給湯器のFF式給湯器とは?メリット・デメリットや特徴を解説!

FF式給湯器

みなさんの生活に欠かせない給湯器には、さまざまな種類があることをご存知ですか?

給湯器ごとに設置基準や管理方法が違い、誤った使い方をすると大きな事故に繋がります。

今回は、給湯器の中でも広くご家庭で利用されているFF式給湯器の特徴や注意点について解説します。

普段使っている給湯器について知っておくことで、突然の故障やトラブルに対応できますよ!

ぜひ、最後までご覧ください。

FF式給湯器とは何か?

FF式給湯器のFF式とは、給湯器に内蔵されているファンで室外の空気を取り込み燃焼させ、室外へ強制的に排気させます。

給湯器の上部に給気と排気の配管が2本ついており、給気側にはプラスチックで自由が利くジャバラが用いられているのが主流です。

FF式給湯器は、燃焼に室内の空気を使うことがないので、換気の必要がありません

FF式給湯器の主な特徴

FF式給湯器の特徴として、給気を屋外から取り入れ排気を屋外に排出するので、室内の空気を汚さないというのが最大の特徴です。

さらに、熱交換効率が非常に高いことが挙げられます。

FF式給湯器は熱交換器(水をお湯に変える部品)を給湯器内部に配置することで、熱源との接触を大きくし効率良く熱を伝えることができます。

また、コンパクトな設計で設置場所がフリーであるため、幅広い場所に適用することができます。

FF式給湯器のメリット・デメリット

先述にありましたが、FF式給湯器は設置場所の自由度が高く、室内の空気を汚さないと紹介しました。

他にもFF式給湯器にはメリットがあるのでご紹介します。

併せて、デメリットもご紹介しますので、この2つを理解し検討することで、今後給湯器を交換する際や新設する機会があれば参考にしてください。

給湯器のメリット・デメリットを理解することで大きなトラブルや設置の不備を避けられます。

メリット

高い省エネ性能

効率的な熱交換により、燃料の消費量を大幅に削減できるため経済的です。

また、熱交換効率が高いため、円滑な温水供給が可能となります。そのため、水からお湯になるまでの待ち時間が少ないので、余計な燃料を使うことがなく経済的といえます。

どこでも設置が可能

FF式給湯器は屋外であれば、基本的にどこでも設置が可能です。ユニットバスや2階にお風呂がある場合は設置場所の制限が少ないFF式給湯器が適しています。

湯垢がつきにくい

FF式給湯器は、ポンプで強制的にお湯を循環させます。そのため流れるお湯のスピードが早いので配管内に湯アカ等の汚れがつきにくいです。そのため、ポンプ内を清潔な状態に維持し浴槽への給湯が可能となります。

安定した温度

ポンプ内のお湯の循環が早いことは、お風呂の場合、浴槽内のお湯の温度にムラができにくく安定させることに繋がります。浴槽内のお湯の温度が安定していると、追い焚きをした時にかき混ぜる必要がなく快適な温度で入浴を楽しめます。

デメリット

排ガスを取り込むことがある

FF式は、給気の際に排気を取り込んでしまうことがあります。

外から空気を取り込むので、給湯器の設置場所が悪い場合に起こりやすいトラブルです。

原因として、排気が外壁に跳ね返っている場合や落雪などが排気の妨げになり跳ね返っていることが考えられます。

排ガスには十分な空気が含まれていないので酸欠になる可能性があります。

給湯器の取り扱いに関する注意点

ガスを扱う給湯器は設置基準を守らないと非常に危険です。

特に危険な2つの事例をご紹介します。

不完全燃焼が起こる

設置場所が悪く、給湯器の吸気や排気の妨げになるものが付近にあると、吸気・排気の循環が円滑にまわりません。その結果、不完全燃焼が給湯器内で発生します。
不完全燃焼を起こすと一酸化炭素が出るだけでなく、何度も不完全燃焼が発生することで給湯器が自動的に止まることがあります。
給湯器が止まると、専門的知識がない者では直すことは困難なので修理を専門業者に頼む必要があります。

