給湯器の冷水サンドイッチ現象が起こる原因や対策法を解説！

シャワーを浴びていたらいきなり水になって驚いた！という経験はありませんか？

「給湯器の電源はついてるのになんで？」

「もしかして故障？」

と戸惑いますよね。

お湯を使っている時に急に冷たい水が出てくる現象を給湯器の冷水サンドイッチ現象といいます！

冷水サンドイッチ現象は故障ではありませんが、聞き馴染みのない言葉なのでどのようなものかわからず不安に思う方が多いのではないでしょうか？

今回は、給湯器の冷水サンドイッチ現象について解説し、対処法をご紹介します。

ぜひ、最後までご覧ください。

給湯器の冷水サンドイッチ現象とは

給湯器の冷水サンドイッチ現象とは、シャワーを使っている最中に急に水温が下がったり冷たい水が出てくる現象のことです。お湯を作る際、強い燃焼時には水はお湯になり、燃焼を抑えている時は水は水のままで出てきます。

そのため、「お湯・水・お湯」のサンドイッチ状態の水やお湯がシャワーから出てきます。

給湯器の故障ではありませんが、頻繁に冷水サンドイッチ現象が起こる場合は給湯器が寿命を迎えている可能性が高いです。

冷水サンドイッチ現象が起きる仕組み

「冷水サンドイッチ現象」とは、無貯蔵式（タンクレス）給湯器でお湯を使っている最中に一時的に冷水が混じる現象です。

これは通常、複数の出口でお湯が使用されている場合に起こります。たとえば、シャワーを浴びている最中に別の場所でお湯を使うと、シャワーのお湯が一時的に冷たくなるということがあります。

給湯器は、お湯の使用が停止すると内部の加熱を停止します。その後、再びお湯を使用すると給湯器は再点火してお湯を供給し始めますが、給湯器内の水路に残っていた冷たい水が最初に出てくるために、冷水サンドイッチ現象が発生します。

すなわち、最初のお湯の使用で加熱されたお湯、給湯器が停止していた間に水路に残った冷水、再点火後に加熱されたお湯という順で水が出てくるため、お湯-冷水-お湯という順序で水温が変化してしまうのです。

冷水サンドイッチ現象の対策方法

給湯器の冷水サンドイッチ現象は、給湯器の故障ではないため点検や修理をしても改善することはありません。

しかし、改善できないままシャワー等を使い続けるのは不快ですよね？

そんな方のために、冷水サンドイッチ現象の対処法をご紹介します。参考にしてください。

対処法①：Q機能が搭載されている給湯器を導入する

Q機能とは、冷水サンドイッチ現象を防止する機能です。

再びお湯を出す際に水にならないように温度差を最小限に抑えたり、お湯が出るまでのラグを減らしたりできます。断続使用時でも快適にお湯を使うことが可能です。

対処法②：サーモスタット式の蛇口に交換する

サーモスタット式の蛇口とは、出てくる水の温度を自動的にコントロールできる機能を搭載した蛇口です。

冷水サンドイッチ現象だけでなく、水の温度が不安定になりやすい夏や冬、お風呂の追い焚き中など環境に左右される温度を調節することができます。

お湯の温度が不安定な原因は冷水サンドイッチ現象だけじゃない！

お湯の温度が安定しない原因は冷水サンドイッチ現象とご紹介しましたが、温度が不安定な原因は他にもあります。

上記の対処法を試しても状況が変わらない場合は、以下の原因が考えられます。

原因①：複数箇所で同時に水を使用している

シャワーを使用している時にキッチンや洗面所などで水を使用していると水圧が下がり、同時に水温も下がります。

水圧と水温は比例関係にあるため、水圧の影響を受けて水温も変化します。水の同時使用を避けることで温度の不安定さは解消される可能性があります。

原因②：サーモスタット式蛇口の誤動作

温度が不安定な場合は、サーモスタット式蛇口の不具合による誤動作が考えられます。温度調節を行う部品であるバルブの動きが悪くなることが原因です。

他にも、経年劣化によるグリス切れ・パッキンの経年劣化・バルブの腐食などが要因として挙げられます。誤動作の対処法は取扱説明書に記載されていますので、記載されている手順に従ってください。

