パラボラアンテナは南南西を向いている必要がある?施工の流れや注意点を紹介
多くの場合、住宅へのテレビアンテナ設置・施工は専門業者へ一任するためその流れや詳細までを理解している人は多くありません。
実は衛星放送を受信する「パラボラアンテナ」は必ず南南西を向いている、とご存知でしょうか。
アンテナやアンテナ施工に関する一連の知識を有しておくことで、トラブルが生じた際もその原因や対応を冷静に行うことができます。
「パラボラアンテナって結局、どんな役割を持ったアンテナ?」
「施工はどんな風に行っているの?」
「何か設置の際に注意すべきポイントはあるのか」
など様々な疑問を持たれた方に向けて今回はパラボラアンテナの基本情報からはじまり、その施工全体の流れや注意点を詳しく解説していきます。
住宅へパラボラアンテナの設置を検討されている方や、有事に備えてパラボラアンテナについて知っておきたい方は是非この記事を読んでみてください。
そもそも「パラボラアンテナ」とはどんなアンテナなのか
白いお椀型の形状をしている衛星放送用アンテナであり、ベランダや屋根上に地デジ用アンテナと一緒に設置されていることをよく見かけるのが「パラボラアンテナ」です。
パラボラとは「放射線」の意味があり、放物面を描いているお椀型の部分を有していることからそう名付けられました。
一般に設置されるテレビアンテナで唯一、衛星放送(BS/CS放送)を受信できる性能を持っており、豊富なチャンネル数を視聴できるという特徴があります。
パラボラアンテナは指向性が強くノイズによって画面が乱れにくいこと、そして4K8K放送を受信できるため綺麗な画面で番組を視聴できます。
また同様の理由でパラボラアンテナの向きはシビアで、必ず南南西の方角を向いている必要があります。
これは中継点になっている通信衛星や放送衛星などが浮かんでいる上空36,000kmの方向で、衛星は広い地域に同じ情報を提供できる「広域・同報性」や、「柔軟性」に「大容量」、そして災害時にも通信ができるといった「耐災害性」があると言えるでしょう。
しかしパラボラアンテナは天候の影響を受けやすく、特に鳥害などによって向きがズレてしまうなどリスクはに注意が必要です。
パラボラアンテナ施工の流れ
パラボラアンテナの基本情報を説明してきましたが、ここからはそれらを踏まえて施工の流れを各工程ずつ解説していきます。
アンテナ設置は基本的に専門業者へと依頼するのが確実ですが、「どのように設置を行っているのか」という視点を理解できれば安心ですし、施工後にトラブルが生じてしまっても原因の解明や対応などを安全に行うことができるでしょう。
またパラボラアンテナに限らず、全てのアンテナに通じる手順も存在するので様々な面で役に立つ知識と言えます。
まずはアンテナの種類選びから始めましょう。
見たいチャンネルや住宅に合ったアンテナを選ぶ
まず「地上デジタル放送」と「衛星放送」のどちらを視聴したいのかによってアンテナを選びます。
地上デジタル放送であれば八木式アンテナ・平面デザインアンテナ・室内アンテナ・ユニコーンアンテナの4種類から、衛星放送であればパラボラアンテナを設置します。
どちらの放送も受信したい場合は地デジ用アンテナ4種から一つ、それをパラボラアンテナと同時に施工を行うのが一般的でしょう。
次に住宅の環境に合ったアンテナを選びます。
特に注意して欲しいのが「弱電界地域」に含まれるエリアに住宅が位置している方で、受信感度が弱いアンテナではテレビを受信できない可能性があります。
まずはレベルチェッカーを使用した電波強度の測定、そして適切な種類のアンテナを選定し、場合によっては「ブースター」という電波を増幅してくれる周辺機器を追加設置します。
住宅の環境に合わせて設置場所を決める
前章で解説した「弱電界地域」など電波が不足してしまっているエリアでは、電波の通りが良く受信しやすい高所に設置することがおすすめです。
この場合には八木式アンテナやユニコーンアンテナなど、屋根上に設置されることが多く受信感度が高い種類を選ぶのが確実でしょう。
次に山や高層ビルの影になってしまう、また最も身近な物で言えば隣の住宅が遮蔽物となって電波を塞いでしまうケースが存在します。
受信感度が低いアンテナはそれだけでノイズが発生する、画面が暗転してしまうなどテレビ不調の原因になりうるので慎重に設置場所を選んでください。
また特にパラボラアンテナはご紹介した通り、方向が必ず南南西と条件が厳しいので注意してください。
実際に設置を行う
アンテナの設置は高所での作業になるため墜落や施工ミスなどのリスクから、専門業者へ依頼することをおすすめしています。
パラボラアンテナを設置する際には取付用の金具をベランダなどの設置場所に設置し、アンテナを置いても動かないようにしっかりと固定します。
次にアンテナ本体を金具に設置して固定します。
このタイミングで再びレベルチェッカーを使用した電波の測定や、パラボラアンテナの向いている方角・仰角(高さの角度)を微調整してください。
最後にケーブルを接続して住宅内へと引き込み、テレビへと繋ぎます。
正常にテレビ番組が映り、その後もノイズやエラーコードなどが表示されなければ施工完了です。
パラボラアンテナの設置依頼ならアンテナパンダまで
今回はパラボラアンテナについて簡単な説明から、施工中における手順や注意点の解説を行いました。
まとめとしてパラボラアンテナは、「衛星放送を受信できる白いお椀型の形状を持ち、強い指向性から南南西から方角がズレてしまうと視聴できなくなってしまう注意点があるテレビアンテナ」と言えます。
パラボラアンテナの設置は高所での設置になるほか、施工に必要な専門器具やアンテナ本体の購入などのコストやリスクを考えると専門業者へ依頼するメリットが多いです。
年間施工3,000件、総施工実績20,000件を超えるアンテナパンダでは多くの経験とアンテナ設置に関する確かな知識・技術を持ったスタッフが多数在籍しています。
お客様のお悩みを丁寧に解決したしますので、アンテナについて悩まれている方は365日24時間受け付けている「フリーダイヤル」「フォーム」からお気軽にご連絡ください。
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