給湯温度は40℃以下にしないで!サーモスタット混合水栓の正しい使い方を紹介します!
給湯器を40℃前後に設定していませんか?
実は、給湯温度が40度以下である場合はサーモスタット混合水栓というものに負担がかかり、故障の原因となるため温度管理が重要なんです!
サーモスタット混合水栓の正しい使い方を知ることで、給湯器や水栓の故障を防ぐことができますよ!
今回は、サーモスタット混合水栓の正しい使い方と壊れた際にかかる費用やメリット・デメリットを解説します。
ぜひ、最後までご覧ください。
サーモスタット混合水栓とは
サーモスタット混合水栓とは、ダイヤルで好みの温度に設定できる水栓であり、一般的にユニットバスやシャワーなどで使われています。
レバーなどの操作で内部の感温装置が作動し、お湯と水の量を自動で調節する事で、快適な温度で一定量のお湯を使う事が可能となります。
給湯温度が40℃以下だと負担がかかる理由
給湯温度が40℃以下だと負担がかかる理由として、給湯温度を40℃に設定し水栓から38℃程度のお湯を出そうとする場合、僅かな温度差のために水で微調整する必要があります。
この僅かな微調整は給湯器にとっては大きな負担となります。
なぜなら、給湯器メーカーは給湯器が耐用年数まで使えるよう、設定温度を50〜60℃にするよう推奨しているからです。
給湯器と水栓の温度差が10℃前後であれば多くの水で調節可能であり、負担が軽減されます。
混合水栓は最適な温度で使おう!
サーモスタット混合水栓を使用している場合は、給湯器の設定温度を適切にすることが重要です。
推奨されている最適な温度は、必要とする温度の+ 10℃といわれています。
シャワーやお湯張りをする際に必要な温度が40℃とすると、給湯器の温度を50℃にする事が望ましいでしょう。
サーモスタット混合水栓は、給湯器の設定温度よりも低い温度のお湯しか出ません。給湯器の設定温度が必要とする温度と同じかそれ以下である場合は、希望の温度にならない可能性があります。
給湯器が壊れやすい冬は特に注意!
給湯器は冬に壊れやすいため、給湯温度の管理に注意しましょう!
冬は水温が低いため水をお湯に換える際、燃焼時に熱交換器が温かい季節より負担がかかります。
また、冬はシャワーだけでなく湯船に浸かる機会が増えたり、床暖房を使用したりとお湯を使う量が増えます。
そのため、冬は最もお湯の使用量が増加し給湯器に負担がかかるのです。
さらに、冬は給湯器自体に負担がかかりやすいことから、給湯器を10年以上使用していると消耗の激しい部分は壊れやすくなります。
サーモスタット混合水栓が壊れた場合の症状
サーモスタット混合水栓が壊れた場合は、以下の症状が現れます。
- シャワーヘッドからお湯が出ない
- シャワーヘッドから水漏れがする
- 接続部分から水漏れがする
- 温度が安定しない
- 温かいお湯が出ない
シャワーヘッドや接続部分から水漏れが発生した場合は、機器内部のパッキンの劣化が原因です。部品を取り外し、パッキンを新しいものと交換すると症状が改善されます。パッキン自体はホームセンターなどで購入でき、個人での交換が可能です。
壊れた際の交換費用
サーモスタット混合水栓が故障した場合は、部品交換ではなく水栓全体の交換が良いでしょう。
サーモスタット混合水栓は、部分的な部品交換の場合でも費用が高額となります。故障具合やメーカーによって金額に差がありますが、場合によっては水栓全体の交換の方がお得です。
[費用目安]
- 混合水栓交換→30,000円〜70,000円(工事費込み)
- 部分的なパーツ交換→20,000円〜30,000円(工事費込み)
サーモスタット混合水栓のメリットとデメリット
サーモスタット混合水栓は一般的に広く使用されていますが、中には古いタイプの浴槽設備をお使いの方もいます。混合水栓でない場合、湯船やシャワーの温度調節は水と熱湯のバランスを自身で確認する必要があり煩わしさを感じる方もいるでしょう。
サーモスタット混合水栓の導入を検討されている方は、メリットとデメリットを知ることでその機器が本当に自身に合っているのかを確認する事ができます。
「買わなければ良かった」とならないように、メリットとデメリットをしっかり確認しましょう。
メリット①:温度調節が簡単
サーモスタット混合水栓には感温装置が内蔵されているため、温度ダイヤルを回すことで自動で設定温度のお湯が使用可能です。好みの温度を維持しやすく、難しい操作がないため温度管理の煩わしさがありません。
メリット②:お湯の出始めから快適な温度
混合水栓でない場合は細かな微調整が必要ですが、感温装置が内蔵されていることで出始めから快適な温度が出るため適温になるまで待つ必要がありません。
メリット③:節水効果がある
快適な温度になるまで水やお湯を出し続けて調節する必要がないため、節水効果が期待できます。
デメリット①:一般的な水栓より価格が高い場合がある
サーモスタット混合水栓には、機械式と電気式があります。
電気式自動水栓の場合は温度管理や吐水・停止を自動で行うため、一般的に使用されるサーモスタット混合水栓よりも高性能です。販売価格が90,000円〜240,000円と幅広く非常に高価であるため、製品の選択は慎重に行う必要があります。
デメリット②:個人での取り付けが難しい
パッキンなどの交換は個人でも可能ですが、水漏れが起きている場合などは原因を正確に突き止め対策する必要があります。失敗をして怪我や破損によりトラブルを大きくするリスクを回避するために、難しく感じたら無理せず専門業者に依頼しましょう。
デメリット③:過度な温度調節は劣化を早める
冬場は特にお湯が冷めるスピードが早いため、足し湯や追い焚き回数が多くなります。
頻繁に温度調節をした場合は、給湯器やサーモスタット混合水栓に負担がかかり劣化を早める可能性が高くなります。あらかじめ高い温度で温めをするか、保温し熱が逃げにくくなる対策を施しましょう。
給湯器のご相談などは給湯パンダまで
今回は、サーモスタット混合水栓の正しい使い方と壊れた際にかかる費用やメリット・デメリットを解説します。
快適にお湯を使うために便利な機能を持つサーモスタット混合水栓ですが、使い方を誤ると劣化や故障の原因となります。無理のない使用を心がけ、長く使用できるように適切な温度で入浴を楽しみましょう!
もしも給湯器に不具合が生じた場合には、個人で無理に対処しようとするよりも給湯器専門業者に相談するという選択肢を覚えておいてください。
弊社給湯パンダでは24時間365日いつでもお客様からの施工依頼などを受付けています。
また、給湯施工作業は経験豊富なプロのスタッフが行うので安心です。
給湯器などに関するご依頼の際はぜひ給湯パンダをご利用ください。