給湯器が故障して水が止まらない?トラブルの原因と対処法を解説!
給湯器を使用しているときに水がポタポタと垂れていた経験はありませんか?
「使い方が悪かったかな?」「配管が破裂した?」
と不安に思いますよね。
給湯器の水トラブルの原因は一つではありません。早急に対応した方が良いものから様子を見るだけで良いトラブルまでさまざまです。
しかし、どのトラブルにおいても対応が遅くなれば後に大きな問題に繋がる可能性も…。
今回は、給湯器の水トラブルが引き起こす問題と対策法を解説します。
ぜひ、最後までご覧ください。
水のトラブルってどんなのがあるの?
給湯器から水がポタポタと垂れているのを見かけた時、どこから水が出ているかわからないですよね。水が出てくる理由がわかればチェックすべき箇所が特定しやすくなりますよ!
給湯器の水トラブルはいくつかありますので、順に解説します。
水トラブル①:給湯器内部の結露
給湯器の結露は夏場に多く見られます。結露する原因として、外気温が高い状態で冷たい水を給湯器から繰り返し使うことで、温度差による結露が発生すると考えられます。
結露対策をせず繰り返し使用すると、熱交換器が少しずつ錆びてしまいます。また、給湯器内部に埃が入り込んでいる状態だと埃が結露の湿気を吸い込み、最悪の場合漏電に繋がる恐れがあります。
水トラブル②:凍結
給湯器の凍結は冬場に多く見られます。凍結による水漏れの原因として、配管内に溜まった水が凍結し膨張することで配管が破裂します。凍結した水が溶けた際に破裂した部分から水漏れが発生すると考えられます。
寒冷地域によくあるトラブルと思われがちですが、寒冷地域はあらかじめ凍結対策が施されています。凍結に悩まされる多くは比較的暖かい地域です。気温が0℃を下回った時に水漏れが起きた場合は、凍結による配管破裂を疑いましょう。
水トラブル③:劣化による配管破裂
給湯器の配管破裂は、給湯器を使用してから8年前後で起こりやすくなるトラブルです。
配管や部品の接続に使われるゴムパッキンが劣化することで破損しやすくなり、経年劣化でパッキンの耐性がなくなり水漏れが起こります。
給湯器を10年以上使用している場合は、配管やゴムパッキンの劣化だけでなく他の箇所の劣化も考えられます。
水トラブル④:設置ミス
ごく稀に施錠業者の配管設置ミスで水漏れが起こることがあります。
設置後すぐに水漏れを感じることがあれば、時間が経ってから水漏れに気づく場合があります。
いずれも施工を行なった業者に連絡し、修理を依頼しましょう。業者側のミスなので修理費は無料となります。
水漏れを放置すると危険!
「水が漏れてるけどたくさん水が出てるわけじゃないから大丈夫」「水が出てても給湯器は使えるから問題ない」と水漏れを軽視することは非常に危険です!
実際に、水漏れを放置したことで燃焼部分に不具合が起き、一酸化炭素中毒による死亡事故が発生した事例があります。
水漏れの放置は命に関わる重大な問題に繋がりかねませんので、水漏れは絶対に放置してはいけません!
水漏れを放置した際の最悪のケースをご紹介します。
漏電と火災
水漏れにより電気系統をショートさせる場合があります。ショートすると大量の電流が流れ出ることになり、感電の恐れや火花を発生させ、最悪の場合は火災に繋がります。
火災が発生すると、ガス給湯器の場合は爆発する可能性が高くなり、自分だけでなく近隣住民を巻き込んでしまうため非常に危険です。
一酸化炭素中毒
水漏れが給湯器内部で発生すると、水を温めるためのバーナーの火が不完全燃焼を起こし、一酸化炭素を発生させることがあります。一酸化炭素は毒性が強く匂いがありません。
万が一、一酸化炭素が充満した密閉空間にいれば、一酸化炭素中毒を引き起こす可能性が非常に高くなります。
一酸化炭素中毒は頭痛や吐き気、酷くなると意識障害になり、最悪の場合は死に至ることがあり大変危険です。
水トラブルの解決策
結露対策
外気温との温度差で結露を起こす場合は、お湯を使うときは必ず給湯器の電源を入れ、水を使うときはお湯の蛇口を開けないように徹底してください。
結露している時に給湯器に砂や埃が溜まっていると、砂や埃が湿気を吸い取り漏電に繋がるので、給湯器の周りの環境を整えると良いでしょう。
凍結対策
凍結を防止するためには、水が動いていると凍結しにくいため、給湯栓から水を流し続けることが効果的です。
給湯栓を調節して1分間に400mlの水が出るようにし、給湯器の電源を切るか、ガス給湯器の場合はガス栓を閉めることが重要です。また、給湯器のリモコンスイッチの電源がオフになっているかも確認してください。
給湯器内部を保護するには、リモコンスイッチの電源をオフにし、家中の全ての給湯栓を開いて水を完全に出し切り、最後に給湯器の水抜き栓を開くことです。
さらに、保温材を配管に巻くことで、外気に触れる面積を減らし、配管が急激に冷えるのを防ぐことができます。保温材はホームセンターやインターネットで購入可能です。
給湯器内部の定期的なメンテナンス
給湯器の水漏れトラブルを生まないためには、定期的なメンテナンスが必要です。
給湯器には配管だけでなく、給湯器内部で火をつけるためのバーナーや温度調節をするセンサーなどさまざまな部品が取り付けられています。
部品が一つでも不具合を起こすと連鎖的に他の箇所にも不具合が発生し、給湯器の故障の原因となります。
給湯器の自己メンテナンスでトラブルを最小限に!
給湯器の不具合をいち早く見つけるためには、日頃から給湯器の状態を見ることが大切です。
普段から気にかけることで音や匂いなどのちょっとした変化に気づきやすくなり、早期に対応することで修理にかかる費用を抑えることができます。
以下は自己メンテナンスの方法をご紹介します!
外装のお手入れ
給湯器の外装を綺麗にすることで、給湯器内部に砂や埃が蓄積するのを防ぎます。
お手入れはとても簡単!
水で濡らした布で外装を拭くだけです!汚れが酷い時はキッチン用中性洗剤を使い拭き取るとより効果的です。
使う洗剤によっては外装の光沢や文字が消える恐れがあるため、必ずキッチン用中性洗剤を使用してください。
給気口・排気口の詰まりをチェック
給気口や排気口は埃やゴミ、虫の死骸などが入り込みやすく詰まりの原因となります。詰まりを解消させることで不完全燃焼の発生を予防することができるので、定期的に確認し詰まりの原因を取り除きましょう。
追い焚き配管の清掃
追い焚き配管内に湯あかが溜まると追い焚き不良を起こす原因となります。
配管洗浄機能や風呂釜洗浄剤を使用し、週に1回程度掃除をすると良いでしょう。
給湯器のご相談などは給湯パンダまで
今回は、給湯器の水トラブルが引き起こす問題と対策法を解説しました。
水漏れは一見大きな問題に思えませんが、時間をかけて給湯器を蝕んでいく恐ろしいトラブルです。
命に関わる重大な事故が起きる前に、自身でできるメンテナンスと素早い対応を心がけましょう。
もしも給湯器に不具合が生じた場合には、個人で無理に対処しようとするよりも給湯器専門業者に相談するという選択肢を覚えておいてください。
弊社給湯パンダでは24時間365日いつでもお客様からの施工依頼などを受付けています。
また、給湯施工作業は経験豊富なプロのスタッフが行うので安心です。
給湯器などに関するご依頼の際はぜひ給湯パンダをご利用ください。