ノーリツ給湯器のエラーコードE800は灯油漏れのサイン!トラブルの原因と対処法を解説
ノーリツ製灯油給湯器をお使いの方で、E800というエラーコードを見たことはありますか?
E800は灯油漏れに反応する安全装置であり、オイルセンサーと呼ばれています。
センサーが作動した場合は、油漏れの修理だけでなくセンサーの交換も必要となり、対処が少し厄介なトラブルです。
今回は、E800が表示される原因と対処法について解説します。
ぜひ、最後までご覧ください。
エラーコードE800とは
エラーコードE800とは、給湯器内のオイルセンサーの故障や灯油漏れを感知した際に表示されるエラーコードです。オイルセンサーは燃料ポンプ付近や給湯器内の底に設置されています。
水には反応せず油のみに反応し、燃料漏れを起こした給湯器を燃焼させない役割を果たします。
ノーリツ給湯器のE800が表示される原因
E800が表示される主な原因は2つです。順に見ていきましょう。
原因①:油を制御しているポンプからのオイル漏れ
エラーコードE800が表示される最も多い原因は、油を制御しているポンプからのオイル漏れです。ピストン式であるため常に振動しており接続部分に影響が出やすく、ポンプ部分の構造が経年劣化を避けられない事が要因として挙げられます。
原因②:オイルセンサーが腐食している
エラーコードE800はオイル漏れを知らせるものですが、ごく稀に水漏れが原因でセンサーが腐食しているケースがあります。
オイルセンサーは給湯器の下部に取り付けられているため、水漏れが起きた際に影響を受けやすいです。しかし、視界に入りづらい場所にあるため、腐食に気づかない事が大半です。
そのため、水が原因でオイルセンサーが腐食しE800の表示に繋がります。
ノーリツ給湯器のE800が出た場合の対処法
エラーコードE00が表示された時は、給湯器内で油漏れや水漏れを起こしている可能性が高いためまず給湯器周辺に異常がないか確認しましょう。
確認する際は、給湯器本体のフロントカバーを開けて点検する必要はありません。給湯器の底部から漏れがないか、給湯器周辺が油臭くないかを点検するだけで良いです。
[水漏れが確認できた場合]
給湯器への入水を停止し、メーカーに連絡しましょう。
[油漏れが確認できた場合]
給湯器に備え付けられているオイルコックで灯油を遮断し、メーカーに連絡しましょう。
燃焼時に油が漏れる時は問題ありませんが、常に油が漏れている場合は確実に灯油の供給を停止してください。
修理費用はどれくらいかかる?
オイルセンサーが経年劣化で腐食している場合は、オイルセンサーのみの交換であり10,000円〜15,000円程の交換修理費がかかります。
油漏れを感知してオイルセンサーが作動した際は、油漏れの修理とオイルセンサーの交換が必要となり、油漏れの箇所や油漏れ範囲が多い場合は修理費用が大きく変わります。
給湯器の使用期間が長く、修理後に別の箇所が故障し修理を繰り返すと費用がかさみます。
修理ではなく、給湯器本体を交換した方が結果的に費用が抑えられるため買い替えを検討することをおすすめします。
灯油タンクの寿命
一般的に灯油タンク(ホームタンク)の寿命は約30年、配管は約10年といわれております。
ただし、タンクの寿命はメンテナンスを怠らず使用した場合に限ります。
- 内部洗浄
- フィルター洗浄
- ストレーナーカップ交換
主に上記をメンテナンスすることで灯油タンクを長期的に使用する事ができます。
定期的なメンテナンスを怠ると、灯油タンクや配管が老朽化により腐敗し油漏れを起こします。
油漏れは、油臭被害や火災の危険性、下水道管の汚染により近隣住民に被害を与える可能性が高くなります。
灯油タンクは定期的にメンテナンスを行い、油じみや漏れがないか確認し、少しでも気になる事があった場合は早急に専門業者に相談すると良いでしょう。
灯油切れにご注意!
石油給湯器を使用している方は、灯油切れにご注意ください!
灯油の補充を忘れた場合や、油漏れに気づかず長期的に家を空けることになった場合、灯油タンクが空になるとその後まったくお湯が使えなくなります。
お湯が使えなくなるとE110という点火不良のエラーコードが表示され、E110の表示で灯油切れに気づくケースが多いです。
灯油給湯器は構造上、一度灯油切れを起こすと灯油を入れただけではお湯が使えません。灯油タンクが空になると、本来灯油が通る配管に空気が入ってしまうためエア抜きをする必要があります。
エア抜きは個人で行うことは難しいため、灯油配達業者か給湯器専門業者に依頼して空気抜きを行なってもらいましょう。
エア抜きについて弊社給湯パンダのブログで詳しく解説しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
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給湯器のご相談などは給湯パンダまで
今回は、E800が表示される原因と対処法について解説しました。
灯油タンクの寿命は長いですが、灯油タンク内部や配管は定期的にメンテナンスしなければ気づかないうちに腐食が進みます。
まだ寒さが続き、給湯器が活躍する季節です。
急に使えなくなったという事態を起こさないよう、目に見えない箇所はより一層気にかけてみたり取扱説明書を参考にしながら掃除したりしましょう。
もしも給湯器に不具合が生じた場合には、個人で無理に対処しようとするよりも給湯器専門業者に相談するという選択肢を覚えておいてください。
弊社給湯パンダでは24時間365日いつでもお客様からの施工依頼などを受付けています。
また、給湯施工作業は経験豊富なプロのスタッフが行うので安心です。
給湯器などに関するご依頼の際はぜひ給湯パンダをご利用ください。