【テレビの豆知識】BS4K放送の「BS」とは
皆さんは普段どのようなテレビ放送を視聴されていますか。
おそらくほとんどの方が地上デジタル放送(地デジ)を視聴されているとは思いますが、皆さんの中にはBS放送やCS放送などでいわゆるBS4Kと呼ばれる高精細なテレビ放送、海外スポーツなどを視聴されている方もいることでしょう。
皆さんはそんなBS放送の「BS」という言葉の意味をご存じでしょうか。
今回はこのBSとはどういう意味なのか、その理由やCSという意味についても解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
BS放送の「BS」とは
皆さんはそもそもBS放送についてどの程度ご存じでしょうか。
BS放送はいわゆる衛星放送に分類されるテレビ放送の一種であり、衛星放送には他にもCS放送などが含まれます。
皆さんがよく視聴されているであろう地上デジタル放送は衛星放送には含まれません。
その理由は、衛星放送の仕組みにあります。
衛星放送の仕組み
①放送事業者が番組を作成
②放送局が映像データを電波に変換
③宇宙空間に存在する人工衛星へ送信
④衛星が地球に向けて電波を送信
⑤各家庭のアンテナが衛星から送られた電波を受信
⑥受信した電波をテレビが再度映像データに変換
⑦番組を視聴可能
衛星放送が視聴できるようになるまでには、上のような流れがあります。
なお地上デジタル放送は宇宙空間に存在する人工衛星からテレビ番組の電波を発信するのではなく、地上に存在するテレビ塔などから電波を送信しています。
この違いを理解していると、なぜ「地上」デジタル放送と呼ばれているのかについても理解しやすいかもしれません。
さて、そんな衛星放送に含まれるBS放送ですが、これには正式名称があります。
実はBS放送には「Broadcasting Satellite (放送衛星)」、CS放送には「Communications Satellite (通信衛星)」という正しい名前があるのです。
これらの正式名称を見ると、衛星放送が宇宙空間にある人工衛星を利用した放送サービスであることがより理解しやすいと思います。
BS放送を視聴するために必要なモノとは
BS放送を視聴するために必要なモノはいくつかありますが、その中でも代表的なモノとして挙げられることが多いのが、衛星放送用アンテナです。
この衛星放送用アンテナですが、実は現在のところパラボラアンテナという機種のみしか該当するアンテナが存在しません。
そのためパラボラアンテナが現状唯一の衛星放送用アンテナなのですが、「特定の方向に対して強い電波受信感度を発揮する」という性質を持った指向性アンテナにも分類されるアンテナになります。
ちなみにパラボラという単語には「放物線」という意味があり、パラボラアンテナの中でもお椀型の部分が放物面を描いていることから名付けられました。
パラボラアンテナはテレビ視聴用以外にも、レーダーや電波望遠鏡などで利用されることがあるので見たことがあるという方がいるかもしれません。
ではどうしてこのような形状をしているのかと言うと、それは衛星放送を受信するために優れた形状だからです。
具体的に説明すると、パラボラアンテナは放物曲面凹型のアンテナで
・「ディッシュ」
・「一次放射器」
・「コンバーター」
という3つの部位から構成されています。
まずディッシュと呼ばれる放物曲面は放送衛星からキャッチした電波を反射させ、中心部分に付いた金属部分へと集中させる役割を持っています。
そして一次放射器では中心点に集まった電波を取り入れます。
最後に、コンバーターは放送衛星から送られてきた電波の周波数を変換する役割を担っています。
こういった仕組みによってパラボラアンテナはテレビを視聴するために必要な電波を受信しているのです。
パラボラアンテナを利用する上での注意点
先述したとおりパラボラアンテナは指向性アンテナに分類されるテレビアンテナであるため、利用する際には「アンテナの方向」が非常に重要になります。
では、パラボラアンテナの正しい向きはどこなのかと言うと、それは「南南西」の方角になります。
地上デジタル放送用に利用される指向性アンテナはテレビ塔などの電波送信施設の方角がアンテナの方向として正しいのですが、衛星放送用アンテナは電波受信の仕組みの関係上、南南西の方角を向く必要があります。
それは、衛星放送用の電波を発している放送衛星が地球軌道上の東経110度の位置で静止しており、それが日本からはちょうど南南西の方角にあるためです。
そのため衛星放送用アンテナは今まで南南西の方角を向いていなければまともに電波を受信することもできませんでした。
そのうえ放送衛星は重たいバッテリーを搭載することができず、バッテリーを充電する時間が必要なために特定時期の深夜には放送を休止することもありました。
ですが現在稼働している放送衛星はこれら諸問題を解決しており、放送を休止して充電期間を確保する必要がないように改良されています。
そのため南南西の方角に放送衛星を配置する意味は薄れつつあるのですが、日本では現在も各家庭の衛星放送用アンテナが南南西の方角を向き続けているということもあり、現在に至っても放送衛星の位置は変更されていません。
テレビアンテナなどのご相談はアンテナパンダまで
今回はBS放送の「BS」という意味や衛星放送の概要、視聴に必要なアンテナについて紹介させていただきました。
BS放送およびCS放送の名称には、その放送の仕組みに関するキーワードが含まれているということが理解していただけたかと思います。
なおBS4K放送やCS放送などを視聴される場合には衛星放送用アンテナ(パラボラアンテナ)が必要となりますが、個人でのアンテナ設置には危険が付き物です。
屋根上など高所でのアンテナ設置作業が不安という方はぜひお近くのアンテナ専門業者をご利用ください。
弊社アンテナパンダでは24時間365日いつでもアンテナの施工やご相談に対応しているほか、施工作業は経験豊富なプロのスタッフが行うので安心です。
もしもアンテナ施工やアンテナのトラブルで不安を感じているという方は、ぜひ一度アンテナパンダまでお問い合わせください。
お電話で問合せ
LINEで問合せ
以下のLINEボタンをタップして、友だち追加後メッセージを送信ください。
メールで問い合わせ