「お湯が急に出なくなった…」
「リモコンに見慣れないエラーコードが…」
毎日使う給湯器の突然のトラブルは、非常に困るものです。
実は、給湯器の調子が悪いとき、すぐに故障と判断して業者を呼ぶ前に、確認すべきポイントがいくつかあります。
実は単純な原因で解決できることも多く、正しい知識があれば無駄な修理費用を避けられます。
この記事では、給湯器の故障が疑われる場合の確認方法から、症状別の対処法、修理・交換の判断基準まで詳しく解説します。
給湯器が故障?まずは落ち着いて確認したいこと
給湯器のトラブルに気づいたら、慌てずに基本的な確認から始めることが大切です。
実際の故障ではなく、外的要因が原因となっているケースも少なくありません。
電源・ブレーカー・リモコン表示を確認
電源プラグの確認
給湯器本体の電源プラグがコンセントから抜けていないか確認します。屋外設置の場合、風雨の影響で緩むことがあります。プラグが濡れている場合は、乾いた布で水分を拭き取ってから差し込み直します。
ブレーカーの状態確認
分電盤を開き、給湯器用のブレーカーが落ちていないか確認します。OFFになっている場合はONに戻します。何度も落ちる場合は、漏電の可能性があるため専門業者への相談が必要です。
リモコンの表示確認
リモコンに電源が入っているか、時刻表示などが正常か確認します。表示が消えている場合は、電源ボタンを押してみます。電池式リモコンの場合は電池交換も試みます。
ガスが止まっていないか(マイコンメーターの確認)
確認項目:赤いランプが点滅している
ガスが遮断されている状態です。復帰操作が必要です。
確認項目:液晶に「ガス止」表示
安全装置が作動しています。家中のガス栓を全て閉めてから、メーターの復帰ボタンを押してください。
確認項目:復帰ボタンを押した後
約3分待機します。赤ランプの点滅が消えれば、ガスが使用可能になります。
マイコンメーターは通常、屋外のガスメーター付近に設置されています。地震や長時間のガス使用で自動的に遮断することがあります。
水道側の問題(断水・バルブ・他の蛇口)
断水の確認
近隣で水道工事が行われていないか、マンションの場合は管理会社からの断水通知がないか確認します。計画断水の場合は、時間が経てば自然に復旧します。
止水栓・元栓の確認
給湯器への給水バルブが閉まっていないか確認します。バルブは通常、給湯器本体の下部にあり、レバー式または回転式になっています。
他の蛇口での水の出具合
キッチンや洗面所など、給湯器を通らない水栓から水が出るか確認します。どこからも水が出ない場合は、水道の元栓や建物全体の問題の可能性があります。
エラーコードを確認
エラーが表示されたら、まず以下の手順を試します。
エラーコード番号を正確にメモする
リモコンの電源を一度OFFにして、10秒後にONにする
エラーが消えれば一時的なエラーの可能性
再度エラーが表示される場合は、取扱説明書で内容を確認
冬場は凍結の可能性を疑う
朝一番にお湯が出ない
凍結の可能性:高い(夜間の冷え込みで凍結)
水は出るがお湯が出ない
凍結の可能性:給湯器側の配管凍結
エラーコードなし、異音なし
凍結の可能性:単純な凍結
給湯器によくある故障症状と自分でできる対処法
給湯器のトラブルは症状によって原因が異なります。
それぞれの症状に応じた適切な対処法を知っておくことで、緊急時にも冷静に対応できます。
お湯が出ない/水もお湯も出ない
お湯だけが出ない場合
ガスの供給確認:ガスコンロが使えるか確認
電源の確認:リモコンの表示が正常か確認
温度設定:設定温度が低すぎないか確認
優先切り替え:浴室優先になっていないか確認
水もお湯も出ない場合
止水栓の開閉状態:給湯器への給水バルブを確認
断水情報:地域の断水情報を確認
凍結:配管の凍結箇所を特定
お湯の温度が安定しない
原因:混合栓の不具合
症状:特定の蛇口のみ温度が不安定
対処法:混合栓のフィルター掃除
原因:号数不足
症状:複数箇所同時使用時に不安定
対処法:使用時間をずらす
原因:温度センサーの劣化
症状:常に温度が不安定
対処法:専門業者による点検必要
原因:ガス圧の変動
症状:特定時間帯に不安定
対処法:ガス会社に相談
自分でできる改善方法
- 給湯温度の再設定:リモコンで温度を一度上げてから、希望温度に戻す
- フィルターの掃除:給水フィルターのゴミを取り除く
