地上デジタル放送の仕組み、受信するアンテナの特徴や相場について詳しく解説
よく耳にする「地デジ」とは「地上デジタル放送」の略称であり、多くのご家庭で視聴されている地上派放送の番組を届けている電波のことを指します。
しかし地上デジタル放送について、その仕組みを詳しく理解している人は多くないでしょう。
住宅にテレビアンテナを設置する際にも、視聴したい番組がどのように送られてくるのかを知っておくことで、確実なアンテナ設置を行うことができます。
「地上デジタル放送ってよく聞くけど、結局どんな役割なの?」
「衛星放送は地上デジタル放送と何が違う?」
今回は地上デジタル放送の仕組みから受信するアンテナについてまでを詳しく解説していきます。
地上デジタル放送について知りたい方、住宅にアンテナを設置する際に失敗したくない方はこの記事を確認して、最適なアンテナ設置を行ってください。
地上デジタル放送とは
地上デジタル放送を解説するには「地上波放送」と「デジタル放送」について、それぞれを理解しておく必要があるでしょう。
まずはそれぞれについて、詳しく説明していきます。
地上波放送とは
テレビ番組は放送事業者が制作した番組を、テレビ塔に乗せて格家庭へと送信されます。
放送事業者とはテレビ東京(株)や、日本テレビ(株)のことを指し、有名なテレビ塔としては「東京スカイツリー」や「東京タワー」などが挙げられます。
地上に存在しているテレビ塔を中継地点として、番組を乗せた電波は各住宅の屋根上などに設置されているテレビアンテナへと送信されます。
そして受信した電波はテレビへと送られ、番組を視聴できるようになるといった仕組みです。
こういった背景からテレビ塔が近くに位置していない地域は、「弱電界地域」として電波が届きにくく、受信感度が高いアンテナを設置する必要があるでしょう。
デジタル放送とは
1953年に開始されて2011年に終了したアナログ放送に代わり、2011年~開始された新たなテレビ放送方法が「デジタル放送」です。
アナログ放送は爆発的な携帯電話の普及によって、電波の周波数帯が限界量を突破してしまったことが大きな要因と言われています。
そのためデジタル放送ではデータを圧縮し、周波数帯の調整を行うことで携帯電話の通信をできる空きを作りました。
デジタル放送は0と1で構成されているデジタル信号の情報を利用しており、ノイズには強い特徴を持っています。
またノイズが電波に混入してしまった際も、検出したエラーを訂正機能を使用して映像を劣化させず、元通りの情報へと戻すことができる点がアナログ放送の大きなメリットと言えるでしょう。
一方で従来使用していたアナログ信号をデジタル回線を通し、デジタル信号へと変換する必要があるため、受信に遅延が多く、チャンネルの切り替えに時間がかかってしまうといったデメリットも存在しています。
つまり地上デジタル放送とは、「地上の存在しているテレビ塔を中継点とし、デジタル信号を使ったテレビ放送の方法」ということになります。
地上デジタル放送を受信する4つのアンテナ
地上デジタル放送を受信する役割を持ったアンテナは「八木式アンテナ」「平面デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」「室内アンテナ」の4種類であり、それぞれに異なる特徴があります。
今回は各種アンテナについて特徴や、相場について詳しく解説していきます。
【①地デジ用アンテナ】八木式アンテナの特徴や相場
日本で最も普及しており、住宅の屋根上に設置されているのをよく見かけ、魚の骨を連想させる形状をしているテレビアンテナが「八木式アンテナ」です。
高所に設置され、仕組みを囲う物が何もないため電波を受信しやすいといった特徴があります。
一方でその形状から野鳥の止まり木にされてフンを落とされてしまう鳥害や、むき出しになっていることから天候などの影響を受けやすいといったデメリットも存在しています。
価格相場は施工費を含めて16,000~30,000円と高性能で需要があるため、大量生産によって安く抑えられており、コスパが高いと言えるでしょう。
【②地デジ用アンテナ】平面デザインアンテナの特徴や相場
新築住宅を購入された方から人気が高く、八木式アンテナが住宅の外観を崩してしまうといった声に応えて登場した第二世代のテレビアンテナが「平面デザインアンテナ」です。
4色のカラーバリエーションと箱型のスタイリッシュな形状からデザイン性が高く、また箱状であるために天候や鳥害の影響を受けにくいといった特徴があります。
しかし受信感度は決して高いとは言えず、遮蔽物に電波が遮られてしまって届かないといった状況では快適にテレビが視聴できなくなってしまう場合もあるため、注意が必要です。
価格相場は施工費を合わせて20,000~59,000円と少々高く設定されています。
【③地デジ用アンテナ】ユニコーンアンテナの特徴や相場
丸いポール型の形状をしており、高級感のある2色のカラーで住宅の外観を損なわないテレビアンテナが「ユニコーンアンテナ」です。
その形状からソラーパネルに影を作らない、天候や鳥害の被害を受けにくい、倒壊してしまっても人的被害が軽微で済むなどリスクが少ないといった特徴があります。
一方で洋風建築に比べ、純和風建築の住宅にはマッチしないなどは設置する際には注意すべきでしょう。
施工相場は33,000~40,000円と平均的に高くなっています。
【④地デジ用アンテナ】室内アンテナの特徴や相場
4種類ある地上デジタル放送用アンテナの中で唯一、個人での簡単な取り付けが可能なテレビアンテナが「室内アンテナ」です。
室内に設置するように設計されているため、住宅の外観に影響を及ぼすことはなく、天候や鳥害の影響を受けてしまうこともありません。
しかし受信感度は低く、室内に設置するため遮蔽物の影響を大きく受けてしまうなど電波受信の面で注意すべきテレビアンテナでもあります。
施工が必要ない分、相場は本体のみで1,000~6,000円と割安になっています。
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