【アンテナの豆知識】山間部で推奨されるアンテナってあるの?テレビ視聴を快適にする方法
山間部にお住まいの方々は
「電波が乱れるんだよなぁ」
「電波が悪くて映らないことがある」
と感じたことはありませんか?
山間部は、山や建物の影による電波の遮断や信号の乱れ、中継局からの距離のために受信感度が低いなど、快適なテレビ視聴が難しい状況に直面することがあります。
今回は、山間部でも快適なテレビ視聴が可能になるアンテナと設置に関する注意点をご紹介します。
ぜひ、最後までご覧ください。
なぜ山間部ではテレビ視聴が難しいの?
山間部は、地形の状態や電波との位置関係が影響しており電波の受信が難しくなります。
理由はさまざまなので細かくご説明します。
地形の影響
山間部は一般に地形が起伏しており、テレビ放送の電波の流れに影響を与えます。
山などの障害物があることで、電波の流れが阻害され、受信が困難になります。
電波の届かない地域
山間部は都市部や平野部と比較して、電波の届きにくい地域が多いです。
これは山々が電波の到達を妨げることや、山間部の地形が複雑で電波が遮断されることが原因です。
電波の弱さ
山間部は都市部と比べて人口密度が低く、電波の送信所から離れた場所に住んでいる人も多いため、電波が弱いことがあります。
そのため、テレビ信号が弱く受信できないことがあります。
放送局のカバー範囲
放送局のカバー範囲とは、地上デジタル放送の中継局のエリア範囲のことです。
地上デジタル放送のサービスエリアマップというもので、その局の放送範囲がわかります。
山間部は都市部や平野部に比べてカバーされる範囲が狭くなることがあります。
そのため、山間部では放送局の信号を受信するのが困難になることがあります。
無線通信の制約
山間部は一般に通信インフラが発展していないため、光ファイバーや高速ネットワークへの接続が制約される場合があります。
そのため、テレビのストリーミングやインターネットを通じた番組の視聴が困難になる可能性があります。
これらの理由により、山間部ではテレビ視聴が難しくなることがあります。
しかし、近年ではデジタル化が進み、アンテナの設置や受信機の性能向上によって、一部の山間部でもテレビの視聴が良好になっています。
弱電界地域とは
上記で電波の届かない地域と挙げましたが、山間部などの電波の弱い地域を弱電界地域と言います。
弱電界地域は地上デジタル放送の電波塔から距離が遠く、遮蔽物が多いために受信感度が弱くなります。
受信性能の優れたアンテナを選び、高い所へのアンテナ設置が必要となります。
電波は目には見えないので、電波がどれほど飛んでいるか、またどれくらい遮蔽されているか目視で確認できません。
電波状況を正確に判定するには、プロのアンテナ業者に依頼し、電波量を計測するレベルチェッカーと呼ばれる機器で電波判定することをおすすめします。
近年の電波事情として、弱電界地域を減らすために「東京タワー」や「スカイツリー」が造られ、弱電界地域が減少してきたと言われています。
しかし、現状まだまだ弱電界地域があることは事実です。
自身の電波環境を知り、いつでも良好な電波環境を整えることが可能になります。
弱電界地域の強い味方「ブースター」
弱電界地域の電波受信を強くする強い味方が「ブースター」です。
ブースターは増幅器とも呼ばれており、テレビの電波を強くしてくれる働きがあります。電波の受信環境が悪く、快適なテレビ視聴ができない場合ブースターを使うことで、弱くなった電波を増幅させることが可能です。電波塔から遠い地域や遮蔽物が多い山間部で利用することができます。
山間部で推奨されるテレビアンテナの種類
アンテナには種類があり、性能もさまざまです。
弱電界地域では特に、屋根上にアンテナを設置することで建物の障害物を避けて電波を受信することが可能となります。
屋根上に取り付けできる主なアンテナをご紹介します。
高利得アンテナ
山間部では電波の弱い状況が予想されるため、高利得アンテナを選ぶと良いでしょう。
高利得アンテナとは、アンテナの性能を表す数値のことであり、受信した電波に対して出力できる大きさを表しています。
電波を受信する時の効率の良さがわかります。この利得は単位で表すことができ、dB(デシベル)といいます。
数値が高いほど出力効率が高く、「数値が高い=性能が高い」と判断できます。
八木式アンテナ
八木式アンテナは、電波が受信しやすいことが最大の利点です。
高い場所に設置するので、電波が受信しやすくテレビ映りが安定します。指向性があり、近くの中継局に向けて電波を集めることが可能です。
UHFアンテナ
UHFアンテナとは極超短波を受信するためのアンテナです。周波数300MHz~3GHzまでの電波で、地上デジタル放送、携帯電話、無線LANなどの通信に使用されます。
最近の地上デジタル放送はUHF帯での放送が主流となっています。UHFアンテナは高利得であり、山間部でも信号を安定して受信することができます。
指向性アンテナ
指向性アンテナは、電波を送受する向きが限定的です。
全方向ではなく、一定方向なので電波が強い方向へ向けることで感度が良くなります。
電波の方向が特定している場合は、干渉範囲を制限し、一定方向へ通信距離を伸ばすことができます。
山間部でのテレビアンテナ設置の注意点とは?