- 使用量の調整:シャワーの水量を少し絞って使用
追い焚きができない
循環フィルターの確認
浴槽内の循環金具(循環アダプター)についているフィルターが詰まっていないか確認します。フィルターを外して、歯ブラシなどで汚れを落とします。
水位の確認
追い焚きには最低水位が必要です。循環金具の上5cm以上の水位があるか確認します。
配管内のエア抜き
長期間使用していなかった場合、配管内に空気が溜まっている可能性があります。足し湯機能を使って配管内の空気を押し出します。
異音がする
正常な動作音
「ブーン」
タイミング:運転開始時
原因:ファンモーターの回転音
「カチッ」
タイミング:点火時
原因:点火プラグの作動音
「ジー」
タイミング:運転中
原因:循環ポンプの動作音
注意が必要な異常音
「ピー」という高音
給湯器内部の部品(ファンモーターなど)の劣化を示す可能性があります。継続的に発生する場合は点検が必要です。
「ボンッ」という爆発音
点火不良による異常着火の可能性があり、危険な状態です。すぐに使用を中止し、専門業者に連絡します。
「ガラガラ」という金属音
熱交換器内部の異物や、部品の破損による音の可能性があります。放置すると故障が拡大する恐れがあります。
煙・においがする
白い煙(湯気)の場合
冬場の寒い日に見られる白い煙は、多くの場合、排気ガスに含まれる水蒸気が冷やされて白く見えるだけです。これは正常な現象で、故障ではありません。
- 気温が低い朝や夜に発生
- しばらくすると消える
- 刺激臭がない
黒い煙の場合
黒煙は不完全燃焼を示す危険信号です。すぐに使用を中止し、以下の対応を取ります。
- 給湯器の運転を停止
- ガスの元栓を閉める
- 換気を行う
- 専門業者に連絡
水漏れ
水抜き栓からの水漏れ
凍結防止のための正常な動作の可能性があります。少量の水が出る程度なら問題ありません。
配管接続部からの水漏れ
パッキンの劣化が原因のことが多く、早めの交換が必要です。漏れが激しい場合は給水バルブを閉めます。
本体内部からの水漏れ
熱交換器の腐食や亀裂の可能性があります。これは重大な故障で、給湯器の交換が必要になることが多いです。
エラーコードが表示された場合の確認と対処
エラーコードは給湯器の自己診断機能により表示される重要な情報です。
適切に対処することで、トラブルの早期解決につながります。
コードをメモ→型番確認→取扱説明書やメーカーWebで調べる
1エラーコードの正確な記録
リモコンに表示されているコードを正確にメモします。数字だけでなく、アルファベットが含まれる場合もあります。
例:
111(給湯側点火不良)
140(過熱防止装置作動)
290(中和器詰まり)
2給湯器の型番確認
給湯器本体の銘板シールで型番を確認します。型番によってエラーコードの意味が異なる場合があります。
3情報源での確認
取扱説明書のエラーコード一覧、またはメーカーの公式ウェブサイトで詳細を確認します。
メーカー別エラーコードの調べ方
リンナイ
特徴:3桁の数字表示が主流
確認方法:公式サイトの「よくあるご質問」から検索可能
ノーリツ
特徴:数字とアルファベットの組み合わせ
確認方法:エラーコード検索ページで型番入力後に検索
パロマ
特徴:2桁または3桁の数字
確認方法:取扱説明書またはサポートセンターで確認
パーパス
特徴:英数字の組み合わせ
確認方法:公式サイトのサポート情報から確認
共通する主要エラーコード
多くのメーカーで共通する意味を持つエラーコードもあります。
11x系:点火不良関連
14x系:過熱防止装置作動
16x系:出湯温度異常
71x系:電装基板異常
凍結による給湯器トラブルの対策と予防
冬季の給湯器トラブルの多くは凍結が原因です。適切な対処と予防により、深刻な故障を防げます。
凍結時の基本対応(自然解凍・ぬるま湯、熱湯はNG)
自然解凍を待つ方法
最も安全な方法は、気温が上がるのを待つことです。日中の気温上昇により、自然に解凍されます。
- 給湯器の運転スイッチは入れたままにする
- 給湯栓を少し開けておく
- 解凍されると水が出始める
- 水が出たら、通常通り使用可能
ぬるま湯を使った解凍
急ぐ場合は、30〜40℃程度のぬるま湯を使用します。
- 熱湯は絶対に使用しない(配管の破損原因となる)
