給湯器を使うと黒いカスが出るのはなぜ?原因と対処法を解説

給湯器を使うと黒いカスが出る理由

お風呂に入っていたら湯船に黒カスが浮いていた!という経験はありませんか?

「お風呂掃除は毎日してるのになんで?」「もしかして故障?」と不安に感じますよね。

黒いカスの正体は配管内の劣化や湯垢などさまざまな要因があります。

放置すると給湯器の機能が低下するため、黒いカスを見かけたらできるだけ早めに対処しましょう。

今回は、黒いカスの原因と対処法をご紹介します。

ぜひ、最後までご覧ください。

黒いカスの正体は?

黒いカスの正体は主に4つの要因が考えられます。

要因①:石鹸カス

石鹸カスと他の成分が結合することで「石鹸カス」という汚れが生まれます。

身体から出た皮脂汚れと石鹸に含まれる油脂成分が合わさることで、黒や灰色のベタついた汚れになります。

要因②:湯垢

お風呂には湯垢という特有の汚れがあります。

湯垢は、水やお湯に皮脂汚れが結合することで生まれる汚れです。湯垢自体は白いですが水の中にある小さなゴミなどと結合すると黒く見える事があります。

要因③:錆

長期間使用した給湯器や配管、風呂釜の一部に錆が発生し、剥がれ落ちると黒いカスになることがあります。

要因④:破損した風呂釜や給湯器の一部

稀に、風呂釜や給湯器の一部が破損し、欠片が黒いカスとして出ることがあります。

風呂釜や給湯器の破損が原因で黒いカスが出る場合は、使用し続けると給湯器の故障に繋がる恐れがあるため早急に点検・修理依頼をしましょう。

どうして黒いカスが出るの?

黒いカスが出る原因は主に3つです。この原因が引き金となり、さまざまな要因と重なることで黒いカスが生まれます。原因を知ることで予防に繋げる事ができるため、原因をしっかり理解し対策を施しましょう!

原因①:風呂釜に溜まった汚れ

追い焚き機能付き給湯器を使用している場合は、風呂釜に溜まった汚れが黒いカスになって出てくることがあります。

風呂釜と浴槽を配管で繋ぎお湯を循環させる追い焚き機能は、配管内に湯垢や石鹸カスが付着しやすいです。そのため、お湯が循環する際に浴槽へ排出されます。

浴槽を掃除しても黒いカスが出る場合は、配管内の汚れを疑いましょう。

原因②:給湯器や風呂釜の劣化

給湯器や風呂釜を10年以上使用すると、経年劣化で内部が劣化し金属片やゴム片のようなものが流れ出ることがあります。

劣化により剥がれ落ちたものは黒いカスのように見えます。

原因③:換気扇の汚れ

黒いカスの原因が給湯器に直接関わりがあるとは限りません。

換気扇の汚れが浴槽に落ちてくるケースがあるため、風呂釜や給湯器に問題がない場合は換気扇の汚れを疑いましょう。

配管掃除をして黒いカスを撃退しよう!

黒いカスが出た際は、まず風呂釜の配管を掃除しましょう。

風呂釜の配管は、ホームセンターやドラッグストアで購入可能な風呂釜洗浄剤の使用がおすすめです。

風呂釜洗浄剤を使い黒いカスを外に押し出しましょう。

風呂釜配管の掃除方法

個人でできる追い焚き機能を使った配管の掃除方法をご紹介します!

[用意するもの]

  • スポンジブラシ
  • 過炭酸ナトリウム200〜300g程度(一般的な浴槽の半分、およそ100Lのお湯の場合)

[掃除手順]

  1. 循環口フィルターを外す
  2. 追い焚き機能を使うため、お湯を循環できる水位まで湯を張る(40℃のお湯がおすすめ)
  3. 過炭酸ナトリウムを溶かす(過炭酸ナトリウム200〜300gを循環口の付近から注ぎ入れお湯に溶かす)
  4. 追い焚きをして過炭酸ナトリウムを配管内へ送る(高い温度にすると洗浄効果が高まるため、最高温度に設定し追い焚きを行う)
  5. 約1時間浸け置きする
  6. お湯を抜き、再度追い焚きをする(栓を抜き、お湯を全て流しましょう。再度、循環口までお湯を張り、追い焚きを行う)
  7. 浴槽やフィルターを洗う(洗浄で浮き出た汚れが浴槽に付着しているため、スポンジで擦り汚れを落とす)