山間部でテレビアンテナを設置する際には、以下の点に注意する必要があります。
屋根の耐久性
アンテナを取り付ける屋根が十分に耐久性があるか確認しましょう。
屋根上に設置するアンテナは重量があるので、屋根の状態が良くない場合は設置が難しいです。
なぜなら、強風や積雪に耐えられる構造でないと二次被害を生む原因になります。
万が一、自然災害等で屋根に損害が出た場合にアンテナが倒壊する危険があり、損壊によって屋根に穴が空いたら雨漏りの原因になります。
雨漏りは建物を腐食します。
気づかずに放置した場合は屋根の修理だけでなく、建物の修理費も上乗せされますので、屋根の状態が良好であるかは非常に大切なことです。
アンテナケーブルの長さ
アンテナとテレビの間のケーブルが長くなる場合、信号の減衰が生じる可能性があります。
屋外ケーブルは10m以上あるので、屋外ケーブルを使うことで長さを確保できます。
また、屋外ケーブルは直径が太く長距離であっても電波が減衰することはなくテレビ視聴に不良が出ることはありません。
アンテナとテレビの距離が離れていて屋外ケーブル1本では長さが足りなかったとしても、延長を助けるものがあるのでご安心ください。
中継接栓は家電量販店で購入可能です。
あまり費用をかけたくない方は、100円均一ショップでも購入可能です。ただ、100円均一ショップの中継接栓は企業が推奨する規格品と比べると製品性能は落ちる場合があります。
最適な設置方法
近年では、アンテナの種類や性能の良いものが増えています。ケーブルやブースター、中継接栓などのテレビ周辺機器は数が多くとても複雑です。
極力、費用を抑えたいところですが、アンテナ設置は高所作業になり不慣れな方が作業を行うと落下等の危険を伴います。さらに、電気系統の作業も感電や作業不良による漏電を起こす可能性も高くなります。
快適なテレビ視聴を実現するためには、専門的知識を持った業者に依頼することをおすすめします。
専門業者に依頼すると、確実で安全なので安心です。
テレビアンテナのご相談などはアンテナパンダまで
今回は、山間部でのテレビ視聴を快適にするアンテナのご紹介と注意点についてお話しました。近年では解像度が増え、快適にテレビ視聴を可能にする機器が増え、安定したテレビ視聴が可能となってきました。
ケーブルやブースターを個人で設置する方法はありますが、安全性の確保と確実な取り付けを検討される方はぜひ専門業者にご依頼ください。
テレビアンテナの破損や故障などのトラブルに遭遇した場合には、お近くの信頼できるアンテナ専門業者に相談や修理依頼を行うことをお勧めします。
弊社アンテナパンダでは24時間365日いつでもお客様からのご相談や施工依頼に対応しています。
例えばアンテナの施工作業の際には経験豊富なプロのスタッフが施工作業を行いますので安心です。
テレビアンテナの施工依頼やお悩みのご相談など、テレビアンテナに関することでお困りの方はぜひアンテナパンダをご利用ください。
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