- タオルを配管に巻いて、その上からぬるま湯をかける
- 一気にかけず、少しずつ温める
凍結予防の方法(通水・配管保温・電源を抜かない)
通水による予防
最も確実な方法は、水を少量流し続けることです。
浴槽への通水:鉛筆の太さ程度の水を流し続けると、凍結をほぼ防げます。
リモコン操作:1分間隔の追い焚き設定で、循環配管の凍結を防止します。
配管の保温
市販の保温材を使用して配管を保護します。特に北側や風当たりの強い場所を重点的に、隙間なく巻いて防水テープで固定します。
電源管理
給湯器の電源プラグは絶対に抜かないようにします。凍結防止機能が作動しなくなるためです。
本体の凍結防止機能の仕組み
凍結防止ヒーター
外気温が一定以下になると、配管を温めるヒーターが自動的に作動します。電源が入っていれば、リモコンの電源がOFFでも機能します。
自動ポンプ運転
外気温が下がると、自動的にポンプが作動して配管内の水を循環させます。これにより、水が動いている状態を保ち、凍結を防ぎます。
これ以上は危険!すぐに専門業者に連絡すべき症状
一部の症状は、そのまま使用を続けると重大な事故につながる可能性があります。以下の症状が現れた場合は、直ちに使用を中止し、専門業者に連絡することが必要です。
黒煙・焦げ臭・刺激臭(不完全燃焼の恐れ)
危険な症状の見分け方
- 黒煙が継続的に出る 危険度:極めて高い
対応:即座に使用中止、換気、業者連絡 - 焦げ臭いにおい 危険度:高い
対応:使用中止、電源OFF、点検依頼 - 目や喉への刺激 危険度:高い
対応:換気、使用中止、健康被害があれば医療機関へ
不完全燃焼の原因
- 給気口・排気口の詰まり
- バーナーの汚れや劣化
- 熱交換器のすす詰まり
- 排気筒の鳥の巣などによる閉塞
ガス臭がする場合の対応(元栓閉め・換気・ガス会社へ)
ガス漏れ時の緊急対応手順
1
火気厳禁:タバコ、ライター、電気のスイッチは絶対に使用しない
2
ガスの元栓を閉める:ガスメーターの元栓を閉める
5
近隣への注意喚起:集合住宅の場合は周囲にも知らせる
点火時の爆発音・本体内部の水漏れ・頻発するエラー
爆発音への対応
- 点火時に「ボン」という大きな音がする
- ガスが溜まってから着火している状態
- 継続使用は機器の破損や火災の危険
- すぐに使用を停止し、修理を依頼
本体内部からの水漏れ
- 熱交換器や内部配管からの水漏れ
- 腐食による穴あきの可能性大
- 修理ではなく交換が必要なケースが多い
- 放置すると基板への浸水で二次被害
頻発するエラー
- 同じエラーが何度も発生する
- リセットしても改善しない
- 部品の劣化が進行している証拠
- 完全に故障する前の警告
給湯器の修理・交換にかかる「費用」と「判断基準」
給湯器に不具合が生じた場合、修理か交換かの判断に修理費用は重要な要素です。適切な判断のため、修理・交換費用の相場を把握しておきましょう。
修理費用の構成
基本的な費用構成
修理費用は以下の項目で構成されます。
+
+
出張費 訪問にかかる費用
(3,000~5,000円程度)
故障箇所別の修理費用相場
電装系の修理
修理内容 | 費用相場 | 主な症状 |
---|
配線修理 | 8,000~15,000円 | リモコン不具合 |
制御基板交換 | 25,000~45,000円 | エラーコード頻発 |
温度センサー交換 | 12,000~20,000円 | 温度異常 |
燃焼系の修理
修理内容 | 費用相場 | 主な症状 |
---|
点火装置交換 | 15,000~25,000円 | 点火不良 |
ファンモーター交換 | 20,000~35,000円 | 異音発生 |
燃焼室清掃 | 8,000~15,000円 | 燃焼不良 |
水制御系の修理
修理内容 | 費用相場 | 主な症状 |
---|
パッキン交換 | 3,000~8,000円 | 軽微な水漏れ |
水制御弁交換 | 15,000~25,000円 | 水量調整不可 |
熱交換器洗浄 | 12,000~20,000円 | 出湯不良 |
保証期間と無償修理
メーカー保証期間
メーカー | 標準保証 | BL認定品 | 延長保証 |
---|
リンナイ | 1年 | 2年 | 3~10年(有料) |
ノーリツ | 1年 | 2年 | 3~10年(有料) |
パロマ | 1年 | 2年 | 3~8年(有料) |
