【給湯器の豆知識】給湯器の錆は放置しないで!配管が錆びた時のサインと対処法
「お湯張りをしたら黒い粒が出てきたけど何だろう?」「湯船のお湯が鉄臭い気がする…」
こんな悩みはありませんか?
黒い粒やお湯の鉄臭さは給湯器の配管内が錆びているサインであり、気づいた時には錆がかなり進行していることも…。
配管内の錆を放置すると給湯器の劣化が進行するだけでなく、人体に影響を与えるため早急に対処が必要です。
今回は、錆水が発生した際に見られるサインと対処法を解説します。
ぜひ、最後までご覧ください。
給湯器の配管はなぜ錆びるの?
給湯器の配管内に残された湿度(水分)と水道水に含まれる塩素が長期間滞留することにより錆の発生が促進されます。
さらに、給湯器の配管は鉄製であるため錆が発生しやすく、鉄製金属は錆の進行が早いことが要因として挙げられます。
錆による被害
給湯器の配管内が多少錆びても日常生活を送る分には大きな被害はありません。
しかし、錆を放置し続けるといくつか問題が発生します。
被害①:身体へ悪影響を及ぼす
配管内に発生する赤錆は水に溶けやすい性質を持ちます。飲料水として使用しても問題ありませんが、気づかないうちに過剰摂取している可能性があります。
錆は鉄分であるため少し混ざった程度では大きな健康被害はありませんが、長期に渡り錆びた水を摂取すると健康に悪影響を与えるため注意が必要です。
被害②:配管が詰まる
配管内に蓄積した錆が原因で配管が詰まることがあります。配管内の劣化を放置すると錆は次第に膨張することが要因として挙げられます。
被害③:もらい錆
錆水に気づかず放置した場合、浴槽の中や排水溝、給水口のアルミ部分がもらい錆による被害を受け錆が広がります。
お風呂は入浴だけだからと放置せず、早めに対処して錆の拡大を止めましょう。
配管が錆びた時のサイン
配管が錆びた時は以下のサインが見られます。一つでも当てはまれば配管内の錆が進行している恐れがあるため早めに対処しましょう。
サイン①:鉄の味や匂いがする
水道水を飲んだ際に鉄の味や匂いを感じた場合は、配管内に錆が広がっていると考えられます。
少しでも違和感を感じたら配管内の錆を疑いましょう。
サイン②:お湯の出が悪い
配管内の錆が剥がれ落ちると配管を詰まらせお湯の出が悪くなります。
エラーコードが表示されず、どこも故障が見られない場合は錆による配管詰まりを疑いましょう。
サイン③:赤褐色の水が出る
配管内の錆が広がると水に滲み出て赤褐色に変化します。水の色が変化するほど錆の進行が深刻であるため、早めに配管交換をしましょう。
サイン④:水の中に黒い粒がある
錆が進行すると黒い粒となって水と一緒に外へ排出されます。水を飲む時やお湯張りをした時に気づくことが多いです。
錆水が出た時にやってはいけないこと
錆水が出た時は以下の対処法は避けましょう。
- 錆水が出た水道の蛇口の分解や交換
- 長時間水を出しっぱなしにする
錆水が出ると蛇口に問題があるのでは?と疑うかもしれませんが、蛇口は水に強い真鍮(しんちゅう)という素材を使用しており錆に強いです。
そのため、蛇口内が錆びている可能性は低く、蛇口を交換しても錆問題は解決しません。
また、水を出しっぱなしにすれば錆水が出なくなると考える方もいますが、配管を交換しなければ状況は変わりません。水を出し続けても水道代が無駄になるため、水を出して状況確認する場合は2〜3分を目安にすると良いでしょう。
錆による二次被害
錆が進行すると配管が腐食し二次被害が発生します。
二次被害は配管だけでなく、給湯器全体の故障や大きな事故に繋がる恐れがあるため非常に危険です。
漏水による燃焼部分の不具合
配管内の腐食が進行すると配管に穴が空き漏水が起こります。
漏水は給湯器の燃焼部分に悪影響を与え、点火不良を起こす要因となります。
不完全燃焼が起こると一酸化炭素が発生し、一酸化炭素中毒による被害を受けやすいです。
一酸化炭素は非常に毒性が強く無臭であるため、一酸化炭素が充満した密閉空間にいれば一酸化炭素中毒を引き起こす可能性が非常に高くなるでしょう。
一酸化炭素中毒は頭痛や吐き気、意識障害を引き起こし最悪の場合は死に至ります。
漏電による火災
配管が腐食し漏水が起こると電気系統をショートさせる恐れがあり、ショートすると大量の電流が流れ感電する危険性が高いです。また、感電により発生した火花が要因となり火災が起きやすくなります。
火災により爆発が起こる可能性も高まり、自分だけでなく近隣住民を巻き込む恐れがあります。
給湯器の配管が錆びた時の対処法
給湯器の配管が錆びた場合は以下の対処法がおすすめです。
①給湯器の配管を洗浄する
配管内の洗浄は専用の機械を使用し、圧縮空気と高圧水をバブル状にして高速で配管内を通し錆を落とします。薬品を使用せずに洗浄できるため、健康面に不安がなく安心してすぐに水を使用できます。
②給湯器の配管を交換する
錆を放置し続けると、配管が破損し漏水の原因となります。
錆が発生するほど給湯器を長期的に使用している場合は配管交換を視野に入れましょう。
ただし、配管交換は配管を購入してから工事が始まるため、工事完了まで長い期間を有します。さらに、工事費用だけでなく配管代がかかります。
修理と交換どっちがいいか迷ったら…
給湯器内の錆が進行し配管を交換した方が良いと判断した場合、配管のみを修理すべきか給湯器本体を交換すべきか迷む方が多いといいます。
給湯器を交換する目安は、設置してから10年を経過しているかがポイントです!
給湯器の耐用年数は約10年とされており、錆水が出た時は他の箇所も劣化していると考えられるため交換が良いでしょう。
給湯器を使用してから7年〜8年前後の場合は、メーカーへ修理依頼をおすすめします。
給湯器は生産終了してから10年間は部品を保有する義務があるため、10年以内であればメーカーに部品があります。
給湯器を交換するよりも費用を30,000円程度で抑えることができます。
ただし、修理費用は故障状況や故障箇所により変動します。どれくらい費用が発生するかを知りたい方は、一度点検依頼をし見積もりを出してもらうと良いでしょう。
給湯器のご相談などは給湯パンダまで
今回は、錆水が発生した際に見られるサインと対処法を解説しました。
配管内の錆は緊急性がないですが、長期的に放置すると給湯器の故障や人体に影響を与えます。
錆に気づいた時はできるだけ早めに対処することで、大きな事故や二次被害を避けることができます。
もしも給湯器に不具合が生じた場合には、個人で無理に対処しようとするよりも給湯器専門業者に相談するという選択肢を覚えておいてください。
弊社給湯パンダでは24時間365日いつでもお客様からの施工依頼などを受付けています。
また、給湯施工作業は経験豊富なプロのスタッフが行うので安心です。
給湯器などに関するご依頼の際はぜひ給湯パンダをご利用ください。