【給湯器の豆知識】給湯器の水漏れにご注意!トラブルは早めの対策と予防が大切です
給湯器は快適な暮らしを支える重要な設備の一つですが、長く使うと水漏れが起こりやすくなります。
特に給湯器の水漏れが放置されると、建物の損壊や水道料金の増加などの問題を引き起こす可能性があります。
今回は、給湯器の水漏れが発生する原因や対処法、予防策について解説します。
ぜひ、最後までご覧ください。
給湯器とは
給湯器とは、水をお湯に変える機器のことです。電気やガスを利用し水を温め、お風呂、洗面所、キッチン等生活面においてあらゆる場面で活躍します。近年では、床暖房にも給湯器のお湯を利用しています。
一般的な給湯器には、ガス給湯器、電気給湯器、エコキュート(電気温水器)などがあります。
ガス給湯器は、ガスを燃焼させ、燃焼エネルギーを利用して、水を加熱することでお湯を得ることができます。
電気給湯器は、電気のエネルギーを使用し、水を温めることでお湯を作り出します。電源があればどこでも使用できるため、設置場所に制約がありません。また、給湯機能があるエアコンやIHクッキングヒーターに内蔵されていることもあります。
給湯器の主なトラブル
給湯器のトラブルとして一番多いと言われているのが水漏れです。
給湯器からポタポタと水が漏れ出ていることで気づくケースが多くなっています。
水漏れを放置すると、水道代が上がるだけでなく給湯器を安全に使用することも難しくなります。
水漏れの原因と対処法を順に解説していきます。
水漏れの原因
給湯器で水漏れが発生する主な原因は、以下によるものです。
給湯器本体の老朽化
給湯器が耐用年数を迎える前後に不良を起こすことが多いです。
配管からの水漏れが気づくきっかけとなる場合がありますが、他にもゴムパッキンの劣化、配管のつまり、ナットの緩みも要因となります。
「ゴムパッキンの交換やナットの緩みは業者に依頼せずとも自分で直せる」と思うかもしれませんが、配管は複雑であり分解などをしてケガをする危険があるので自己判断はやめましょう。
配管内の凍結
豪雪地帯であれば配管内の凍結対策が施されていることが多いです。
しかし、関東などあまり雪が降らない地域では、あらかじめ凍結対策が施されておりません。
配管内に溜まった水が凍り、内部で膨張することで中を圧迫します。配管内が凍結した時に亀裂が起こるのではなく、ガスの熱や太陽により温められた時に解凍され、配管内の容量を超えた際に亀裂が生じます。
寒さが続き、数日以内に急激な温度変化があった場合に水漏れが発生したら配管の凍結を疑いましょう。
施工不良
施工は業者に依頼すれば確実ではありますが、ごく稀に施工不良が原因で水漏れを起こす場合があります。
- 配管の取り付けが甘い
- 新品の給湯器を設置した直後
- 配管以外を修理した後
水漏れとは関係性のない施工や修理を施した後に水漏れが発生した場合は上記を疑いましょう。
施工業者のミスによる不具合と判明したら、無償で修理を行ってくれるケースが多いです。
異変に気づいたら、すぐに施工を行った業者に連絡しましょう。
水漏れの対処法
「給湯器が水漏れを起こしたので業者に依頼したがすぐに来られない」という事態が発生する可能性も少なくありません。
その際、自身でできる応急処置をご紹介します。
応急処置①:給湯器の運転を止める
水漏れを見つけたら、一番最初に給湯器の運転を止めてください。
壁付けされているリモコンパネルや本体ボタンにある電源をオフにしましょう。
もしエラーコードが表示されている場合は、書き控えておくと業者の修理がスムーズに進みます。
応急処置②:給湯器の元栓を閉める
水漏れの原因が本体である場合、元栓を閉めましょう。
一時的に水漏れを止めることができます。
給湯器の元栓を閉めることができない場合は、水道の元栓を閉めましょう。
元栓を閉めず、水を流したままにすると水道代がかかるので注意してください。
また、共同住宅や集合住宅に住んでいる場合は、階下へ水が流れてしまい他の住人へ迷惑をかけてしまう可能性もあるので元栓は早めに閉めましょう。
水漏れしても給湯器は使い続けていいの?
結論、絶対に使わないでください。給湯器の水漏れはとても危険です。
給湯器の内部には炎を発生させるバーナーがあります。
バーナーを使いガスと空気を混ぜて炎を発生させることで給湯器が使えます。
漏れた水がバーナーに継続的にかかることで、ガスが不完全燃焼を起こし、非常に有毒性が高いガスを発生させることがあります。
この有毒なガスは一酸化炭素であり、匂いがほとんどないので気付きにくいです。少量でも人間の体に大きなダメージを与えるので、大変危険です。
給湯器が屋外にある場合、近隣住民へ被害が及ぶ可能性もあります。自分だけでなく近隣住民の安全確保も考慮しましょう。
水漏れの予防策
水漏れの一番の原因は配管内の凍結による破裂です。事前に予防することで、トラブルの発生率は下げられます。ご自身でできる予防策をご紹介しますので実践してみてください。
水を抜く
特に冬場は、凍結対策をしていない地域にお住まいの方はこまめに水抜きをしましょう。
こまめに水を抜くことで水漏れに繋がるリスクは軽減されるので、実践して損はないと思います。寒い季節でない時に、旅行や出張で長期間家から離れる場合においても水抜きをしておくことが大切です。
保温材を使う
冬季に凍結による配管の破損が心配な場合は、配管に保温材を巻くと良いでしょう。
急激に配管が冷えることはなくなるので、配管破裂のリスクは下がります。
保温材はホームセンターで入手可能であり、安価で購入できます。取り付け方法は至ってシンプルなので、ご自身でも取り付け可能です。
水漏れの修理費用
故障箇所によりかかる費用はさまざまです。
給湯器本体の故障の場合、本体ごと交換となるケースもあるので数十万円かかることが考えられます。
配管やナットなど、部品のみの修理の場合は数千円程です。
給湯器の水漏れ修理は、修理内容や故障の症状により異なります。
さらに、本体の使用年数や故障箇所により修理が増える可能性もあり、料金がかさんでしまうかもしれません。
加えて、依頼する業者によっては作業料金の他に出張費用も修理費に含みます。
正確な費用を知りたい場合は業者に点検依頼をし、見積もりを出してもらうと良いでしょう。
修理費を抑えたい場合は、相見積もりをしてもらうこともできますので業者に確認してください。
給湯器のご相談などは給湯パンダまで
今回は、給湯器の水漏れの原因と予防策について解説しました。
給湯器の水漏れは、早めの対処が大切です。日常的に給湯器の状態を確認し、定期的なメンテナンスを行うことで、水漏れトラブルを予防することができます。安心して快適なお湯を利用するために、給湯器の管理には注意が必要です。
もしも給湯器に不具合が生じた場合には、個人で無理に対処しようとするよりも給湯器専門業者に相談するという選択肢を覚えておいてください。
弊社給湯パンダでは24時間365日いつでもお客様からの施工依頼などを受付けています。
また、給湯施工作業は経験豊富なプロのスタッフが行うので安心です。
給湯器などに関するご依頼の際はぜひ給湯パンダをご利用ください。