無償修理の条件
保証期間内の故障
正常な使用による故障(故意・過失は除く)
未改造の製品
給湯器の交換相場
給湯器の交換にかかる費用
本体価格と標準工事費を合わせた総額の相場は
約10万円~35万円
給湯器本体の価格
5万円~30万円程度
機能(給湯専用、オート、フルオート)、給湯能力(号数)、省エネ性能(エコジョーズなど)によって価格が大きく変動します。
標準工事費
3万円~6万円程度
既存の給湯器の撤去・処分、新しい給湯器の設置、配管接続、リモコン交換などの基本的な作業が含まれます。
オート機能に加え、自動足し湯や追い焚き配管の自動洗浄機能付き
排熱を再利用する高効率タイプ。上記機能に加えてガス代を節約できる
修理?交換?判断基準について
使用年数による判断
3年以内:基本的に修理を検討
4~7年:修理費用と使用年数を考慮
8年以上:交換を優先的に検討
費用対効果の考え方
修理費用が給湯器本体価格の1/3を超える場合、交換を検討することをおすすめします。
また、一度修理した給湯器は、他の箇所も故障しやすくなります。
型式・型番の調べ方
正確な型番情報は、適切な部品の手配や機種選定に不可欠です。
本体の銘板シール位置(前面・側面のラベル)
銘板シールの一般的な位置
壁掛け型
位置:本体前面下部
見つけやすさ:見つけやすい
据置型
位置:側面または前面
見つけやすさ:側面は見づらいことも
PS設置
位置:扉内側の本体前面
見つけやすさ:扉を開ける必要あり
浴室隣接型
位置:本体前面カバー内
見つけやすさ:カバーを外す必要あり
型番の読み方
型番には重要な情報が含まれています。
実際に給湯パンダが交換実施をしたノーリツの給湯器で確認してみましょう。
例:GQ-2039WS-1の場合
- GQ:シリーズ名(給湯専用タイプ)
- 20:20号(給湯能力)
- 39:シリーズ番号
- WS:設置タイプ(屋外壁掛形)
- -1:仕様(BL認定品など)を示す記号
読み取れない場合の伝え方(設置写真・ラベル写真で代替)
写真撮影のコツ
- 全体写真:給湯器全体と周辺環境が分かる写真
- 銘板部分:できるだけアップで、斜めから光を当てて撮影
- 配管接続部:ガス管、給水管、給湯管の接続状態
- リモコン:型番が記載されている場合がある
代替情報での特定方法
- 設置時期(◯年頃)
- リモコンの型番
- 取扱説明書や保証書
- 過去の修理伝票
- マンションの場合は管理組合の記録
【動画で解説】「給湯器の壊れる前兆のサイン」を端的にまとめました!
「給湯器の壊れる前兆のサイン」については、YouTube動画でさらにわかりやすく解説しています。
約4分の動画で端的にまとめていますので、ぜひ動画も参考にしてみてくださいね!
給湯パンダ
給湯パンダは、商品割引率が業界トップクラスの給湯器の交換・修理を専門としている業者です。
最短30分以内に駆けつけてくれる迅速な対応により、急なお湯のトラブルの強い味方となってくれます。
給湯パンダの3つの特徴
リーズナブルな料金
給湯器本体を最大92%OFFでご提供。メーカーとの直接取引や大量仕入れにより、業界トップクラスの割引率を実現しています。
最短30分で駆けつけ
トラブル発生時、最短30分で現場へ急行します。緊急時でも迅速に対応し、不安を早期に解決。即日工事も可能です。
専門家による安心対応
ガス機器設置スペシャリスト、電気工事士など、多数の有資格者が在籍。高い専門性と技術力で、安心してご依頼いただけます。
営業時間 | Webで24時間受付 |
見積もり料金 | 無料 |
取り扱いメーカー | ガス給湯器(ノーリツ・リンナイ・パロマ等) エコキュート(三菱電機・ダイキン・コロナ等) |
保証期間 | 工事保証 10年 |
定休日 | 年中無休 |
支払い方法 | 現金・クレジットカード |
対応エリア | 【関東】東京都 ・ 埼玉県 ・ 千葉県 ・ 神奈川県 ・茨城県・群馬県・栃木県 【東海】三重県 【関西】大阪府・京都府・滋賀県・奈良県・兵庫県・和歌山 【中国】広島 |
このページ限定!「給湯パンダ」の割引キャンペーン実施中
WEB・お電話でのお問い合わせ
3,000円OFF
+
2つのキャンペーンを合わせて…
合計 5,000円もお得に!
※お問い合わせ後にご成約された方が対象となります。