操作がわからなかったり、解決しない場合は専門業者に点検してもらいましょう。

原因③：循環アダプターの不具合

循環アダプターは、浴槽内の温度を保つ役割があります。追い焚き機能付きの浴槽に搭載されている循環アダプターは、汚れが付着している状態だと正しく機能が働かず温度が安定しません。

温度の不安定さが気になる時は、循環アダプターの点検を行いましょう。

原因④：給湯器の寿命

原因①〜③の原因をチェックし、できる限りの対処を試みたにも関わらずお湯の温度が不安定のままであれば給湯器本体の寿命が考えられます。

寿命であるかの判断は個人では難しいので、専門業者に点検依頼をしてください。

給湯器の寿命かな？と思ったらここをチェック

給湯器のモニターにエラーコードが表示されると、故障かな？と思い修理や点検依頼をしますが、給湯器の不具合が寿命によるものかの判断は難しいですよね。

設置してからおよそ10年が耐用年数といわれていても、使い方や設置環境で寿命は変わります。

以下の不具合が起きた時は給湯器の寿命と判断しても良いかと思われます。

給湯器を使用していく中で、全く不具合が起きず一度もメンテナンスせずに使えているというケースは少ないです。燃焼部分や配管は熱の影響で劣化しやすく不具合が起きやすい箇所であり、給湯器の最も重要な内部部品です。使用期間が長く部品交換の回数が増えても徐々に給湯器自体の耐性は弱まるのでさまざまな箇所が連鎖的に故障していきます。

使用期間が長くなるにつれ、不具合の起きる回数が増えてきたら寿命であると判断しましょう。

問題なく使えていても、なにがきっかけで大きな故障や事故に繋がるかわかりません。

あまりにも不具合が続くのであれば早急に新しい給湯器に交換することをおすすめします。

［おまけ］おすすめのQ機能付き給湯器3選

寒い冬に水を浴びるのは嫌だ！という方におすすめのQ機能付き給湯器をご紹介します。

いつでも安定した温度のお湯を使えるようになり、快適なバスタイムが楽しめますよ！

パロマ　DH–CE2416SAWL

エネルギー消費効率93.0％の省エネ高効率ガス給湯器エコジョーズ。

オートタイプ機能付きなのでお湯はりや保温、追い焚きを全て自動で管理します。

また、いつでもすぐに適温のお湯を使うことが可能なQ機能付きなのでシャワーを使用するときに突然冷たい水が出ることがなく快適なバスタイムを過ごすことができます。

一般価格　266,452円

ノーリツ　GQ–2039WS–1

オートタイプ機能付き給湯器。省電力モードが搭載されており、約10分間リモコンを使用しない場合は運転スイッチ以外の表示が消えるため、待機時の消費電力を低減します。

Q機能付きなので安定した温度のお湯を使用することが可能です。

一般価格　167,970円

パーパス　GX–1603ZT–1

自動配管洗浄機能付きなので、追い焚き配管内の残り湯を流し出し配管を綺麗に洗浄します。浴槽のお湯を抜くと自動的に洗浄が始まるので、いつでも清潔なお湯でバスタイムを楽しむことができます。

Q機能付きなので、安定した温度のお湯を使用することが可能です。

価格　136,379円

給湯器のご相談などは給湯パンダまで

今回は、給湯器の冷水サンドイッチ現象について解説し、対処法をご紹介しました。

凍えるほど寒い冬は、お風呂に入って芯から温まりたいですよね。

安定したお湯の供給は、快適なバスタイムを楽しむために大切なことです。

冷水サンドイッチ現象を回避するために日頃のメンテナンスやQ機能付き給湯器の導入を検討してみるのはいかがでしょうか？

もしも給湯器に不具合が生じた場合には、個人で無理に対処しようとするよりも給湯器専門業者に相談するという選択肢を覚えておいてください。

弊社給湯パンダでは24時間365日いつでもお客様からの施工依頼などを受付けています。

また、給湯施工作業は経験豊富なプロのスタッフが行うので安心です。

給湯器などに関するご依頼の際はぜひ給湯パンダをご利用ください。