【給湯器の豆知識】お風呂の適温って何度?入浴時の適温と温度を保つ機能をご紹介します

お湯の適温

「ぬるめのお湯に浸かると体に良いって本当?」「熱いお湯が好きだけど体に影響はある?」

このように感じたことはありませんか?

自分好みのお湯に浸かると一日の疲れが取れて癒やされますが、自分にとっての適温はどれくらいなんだろうと疑問に感じる方もいます。湯温が高すぎると体に良くないという話も聞きますよね…。

しかし、自分に合う温度を知ることで健康面に良い影響を与え、よりバスタイムを楽しめますよ!

今回は、入浴時の適温と快適な温度を保つ機能をご紹介します。

ぜひ、最後までご覧ください。

自分に合う湯温を知ろう

人によって基礎体温が違うため「熱い」「ぬるい」という感じ方に違いが生じます。

基礎体温から+5〜6℃を「熱い」と感じ、+2〜3℃程が「ぬるい」と感じる傾向にあるため、自身の基礎体温を把握することで入浴時の快適な温度を見つけられるでしょう。

また、自分に合う湯温を知ることは自律神経に関わるため重要です!

疲労回復・ぐっすり眠りたい方におすすめの温度

疲労回復・ぐっすり眠りたいという方は、38℃〜40℃のぬるめのお湯がおすすめです。

38℃〜40℃は副交感神経が優位になるため、血圧低下、筋肉の緩みにより体への負担が軽くなりリラックス効果が得られます。10分〜15分ほどの入浴でスムーズに寝ることができます。

スッキリ目覚めたい方におすすめの温度

スッキリ目覚めたい方は、40℃以上の熱めのお湯がおすすめです。

40℃以上のお湯は交感神経を優位にするため、血圧が上がり身体を目覚めさせます。

ただし、熱い湯に浸かる場合は夜ではなく朝にしましょう。寝ている間は副交感神経が優位なため、朝に熱いお湯に浸かり気持ちをしっかり切り替えると良いでしょう。

熱いお風呂は要注意!

熱いお湯が好きな方は多いですが、身体に悪影響を与える可能性が高いため注意が必要です。

特に高齢者高血圧の方心臓の弱い方は熱いお湯に浸かることで心拍数が急上昇し身体に負担がかかります。大きな事故に繋がらないように適正温度で入浴しましょう。

熱いお湯でなければ嫌だ!という方は、ぬるめのお湯に浸かり上がる直前に熱いお湯を足して温まってから出ることをおすすめします。

40℃以下で給湯器が故障するって本当?

給湯器は40℃以下に設定し続けるとサーモスタット水栓が壊れやすくなります。

サーモスタット水栓とは、ダイヤルで好みの温度に設定できる水栓です。

給湯温度を40℃以下に設定し水栓から38℃のお湯を出そうとすると、僅かな温度差を微調整する際に給湯器に大きな負担がかかります。

なぜなら、給湯器を長持ちさせるためにメーカーは設定温度を50〜60℃にするよう推奨しているからです。長期的に給湯器を使用できるように、給湯器と水栓の温度差が10℃前後になるように設定しましょう!

追い焚き機能を活用しよう!

入浴時にお湯の温度が安定しないのは人によってストレスとなります。

給湯器の追い焚き機能を活用することで、いつでも快適なバスタイムを楽しむことができますよ!

追い焚き機能とは、浴槽内のお湯が冷めた時に足し湯をせずにお湯を温める機能であり、大きく2種類に分かれます。

自然循環方式

自然循環方式は、上下に2つの穴が並んでおり下の穴で浴槽内の冷めたお湯を吸い込み、内部の風呂釜で温めます。温めたお湯を上の穴から出すことでお湯を循環させ沸かす仕組みです。

強制循環方式

強制循環方式は、穴が1つのみです。冷めたお湯を吸い込み内部で温め直してから再度同じ穴からお湯を出します。

どちらも温めて循環する方法は同じですが、大きな違いは設置可能場所です。

強制循環方式は給湯器が浴槽から離れた場所に設置しても問題ありません。しかし、自然循環方式は給湯器をお風呂場の横にしか設置できないため、設置を確保できるスペースが必要です。