過炭酸ナトリウムはインターネットやドラッグストアで購入可能です。400円〜1,500円で販売されており、入手しやすいですが取り扱いには注意が必要です。

過炭酸ナトリウムを誤飲した場合、皮膚や粘膜を刺激し、口の中や喉の痛み、吐き気、嘔吐、胃の不快感などの症状が現れます。

場合によっては、チアノーゼ、呼吸困難、昏睡状態となる可能性もあるため小さなお子様がいるご家庭では保管場所や取り扱いには十分注意してください。

万が一、配管内を掃除しても黒いカスが出続ける場合は、給湯器や風呂釜の経年劣化、配管内の錆などが考えられます。

経年劣化はあらゆる故障の種となるため、放置せず早急に専門業者に依頼し、修理・交換の相談をしましょう。

追い焚き配管掃除におすすめのアイテム3選

お湯張りの際に黒いカスを出さないために、追い焚き配管掃除に役立つアイテムを紹介します!

いずれもインターネットやドラッグストア、ホームセンターで購入可能です。

ぜひ、試してください。

追い焚き配管丸ごと洗浄

追い焚き配管丸ごと洗浄

追い焚き配管丸ごと洗浄は、1つ穴・2つ穴どちらにも使用できます。

酸素と酵素が汚れを分解し、見えない配管の汚れをすっきり洗浄します。つけ置きタイプであるため、浴槽小物の湯垢やヌメリもまとめて洗浄可能です。

200g×2包/550円

奥田薬品 液体風呂釜洗浄クリーナー

出典:株式会社 奥田薬品

奥田薬品の液体風呂釜洗浄クリーナーは、1つ穴・2つ穴どちらにも使用可能です。

液体であるため溶け残りがなく素早く汚れに浸透し、風呂釜をしっかり除菌・洗浄できます。

350g/209円

オキシクリーン

出典:オキシクリーン

オキシクリーンとは、家中の掃除に使用できる万能な酸素系の洗浄剤・漂白剤です。

残り湯にオキシクリーンを入れて2時間ほど置き、追い焚きすると排水溝や浴槽までまとめて綺麗にできます。時短で掃除をしたい方や一度に数ヶ所の掃除をしたい方におすすめです。

1500g/1,580円

メンテナンスのサインを見逃さないで!

黒いカスは「掃除をしましょう」というメンテナンス時期のサインです。

浴槽や換気扇の掃除は個人で行う事が可能です。しかし、専門業者に依頼することで個人で見逃しがちな箇所や細かな部分の清掃を任せることが可能となります。

また、掃除だけでなく給湯器や風呂釜、配管に不具合がないかチェックしてもらえるため、故障などを未然に防ぐ事ができます

経年劣化した配管の放置は厳禁

給湯器の配管の寿命は約20年といわれています。ただし、定期的にメンテナンスした場合に限ります。配管をメンテナンスせず長期的に使用した場合、配管内に錆が発生し配管が腐食します。腐食が進むと配管に亀裂が入り、水漏れ配管破裂などの不具合が発生します。

水漏れや配管破裂は大掛かりな修理が必要となり費用がかさみます。

給湯器の寿命が約10年であるため給湯器が寿命を迎える時は同時に配管の交換をおすすめします。

メンテナンスをする際は、給湯器だけでなく配管も併せてメンテナンスすると良いでしょう。

給湯器のご相談などは給湯パンダまで

今回は、黒いカスの原因と対処法をご紹介しました。

黒いカスの正体は配管の汚れや浴槽の汚れである可能性が高いですが、メンテナンスを怠ると給湯器や配管の不具合に繋がる事がわかりました。

配管の洗浄アイテムは入手がしやすく手順が簡単なため、掃除に対してのハードルが低いのがありがたいですね。

快適なバスタイムを過ごせるように、お風呂掃除のついでに配管も綺麗に洗浄しましょう!

もしも給湯器に不具合が生じた場合には、個人で無理に対処しようとするよりも給湯器専門業者に相談するという選択肢を覚えておいてください。

弊社給湯パンダでは24時間365日いつでもお客様からの施工依頼などを受付けています。

また、給湯施工作業は経験豊富なプロのスタッフが行うので安心です。

給湯器などに関するご依頼の際はぜひ給湯パンダをご利用ください。