灯油給湯器はエア抜きが大事!燃料切れの際にエア抜きを忘れると起こるエラーを解説
灯油給湯器をお使いの方で、燃料切れを起こした経験はありませんか?
お湯を使う機会が多い冬場は、灯油の消費量が増え普段より減りが早くなります。燃料切れだからといって個人で給油を行う時は扱いが不慣れなため予期せぬトラブルを招いてしまいます…。
給油トラブルの中でも、エア抜き忘れは最も身近で起きやすいトラブルです!
今回は、エア抜きを忘れた際に起きるトラブルとエア抜きの方法をご紹介します。
ぜひ、最後までご覧ください。
灯油切れを起した際の症状
灯油給湯器が灯油切れした場合は、点火できても燃焼を維持できないことを知らせるエラーコードE120が表示され、続いて、点火不良や燃料切れを知らせるエラーコードE110が表示され続けます。
給湯器の電源を入れ、しばらく待ってもお湯が出ずにエラーコードE110が表示された場合は灯油切れを疑いましょう。
灯油が入っている状態でエラーコードE110が表示された場合は、点火装置の不具合や灯油が汚れている可能性が高いです。
エラーコードE110とは
エラーコードE110とは、給湯器が点火できない時に表示されます。
灯油切れや、オイルタンクに溜まった水を機器が吸い込み、燃焼不具合が起きている可能性が高いです。
E110が表示された際は、オイルタンク内の灯油を確認してください。
- 灯油が全くない→オイルタンクに灯油を半分以上補給し、灯油タンクのエア抜きを行ってください。
- 灯油が十分ある→屋外設置用灯油タンクの水抜きを行ってください。
- 給湯器を設置したばかり→オイルの送油管に空気が残っている可能性があります。灯油タンクのエア抜きを行いましょう。
上記を確認し改善されない場合は、給湯器本体内部の点火系統の部品不具合の可能性があります。
考えられる故障部品として、点火トランス、電磁ポンプ、炎検出装置(フォトトランジスタ)、バーナーセット、電装基板が挙げられます。
業者に修理を依頼する場合は、15,000円~110,000円ほど費用がかかり、業者によっては出張費が上乗せされることがあります。
エラーコードE120とは
エラーコードE120とは、燃焼が途中で止まった際に表示されます。
燃料切れによる燃焼停止の場合は、対処法はエラーコードE110と同様です。
燃料切れ以外が原因でE120が表示された際は、排気筒に変形がないか、排気口にゴミや埃が詰まっていないかを確認してください。また、きちんと排気ができているかの確認も必要です。万が一排気が正しくできない場合は、燃焼に必要な酸素を確保できない状態にあり、燃焼不良を引き起こしやすくなります。
灯油切れを起こした際の対処法
灯油切れを起こしたら、まずは灯油を補充しましょう。
タンクが空になった状態で灯油を補充すると、本来灯油が通る部分に空気が入りやすくなります。
空気が入った状態だと給湯器は動きません。灯油給湯器は、一度燃料切れを起こすといくら燃料を補充しても簡単に復旧しないため、最低でもタンク容量の1/4以上またはタンクの半分以上の灯油量を維持することをおすすめします。
エア抜きの方法と注意点
エア抜きは、本来空気が入らない箇所に空気が入ることで給湯器が動かなくなる不具合です。
正しい手順でエア抜きを行うことで、再び給湯器を使うことが可能となります。
エア抜きの方法
エア抜き方法はいくつかありますが、今回は一般的に推奨されているエア抜き方法をご紹介します。
- 給油後、オイルタンクの送油バルブを開く。
- 運転スイッチを「入」にする。
- 給湯栓(お湯側)を開けてお湯を出す。
- 手順2、3の操作中、送油配管内の空気が抜けるまで給湯器から振動音が出ますが、異常ではないので安心してください。
- 炎マークが点灯し、お湯になれば正常。
- E110、E120が表示される場合は、いったん運転スイッチを「切」にして再度「入」にし、お湯を出す。
エラーコードが表示された際、運転スイッチを「切」「入」を数回繰り返してもエラーコードが解消されない場合は給湯器の不具合の可能性があります。販売店や給湯器専門業者に連絡してください。
給湯器の種類によってエア抜きの方法が異なる場合があるため、取扱説明書が手元にある方は取扱説明書を参考にするとよりわかりやすいです。
取扱説明書を読んでもよくわからない方は、無理に自分で解説しようとせず専門業者に頼ることをおすすめします。
業者に依頼した場合は、出張料+作業料で5,000円〜8,000円程かかります。依頼する業者によって料金に変動があるため、依頼する際は料金について聞いてみると良いでしょう。
エア抜きの注意点
いくつかあるエア抜き方法の中で、給湯器内でエア抜きを行うことはおすすめできません。
給湯器の修理やメンテナンスに不慣れな方が給湯器内でエア抜きを行うと、オイルセンサーを作動させてしまうリスクがあります。
万が一オイルセンサーが作動するとエラーコードE800が表示され、部品交換を行うまでお湯を使うことができないため注意が必要です。
エア抜きを業者に頼みたくない方は灯油配達業者に依頼しよう!
「良い業者の見極めは難しいから頼むのが不安」
という方は、いつも灯油配達を依頼している灯油配達業者にエア抜きを依頼すると良いでしょう。
給湯器に不具合が起きた時、一番頼りになるのは専門的知識が豊富な給湯器専門業者ですが、良い業者の選び方がわからないと悩む方が多いです。
近年、インターネットで会社を調べることができるため、足を運ばなくても業者を選べる利点があります。
しかし、中には悪徳業者も潜んでいるため、ホームページの雰囲気が良くて依頼したら高額な費用を請求されたというケースが多発しています。
普段利用している灯油配達業者であれば、会社のことや配達員の人柄も把握しているため依頼しやすいです。給湯器について詳しくなくても、灯油の扱いにはなれているためエア抜きをしてもらえる可能性が高いでしょう。
給湯器のご相談などは給湯パンダまで
今回は、エア抜きを忘れた際に起きるトラブルとエア抜きの方法をご紹介しました。
灯油切れは誰でも一度は経験する可能性が高いトラブルです。給湯器が使えなくなると生活に大きな支障が出るため、灯油の消費量が多くなる冬場は特に気にかけましょう!
もしも給湯器に不具合が生じた場合には、個人で無理に対処しようとするよりも給湯器専門業者に相談するという選択肢を覚えておいてください。
弊社給湯パンダでは24時間365日いつでもお客様からの施工依頼などを受付けています。
また、給湯施工作業は経験豊富なプロのスタッフが行うので安心です。
給湯器などに関するご依頼の際はぜひ給湯パンダをご利用ください。