火災が発生する

ガス給湯器で一番怖いトラブルは火災です。
排気口の上にタオルや布などを置いて、不完全燃焼状態のまま使い続けると異常燃焼などを起こし、火災事故の原因となります。
火災の原因を作らないために、可燃物をガス給湯器の周囲に置かないようにしましょう。

給湯器の設置場所の重要性

給湯器の設置場所は非常に重要です。

なぜなら、給湯器の能力を最大限に出し、給湯器を使う人の安全を守ることができるからです。
給湯器の能力を最大限出すためには、給湯器の吸気・排気が滞りなくできる必要があります。
吸気口や排気口を塞ぐものが付近にあると、給湯器がきちんと作動できません。
ガスを燃やすために必要な空気が吸気できなかったり排気ができないと、不完全燃焼が発生し最悪の場合、火災が起こります。
そのため、給湯器の吸気口や排気口の付近には障害物を置かないようにする必要があります。
給湯器を使う人の安全を守るためには、給湯器そのものの安全性の確保が大切です。
給湯器に問題がないとしても、ガス給湯器であればガスを燃やしているため完全に安全ということはありません。

人が排気ガスを誤って吸ったり、間違って給湯器に触ったりすると火傷することもありますので必ず業者に任せてください。

給湯器の交換にかかる時間

給湯器を正しく設置したとしても、いつ何時トラブルが起こるかわかりません。

故障し修理不能となった場合は交換となり、状態やメーカーによりますが、おおよそ数時間から半日かかると考えておいてください。物によっては給湯器の在庫がなく、取り寄せであれば数日かかります。

大切なことは普段から給湯器の状態を確認し、耐用年数が近づいたら早めに対応することです。

耐用年数が過ぎても使用可能ですが、故障の発生率が上がるのでできる限り耐用年数までの使用をおすすめします。

マンションと戸建てのガス給湯器の設置場所の違い

マンションは、マンションの管理規約などもあるため給湯器の設置は自由にできません。
給湯器が故障し交換となった場合はスペースに適した給湯器の設置となりますので、設置の際は管理人とよく話し合う必要があります。

マンションの給湯器はあらかじめ設置されていることが大半です。

マンションの築年数と給湯器の耐用年数が比例している場合があるので、入居の際に給湯器の耐用年数を確認しておくことで事前に対処できます。

どのような給湯器であれば設置できるか把握することで、万が一のトラブルにも対応でき、管理人とのトラブルに繋がることもありません。
一方、戸建ての場合は設置場所がある程度自由になります。
給湯器を設置する際、給湯器周辺の環境に問題がなければ、屋内でも屋外でも設置することができます。

万が一の火災のリスクを考えるなら、屋外設置がおすすめです。

給湯器は個人による設置はできません。

専門業者であれば給湯器の設置場所・設置基準について正しい知識を持っていますが、業者とのトラブルを生まないためには基本的なことはご自身で把握しておくことが大切です。

正しい施工をしなければ一酸化炭素中毒などの大事故に繋がってしまう可能性があるので、施工は専門業者に依頼することが重要です。

給湯器の設置は専門知識が必要であり、正確な配管や接続を行う必要があります。また、設置場所についても考慮が必要です。十分な換気が可能な場所に設置することが重要であり、火災などの事故を防ぐために適切な対策を講じることが必要です。

安心で安全な暮らしができるよう信頼できる業者を見つけ、相談することで日々のトラブルの発生率は低くなります。

給湯器のご相談などは給湯パンダまで

今回は、ご家庭で広く使用されているFF式給湯器について解説しました。

私たちの生活を支えてくれている給湯器は、誤った使い方をすると取り返しのつかない事故を引き起こします。安心で安全な暮らしのために知っておいて損はないと思います。

もしも給湯器に不具合が生じた場合には、個人で無理に対処しようとするよりも給湯器専門業者に相談するという選択肢を覚えておいてください。

弊社給湯パンダでは24時間365日いつでもお客様からの施工依頼などを受付けています。

また、給湯施工作業は経験豊富なプロのスタッフが行うので安心です。

給湯器などに関するご依頼の際はぜひ給湯パンダをご利用ください。