追い焚き機能がもっと便利になるオートタイプとフルオートタイプ

強制循環方式にはオートタイプとフルオートタイプがあります。

オートタイプ

お湯はり・追い焚き・保温を自動で行います。

リモコンの自動ボタンを押すとお湯はりが始まり、お湯の温度が下がると自動的に設定温度までお湯を温めます。

フルオートタイプ

フルオートタイプは、オートタイプの機能に加えお湯の量が減った時に自動的に設定水位までお湯を足す機能が備わっています。

さらに、浴槽の栓を抜いた際に循環パイプを自動的に洗浄します。

追い焚き機能のメリットとデメリット

追い焚き機能は自動でお湯を温める便利な機能ですが、メリットとデメリットを把握することで自分にとって本当に便利であるかを知ることができます。

設置してからでは返品等ができないため、しっかりと機器の特徴について理解することが大切です。

メリット①:水道代が節約できる

追い焚き機能は、浴槽内のお湯を循環させて温め直すため、足し湯の必要がありません。

足し湯は水をお湯にする際ガス代や電気代がかかり、さらにお湯を張り直すことで水道代がかかります。追い焚き機能を活用すれば、水道代が節約できます!

メリット②:お湯の張りすぎ防止ができる

追い焚きには、自動お湯張り機能が搭載されているものもあるため、湯船のお湯が設定水量になった時は自動でお湯張りをストップします。

お湯を止める手間やお湯の入れすぎを回避できるため安心してお湯はりをすることができます。

また、自動でお湯張りをストップすることでガスや電気、水道の使いすぎを防ぐため経済的です。

メリット③:タイマー予約機能がある

機器によってはタイマー予約というものがあり、設定時刻にお湯張りが完了する機能が搭載されています。外出してから帰宅後すぐにお風呂に入りたい場合、あらかじめお湯を入れると入浴までの間何度も追い焚きを繰り返すためガス代や電気代がかかります。

しかし、タイマー予約機能を活用すれば、余分にガスや電気を使うことなく快適な温度の状態で入浴が可能です。

デメリット①:賃貸物件の場合は家賃が高いことがある

賃貸住宅に追い焚き機能付きの浴槽がある場合は、家賃が高くなることがあります。

単身や2人暮らしの場合、お湯を温め直す機会は少ないため追い焚き機能はあまり活躍しません。

家賃といっても毎月支払うものであるため、使わない機能に費用を払うのはもったいないです。

デメリット②:定期的にメンテナンスが必要

追い焚きの循環パイプ内に水垢や皮脂などが溜まりやすく雑菌が繁殖しやすいため、1ヶ月に1回のメンテナンスが必要になります。風呂釜配管洗浄剤はドラッグストアやホームセンターで購入可能です。

デメリット③:使用できる入浴剤が限られる

追い焚き機能を使う際は、入浴剤の成分に注意する必要があります。

なぜなら、成分によって循環パイプを劣化させ、追い焚きの機能を低下させる可能性が高くなります。

  • 硫黄成分や塩を含まれている入浴剤→パイプは銅でできているため、硫黄や塩の成分により錆が発生し循環パイプ内を腐食させる恐れがある。
  • 濁るタイプの入浴剤→濁るタイプの入浴剤は研磨作用があり配管に溜まりやすい性質を持つ。また、研磨作用によりパイプ内が傷つき、水の循環を悪くする恐れがある。
  • 食物を含む入浴剤→お茶や柑橘系を入浴剤として使用した場合、食物の成分が残った状態で追い焚きをすると配管内に食物成分が付着し雑菌やカビを含んだお湯が浴槽内に流れる。

給湯器のご相談などは給湯パンダまで

今回は、入浴時の適温と快適な温度を保つ機能をご紹介します。

入浴は一日の疲れを癒すだけでなく、活動の始まりを促すスイッチにもなります。

自分にとって快適な温度見つけ、保温機能を活用しながら最高のバスタイムを楽しみましょう!

もしも給湯器に不具合が生じた場合には、個人で無理に対処しようとするよりも給湯器専門業者に相談するという選択肢を覚えておいてください。

弊社給湯パンダでは24時間365日いつでもお客様からの施工依頼などを受付けています。

また、給湯施工作業は経験豊富なプロのスタッフが行うので安心です。

給湯器などに関するご依頼の際はぜひ給湯パンダをご利用ください。