利であると言えるでしょう。

オール電化のデメリット

オール電化はお得といっても、デメリットはつきものです。まず、電化設備の設置にかかるコストが高額というところです。さらに、設備の大きさによっては設置スペースの確保も必要となり、コストが上乗せされる可能性も。そして、火を使わないIHコンロは、料理器具によって使えるものと使えないものが出てきてしまうというのも難点です。

まとめ

よく耳にするけど、本当にいいの?と疑問点が多いオール電化。電気とガスを共に使う世帯と、オール電化の世帯の月の平均使用料金や、オール電化にするメリットやデメリットをご紹介しました。設置にはコストがかかりますが、長い目で見ると電気代がお得であったり、災害時に強いという利点が印象的でした。

 

オール電化に対する考え方が変わった今、住宅の設備について見直してみるのもよいですね。

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